「不思議な鏡」制作日記 Day25|昔の自分との再会
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は25ページ目。
物語は、
静かに始まりへと戻っていきます。
■ 全国を巡る日々
さらに年月が流れた。
ユウは日本各地を飛び回りながら
講演活動を続けていた。
百人の会場でも。
千人の会場でも。
企業でも。
学校でも。
会場の大きさは
もう気にならなかった。
ユウが伝えることは
いつも変わらない。
■ 変わらないメッセージ
「失敗は終わりではない。」
「本来の自分はずっとあなたの中にいる。」
その言葉を語るたびに
ユウは少しだけ微笑む。
それは
目の前にいる人たちへ向けた言葉であると同時に
かつて鏡の前で立ち止まっていた
自分自身へ贈る言葉でもあった。
■ 一人の女性
講演が終わったあと。
一人の若い女性が
静かに近づいてきた。
年齢は三十歳くらいだろうか。
少し疲れた表情。
どこか無理をして笑っているようにも見える。
彼女は少し緊張しながら口を開いた。
「私、カウンセラーなんです。」
その言葉を聞いた瞬間
ユウは思わず微笑んだ。
どこか
昔の自分を見ているようだった。
■ あの日の自分

女性は続ける。
「人には優しくできるのに
自分には優しくできないんです。」
少しうつむきながら
静かに笑う。
「頑張っているのに満たされなくて。」
「本当はやりたいこともあるのに
怖くて……。」
その言葉を聞きながら
ユウは何も遮らなかった。
ただ静かに耳を傾ける。
それは
何年も前の自分の話を聞いているようだった。
■ 新しい物語の始まり
あの頃のユウも
同じように迷っていた。
同じように怖がっていた。
同じように
答えを探していた。
ユウは穏やかに微笑む。
今度は自分が
誰かの人生の始まりに立ち会う番なのかもしれない。
25ページ目は、
「物語は終わらず、誰かへ受け継がれていく」ということを描いています。
人は、自分が救われた経験を通して、
今度は誰かを支えられるようになります。
次回もお楽しみに。
