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第8話:勝手にやって、感謝待ち

周囲の空気を無視してフライング作業。
しかも“私がやってあげたのに”アピール強めで、感謝まで求めてくる――

そんな“職場あるある”に、今日も心の声が止まりません。


仕事の優先順位のつけ方

ある日、作業表を眺めながら、ESで昔からいるベテランの小谷内 茂雄さん(A子さんのあだ名だとおやっち)がひとこと。
「これ、直しのある書類だから明日やっときますね〜」

それを聞いて私やA子さんは「了解です」と言った。

ところが、しばらくすると、なぜかA子さんが作業を始めていた。

「どうせおやっちのことだから、明日になったら忘れてやらないでしょ〜?」
と笑いながら。

(えっ、小谷内さんがわざわざやると伝えてくれたのに)
こっちはちょっと混乱。



ひと通りやり終わったところで、上司の檀さんが確認に来て、「ここ、ちょっと違いますね」と指摘。
A子さんは「そっか〜ダメか〜」と軽く返していた。

そして、時計をチラッと見ると、
「時間があるなら、これもやって〜」
そう言って、私に他の書類を持って来た。

「え?」
驚く私に、

A子さんは
「ダンナがやり直せって言うからさー。思ったより時間かかっちゃうって訳」

「自分のが終わったら取りかかりますけど、午後になっちゃうかもしれないです」
私が言うと、

A子さんは、
「うんうん、マーヤはまだ慣れてないからねー、仕方ないよ」
と、言ってきた。

(え?仕事が遅れるのって私のせい??)

私は疑問に思い、
「小谷内さんが明日やるって言ってましたよね。ひとまずそれは置いてても平気じゃないですか?」
と、言うと

「私、作業を溜めとくのダメなんだよね。みんな、何で平気なんだろ〜。まあ、これもすぐ終わるから、マーヤは自分の仕事進めておいて。すーぐ追いつきまっす。鬼早モード全開でっす」

(え?自分の仕事を放っておいて、人が明日やると言った仕事をしてるのは、おかしいよね!?)

仕事って、重要度や緊急度の高いものからやるんじゃないの??



A子さんは、また一通りやり終わったところで、檀さんに見せに行った。

と、思ったらツカツカと戻って来て、さも不機嫌そうにデスクに書類をバサっと置いた。

「あー、ムカつく。あのヤロー、頭固いんだよ。細かいし。どうでもいいだろ、こんなの」

どうやら檀さんに、またダメ出しされたようだ。



休憩しようと席を立つと、檀さんに会った。

目が合うなり、珍しく檀さんから話しかけて来た。
「疲れてます?」

私はつい、
「あ、野間さん(A子)が……」
と、言ってしまった。

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