「深夜2時のエレベーター」制作日記 Day11|動き出したエレベーター
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は11ページ目。
物語はついに修一自身が不思議な出来事へ足を踏み入れます。
■ 午前二時
荷物を抱えた修一は
静かなエントランスへ足を踏み入れました。
雨に濡れた靴音だけが
誰もいない空間に小さく響きます。
疲れ切った体。
祖母を見送った悲しみ。
長時間の運転による眠気。
何も考える余裕はありませんでした。
そのとき――。
時計の針が
午前二時を指します。
「チン」
静寂を破るように
エレベーターの到着音が鳴りました。
■ 誰も押していない

修一は思わず立ち止まります。
呼び出しボタンには
触れていません。
それなのにエレベーターの扉は
まるで修一を待っていたかのように
ゆっくりと開いていきました。
あの日、防犯カメラで見た光景が
頭の中によみがえります。
けれど疲れ切っていた修一は
深く考えることなく
そのまま中へ乗り込みました。
■ 行き先のない上昇
修一の部屋は8階です。
いつものように、
「8」のボタンを押そうと手を伸ばしました。
しかし――。
その指が届く前に
静かに扉が閉まります。
修一は反射的に操作盤へ目を向けました。
どのボタンも光っていません。
誰も行き先を指定していない。
それなのに。
エレベーターは
何事もなかったかのように
ゆっくりと上昇を始めたのです。
11ページ目は、「噂を聞く側」だった修一が、ついにその出来事の当事者になる瞬間を描いています。
物語はここから大きく動き始めます。
次回もお楽しみに。
