「深夜2時のエレベーター」制作日記 Day15|魂の中継地点
どうもサラリーマンAI絵本作家の本郷ジェイピーです。
今日は15ページ目。
物語は13階で初めて修一に声をかける人物が現れます。
■ 白い服の女性

修一はあまりの出来事に頭が追いつかず
人の少ない場所を探して
静かに腰を落ち着けました。
そのときでした。
白い服をまとった一人の女性が
ゆっくりと修一へ近づいてきます。
そして穏やかな笑顔を浮かべながら言いました。
「お待ちしていました。」
まるで修一がここへ来ることを
最初から知っていたかのような口ぶりでした。
修一は震える声で尋ねます。
「ここは、どこなんですか。」
女性は少しだけ考えるような表情を見せると
静かに答えました。
「名前をつけるなら、魂の中継地点でしょうか。」
「魂……?」
修一は思わず聞き返します。
その言葉は
あまりにも現実離れしていました。
■ 答えは一つではない
女性は優しく首を傾げながら続けます。
「そう呼ぶ人もいます。
夢だと思う人もいます。
ここを本当の故郷だと思い出す人もいます。」
その話し方には
「これが正解です。」
という押しつけはありませんでした。
むしろ答えは修一自身の中にある。
そう伝えているような穏やかな響きでした。
修一は
女性の言葉を否定することも
信じることもできません。
ただ一つだけ確かなのは
ここが自分の知っている世界ではない
ということでした。
15ページ目は、この物語で初めて「魂」という言葉が登場します。
人によっては夢と感じるかもしれない。
人によっては死後の世界と感じるかもしれない。
あるいは、心の奥深くを旅している物語だと受け取る人もいるでしょう。
その解釈を決めるのは、読者一人ひとりです。
次回もお楽しみに。
