Perfect DaysとCast Away

公開時、映画館に行ってでも見ようかなと思った『Perfect Days』が、NHK-BSで放映された。電話はガラケー、TVもないミニマリストの孤独な老年の男の物語。同じ時刻に起き、仕事に行く前に自販機で缶コーヒーを買う。軽自動車でカセットテープを聞いて移動する。トイレ掃除の仕事は手を抜かない。昼食は公園の木陰のベンチで食べる。木洩れ陽をフィルムカメラで撮るのが趣味だ。家でも公園で拾った苗木を小鉢で育てている。夜は文庫本を読んで寝る。題名は「木」。木は競争社会から外れた人を癒してくれる。孤独で単調な毎日でも、女性との会話・ふれあいがリズムになる。主人公-平山のライフ・スタイルが自分とかぶる。ラストシーンは、米映画『Cast Away』(R.ゼメキス監督)の日本+高齢者版。トム・ハンクス演じるチャックは40代、役所広司演じる平山さんは60代。「20」も違うと、希望の「明るさ」が違う。終活はしておくが、沈んでしまった後は、自分の管轄外である。

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