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「マダム・エドワルダ」ジョルジュ・バタイユの「超的」解説・感想・あらすじ

【登場人物】

貞節の猥談師★マダム・マヨコンヌ=M・マヨコンヌ

島根の伝統仏教寺院&教師一族の娘にして結婚20年間一度たりとも浮気したことがない、瓶底メガネの、皇族が被災地を緊急慰問する時のような服装の、清楚で上品な、爆乳Hカップ主婦。よく似ていると言われる女優は吉永小百合と愛新覚羅溥儀。しかし、親族郎等含めて代々13代以上も狭い田舎であまりにお上品な立ち位置の人生を強いられて生きてきた結果、腹の中に代々約260年分の溜まりに溜まった下ネタが溢れ沸き立ってついには鶴見中尉の脳汁みたいに漏れ出してしまいそれを酢醤油で食べてしまったきっかけで『貞節の猥談師』となった。



ナンパ師★ラマクリーム=KOYA=DOPE

元々はクラスの女の子と卒業式までひとことも喋れた事がない埼玉のコミュ障過ぎる超陰キャ少年。好きな食べ物は高野豆腐。趣味は筋トレ。しかし、慶應義塾大学に受かったきっかけで悪い魔法使いに『毎週末必ず女と2発セクロスし続けねば股間が爆発して死んでしまうが、同じ女と一晩以上付き合うと気疲れでストレス死してしまう』という恐ろしい呪いを授かってしまう。だが次にまあまあ良い魔法使いが遅れて現れとりあえず対処療法で『服を着るならこんなふうに(原作監修MB)』と『クラブナンパに於けるワンナイトの方法と実践』の、Amazonで誰でも買えるような2冊の教本をポイっと与えただけで用事を思い出しすぐ去っていった。たった2冊の学習だったが、彼の生来の天才的ガリ勉体質とたまたまの筋トレ&タンパク質摂取が功を奏し、まるで産まれた時から港区のクラブで踊ってた生来の遊び人のように踊れるシャレオツ★ワンナイトナンパ師に生まれ変わった。そして毎週末にガラスの靴を履いては舞踏会に行き、とりあえず爆死しないため女達とワンナイトしまくってるが、でもいつの日か、舞踏会で本当に魔法を解いてくれる本物の王子様=鶴見中尉を見つけ出し中尉殿のヨシヨシペロペロを受けることでこのおぞましき股間の呪いから完全に解放して貰うんだッ!


KOYA=DOPE:
マヨたん、マヨたん!こないだの本、マジすげえよ。ぱねえよ。うちのめされた…ッ!

M・マヨコンヌ:
え?え?あら?私、最近あなたにそんなすごい本紹介したっけ?えーーと、あれかな、モーパッサンの「オルラ」のことかしら?

K:
違う違う、バタイユの「マダム・エドワルダ」だよ!

M:
え、あ、ああ。そうか…DOPEたんには「マダム・エドワルダ」が響いたのか…。

K:
あらっ?反応薄っ?

M:
いえいえ、違うのよ、やっぱりあれは青春の書なのね。若さって尊いわネ…。確かに、アラフィフである私は、いまは、共感には震えてはないんだけど、それを聞いて、強い感慨にふけってるわ…。そうか、「マダム・エドワルダ」が響いたか。


「マダム・エドワルダ」って、大人から押し付けられた諸々を自分の頭で一度考え直して生き方を見つめなおす、みたいな時期に、ものすごく刺さる本なんだと思うナ。「マダム・エドワルダ」は、DOPEたんが愛読する「ギャラクシー銀座」のイミフ悪夢パンクにも通じるものがあるかもしれない。一つ一つ倫理概念を徹底的にぶち壊してゆくことによって脳が初期化されていく爽快感。

K:
”ほらね、あたしは『神様』よ”

M:
ウフフ。そうね。忘れてたけど、思えばあなたは20代の最後、リアルタイムで青春に生きているのだったわね…。「マダム・エドワルダ」って、ストーリーはとんだハチャメチャエログロなんだけど、もはやエログロ飛び越えてて、どこか高潔な香りがするでしょう。

K:
なんというか脳のパソコン初期化しちゃいます!→バグも直り高速化してストレージ増える、みたいな奇妙な清冽な感じあるよね。もはや、2階からPCぶん投げて物理的破壊、くらいの勢いだけど、確かに、そうかも。

M:
こらこらw。ぶん投げたらストレージまで壊れちゃうゾw。

K:
自分の脳内にこびりついた既存のものを一度全部徹底的に壊すことによる爽快感。既存の道徳・倫理の破壊。SHOW-FUは神様になり、BOU-ZUは罪を犯す。

パンキッシュな程のエログロに隠れて、バタイユを取り囲む、キリスト教的世界観へのアンチテーゼとか、当時の社会体制へのアンチテーゼとしての寓話。

M:
うんうん。それを分解すると

第一に、(マヨコ自身も田舎の寺の末裔として生まれてギチギチに宗教的な文化圏で育ったから一層そう思うのかもしれないけど)キリスト教をはじめとして、「ありとあらゆる宗教やら道徳」とは、その土地の権力機構に取り込まれて「権力維持システム とか租税徴収システムを強化するための存在」、「善でもなんでもないナニカ」へと変質・陳腐化してゆく宿命で、なぜって、その宗教やらその道徳が組織として成立して永続的に存続するには権力システムに取り込まれるほかに道はなくて、だからなんぴとも一度くらいは、産まれてから当然の常識として身近に与えられている既存の道徳をひとつひとつ、いちいち疑い、全て初期化して自分なりに再解釈して再インストールしなければいけない、みたいな時期があると思うんだけど、「マダム・エドワルダ」にはそういうテーマがあると思うわね。今よりもずっとキリスト教の教えが絶対的だった当時のキリスト教文化圏に生きていたバタイユならなおさらそうよね。

第二に、「マダム・エドワルダ」を親子間問題とか成長譚みたいなテーマとしてとらえると。まともな善意の親にしても、親というのは、すべからく子の人生の可能性を狭めて安全でつまらない枠にはめ込もうとしてくる存在。だって彼らは自分の人生しか知らないからそれだけが人生の限界で、愛あれば当然、子を危険な目に遭わせたくないから、惨めなホームレスとかにしたくないと願えばこそ、たったひとり分、親自身の人生上の成功体験・失敗体験をもとに、彼らの想像の中の比較的安全牌な無難な生き方を薦める事しかできないの。さらに、仮にその親が、子を搾取する気満々の毒親なら、更に酷い事を強制してくるであろうことは、言わずもがなよね。

そしてこの日本沈没気味な不況時代、財産と権力という翼を圧倒的に保持しているのは老人ばかり。若者は世代間不平等格差により、骨の髄まで自信を無くし、しみったれた遺産をもらうことだけに、最後のわずかな希望をつなぎ、いやいや老人にこびへつらい、へこへことみじめに地面を這いまわるばかりという…。そういう一切合切を否定し破壊します、という寓話。

K:
ちょっと、嫌な感じの現実に引き戻したえげつい解釈をするのはやめてください。Z世代を憐れみつついじめないで。心が痛くなりますぅ。

M:
何言ってんの、私だって、トンデモネエ就職氷河期=ロスジェネ世代やぞ、DOPEたん、不況にくじけるな!老害共に、惑わされるな!孤高に運命に抗え!

K:
へいへい。

M:
ちなみに。DOPEたんが「マダム・エドワルダ」を推すもんだから、私マヨコンヌにとっても、まさにDOPEたんにとっての「マダム・エドワルダ」だった本、青春の愛読書だった本を鮮烈に思い出しちゃったわ。

K:
ほう。

M:
私にとっての「マダム・エドワルダ」は、これ。ヘルマン・ヘッセの「デミアン」だったわ…。

K:
「デーモン」?

M:
違う違う「デミアン」。ただまあ、まさに、己の善なるものとデーモン的なるものを融合させる、みたいなテーマの話だから、ある意味では合ってるかもね。デミアンって人名の語源には「デーモン」の意味合いはまったくないんだけど、ひょっとすると語感的に似てるからあえてこの名前が選ばれたのかもしれないわね。というのは、本文中に繰り返し「デーモン」って言葉が出てくるし、デーモン的なものと神的なものを包括的に捉えることに導くキーマンがその少年「デミアン」だから。

いじめられっ子の主人公が、異教徒と噂される神秘的な少年に出会ったことがきっかけで、己の中の抑圧した諸々と向き合いながら成長していく、みたいな話よ。

昔、マヨコは、この本に不思議なくらい引き込まれて、えーと、厨二の頃から大学くらいまでかなぁ?、繰り返し100回も読んだわ。今もまっ茶色に黄ばんだ(茶ばんだ?)折り目だらけのその文庫を持ってるわ。

でも。いま開いて読んでも何がそんなに刺さったのか、もはや、わからないのよ。不思議ね。やっぱりね、これらは、青春の本なのよ。でね、「デミアン」にある一節が非常に「マダム・エドワルダ」的だと思うから引用するわ。

鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。
卵は世界だ。
生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスという。

高橋健二訳「デミアン」

そして。

「いったい何のつもりかね?」
「ほうら、あたしは《神様》よ…。」

「マダム・エドワルダ」

この、エドワルダが、むき出しの股間をかぱーしながら言い放ったセリフ、まあ最悪だけど、何かこう、この2つが言わんとしていることって、どこか似通ってる気がしないかしら。…あっ!そういえば!

K:
なんすか。

M:
DOPEたん、そういえばね。リアルタイムで、いま、居るわ、私の家に。リアル・エドワルダが。私の神様が。

K:
ちょ、待って、突然何を言い出すんですかマヨコさん。なんかへんなもんキメてませんか。

M:
若い男
よ。拾ったの。仮名、雅也にでもしときましょうか。

K:
ちょっと!家に若い男を飼ってるですと?!貞節の奥様とか言ってたくせに、この嘘つき!どういうことなのマヨコさん!

M:
常に狂気を帯びたぎらぎらと光る瞳、そして、貴公子のような冷たい、それでいて妙な甘さのある無駄に端正な顔面、そして凶暴なくせに、いつも何かにおびえている不安さもビンビンに醸してる、なんともアンビバレントな様子が、北野武映画のBROTHERに出てきた時の加藤雅也演じるリトル・トーキョーの日系マフィア、白瀬みたいでとっても素敵なの。まあ見た目はいいけど中身は最低にゲスくてアホいちんぴらだけどね!

K:
いや!だから!貞節の奥様ァアアア!!!

M:
そいつがね、先日、家の中で突然、目を爛々と光らせてこっちに向かって目線をくれて禍々しく笑いながら、下半身をむき出しに、床においてあった、私の夫の源泉徴収票に放尿したのよ!

K:
・・・・・
ちょ。あと、その変な人に似てる呼ばわりされてるイケメン俳優さんにも謝れ。

M:
まあ、膀胱に入ってる分全部じゃないんだけど、ほんの、ちょろっとだけど、それにしてもねえ~。あんまりよね!

K:
あの~その方はYAKU物中毒ですか?

M:
いいえ、天然のナチュラルボーン系マジキチよ。

K:
ノームコア
で自然界隈のガンギマリですか。それはむしろ却ってアウトですね。

M:
本当にねえ、放尿するとか、マジ迷惑よ。片づけるほうの身にもなってよね、マジいい加減にしやがれって思ったんだけど…。仕方がないので雅也の尿のついた源泉徴収票はよく陰干しして、ジップロックに封入したわ。

K:
ナチュラルボーンマジキチ雅也君の尿付き源泉徴収票をジップロックに!廃棄しなかったんですか!

M:

馬鹿ッ!税金の書類は尿まみれだろうが何だろうが最低7年はとっておくもの!そして必要とあらば尿まみれのままでも滞りなく速やかに税務署に原本を提出すべきもの!これは私と国家の戦いなの!

K:
にょ、尿まみれでもぉ?

M:
無論!尿まみれでもキチンと保存!速やかに提出!でね、尿は、雅也、つまりネ申の啓示だったんじゃないかって、私はその時気づいたの!

K:
あっ、解ってきました、雅也君ではなく、マヨコさん側がYAKU物中毒でらっしゃるんですねーーー。

M:
いいから頭を垂れて這つくばってわたくしの話を真面目にお聞き。つまりね、私、(くっせえ~)とか思いながらそのパリパリに乾いた源泉徴収票を眺めていたら、

あっ・・・尿だけに、申告漏れ、あるかも!

ってヒラメキに打たれて、申告しなおしたら、なんと!所得税と市県民税併せて18万5286円戻ってきたのよ!!!!

K:
えーーーあーーーー尿だけにいろいろれてたんですねーーーよかったですねーーーー

M:
これがネ申の啓示といわずしてなんと言おうか!

K:
これ・・・本当にいい感じに相槌打ち続けて傾聴しててあげても大丈夫なやつなんですかねえーーーー。ボク、だいぶ心配ですうーーー。

M:
あのね、私は若者に伝えたい!人生という航海において、自由な生き方、生殺与奪の権を他人に握られない生き方の鍵は合法的節税が握ってるの!わけわかんないと思うけど、いいから詳しくは私のもう一人の、気軽に人の源泉徴収票に放尿とかはしない方の天使、しちゃうおじさんの↓のnoteを読みなさいネ!自営業な人、自営業を志す人はもちろん、サラリーマンですら、値段の分の元はヨユーで取れるからネ!

あとマジキチな人生指南といえば、坂口恭平の「生きるための事務」とかもマジキチと正気の匙加減、マジキチと正気のマリアージュが絶妙で、節税&自営業のススメの最高なテキストよ。

K:
この流れでこんな人に人生のお金についてアドバイスされるってなんか不安だなぁ…。

M:
本当にもう!若者のくせに頭が固いわね。よし、仕方ないわね。そんな日和った若者には、最後に、これも青春のバイブル、アンドレ・ジッドの「地の糧」の一節に出てくる最高に美しいマジキチ説教を紹介して〆るわね。これも最高よ。しっかり暗記して、クラブでナンパしたオンナにしたり顔で暗唱するとめっちゃモテる(もしくはドン引かれる)わよ。

「ナタエナル、神をいたるところに見い出そうと願いたまえ。あらゆる被造物は神を指示しているが、神を啓(あらわ)していない。」
「どこへ行こうとも、君は神にしか出会わない。神とは我々の目の前にあるものだ。」とメナルクは言った。「そしてどこにも立ち止まってはならない。」
「ナタエナル、すべて大切なことは君の眼差しの中にあるのであって見られたものの中にはない。」

アンドレ・ジッド「地の糧」

K:
あ、僕こういうの好き。すごく含蓄深い。ただし、クラブでボクみたいなチャラ男が踊りながら暗唱しだしたら明らかにメチャクチャキモいですが。

M:
んで、話戻るけど、同じような感じでね、雅也は、夫の健康診断書とか、夫のカバンとかにもピンポイントで放尿したわ。で、そのたびに私と夫は雅也の尿によって毎回毎回「気づき」を得たの。この健康診断、やばいな、ダイエットしたほうがいいな、とか、いくら何でもこのカバンは廃棄するか洗濯すべきね、これは雅也に放尿されるに値するわね、とか。

K:
えーあーー。

M:
やっぱりうちの雅也はね、私の《神様》=エドワルダなのよ…。雅也はヒトなどという穢らわしく計算高い存在ではないのよ、ネ申。つまりネとコの間の存在…。

K:
なんとお答えしてよいやら。ん?ネとコ?

M:
ちなみに雅也のおかげで尿臭にはクエン酸とか粉末の漂白剤とかがいいという気づきさえも得たわ。マジできれいさっぱり取れるわよ。私の言っていること…わかったかしら?

K:
深イイ文学トークだったのに、雅也くんのせいで台無しですよ。あとクエン酸の気づきは、雅也くんのおかげではなく、マヨコたんがスマホでググったからですね。あーもーーー参ったなーーーー。今回の対談もトンデモだなあ~…って!アーーッ!なんだよもーーー雅也ってこいつ↓の事だったのかよ!紛らわしい書き方はやめてください!

M:
エヘッ♡

雅也(職業:ネ申。人にあらず) 近影 





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