【孫必見】じいちゃんとLINEがしたくて「93歳でもできる!はじめてのLINE攻略本」を作ってみたら...
大きくなっても、
孫は、じいちゃんとばあちゃんが大好きである。
「じいちゃん、ばあちゃんとLINEがしたい。」
そう思ったことがある人は、きっと少なくないだろう。
そんなじいちゃん・ばあちゃんを愛するすべての孫を代表して、名もなき二人のクリエイターが一冊の本をつくってみた。
じいちゃん、ばあちゃんへの愛と、
自分たちの持てるスキルのすべてを注いで作ってみた。
その名も
「93歳でもできる! はじめてのLINE攻略本」
これは、その制作記である。
プロローグ:
どうせやるなら、全国のじいちゃん・ばあちゃんに届けたい!
はじまりはこんな感じだった

ひよりと、ふじもと。
先輩・後輩のように見えるかもしれないけれど、そうではない。
このときふたりは、じいちゃん・ばあちゃんを愛するただそれだけでつながった「同志」であった。

本当は、発案者であるふじもとのおばあちゃんに
この本を届けたかった。
けれど、いまは施設に入っていて、
返信に少し時間がかかりそうとのこと。
そこでまずは、
暇と元気を持て余している
ひよりのじいちゃん(93歳)のために、
LINE攻略本をつくることになった。
最初は、ゆるく始まりまった。
だがしかし、
やり出したら止まらない。
それがクリエイターの性(サガ)である。
どうせ作るなら、
全国のおじいちゃんおばあちゃんに届けたいよね。
そう。目指す最終形態は、
孫がカスタムして、自分のじいちゃん・ばあちゃんに送る、世界にひとつだけのLINE攻略本。
つまり、
【孫編集】じいちゃん・ばあちゃんのためのオリジナルLINE攻略本!
我々が作りたいのは、編集元となる
そのテンプレート!である。
こうして、私たちのちいさな“孫心”は、
じいちゃん・ばあちゃんとLINEがしたい、
日本全国すべての孫の思いを背負った、
一大プロジェクトになったのであった。

1 章:
やはりLINE攻略に適性は必要か?
「LINE攻略適性診断」ができた話
いざ、攻略本をつくろうとして、私たちは気づいた。
相手は、非デジタルネイティブ世代。
しかも、ひよりのじいちゃんにいたっては超後期高齢者(93歳)である。
たとえ、その93歳のじいちゃんがLINEを攻略できたとしても、他の93歳全員が同じようにできるとは、考えにくい。
やはり、私たちが当たり前のように使っているLINEも、マニュアルがあれば使えるというものではないのだ。
「攻略」するには、ある程度の“適性”が必要なのではないか?
せっかく、大好きなじいちゃん・ばあちゃんのために、孫が一生懸命LINE攻略本をつくったのにもしLINEが返ってこなかったら?孫が可哀想ではないか。
そこで、我々はこんなものをつくってみた。
「LINE攻略本」を送る前に。
じいちゃん・ばあちゃんが、LINEを攻略できるかどうか、その“適性”を事前に調べるための「じいちゃん・ばあちゃん LINE攻略適性診断チェックシート」である。





2 章:
じいちゃんたちが「LINEを攻略したくなる」仕掛けを考えてみた話

「じいちゃんのためのLINE攻略本!」
そんな大義名分を掲げてはみたものの、
じいちゃんたち本人からしてみれば、
“よく知らない『LINE』とやらを、
なんでわざわざ攻略しないといけないのか?”
そんな感覚かもしれない。
そこでふじもとは考えた。

ひよりは表紙と背表紙を作ってみた。





3 章:
誰かの常識は、誰かの非常識!
「ユニバーサルスマホ用語」が誕生した話
いざ、ふじもとが本格的に構成づくりに入りはじめた

そう。
誰かの常識は、誰かの非常識なのである。
今回やってみて、私たちは気づいたのだ。
デジタルネイティブ世代の私たちが、
普段ごくあたりまえに使っているスマホ用語たち。
その中には、いや、その多くが、おじいちゃん・ばあちゃんにはまったく伝わっていない可能性がある。
ここで大事なのは、
「ひよりのじいちゃん」にだけ伝わればいい、ではなくて、全国のじいちゃん・ばあちゃんにも伝わる言葉を探さなきゃいけないということ。
言うなれば、“ユニバーサルスマホ用語”の開発である。
ということで、今回はその第一弾として、
実際に誕生したユニバーサルスマホ用語たちをいくつか紹介します。






おじいちゃんが自然に理解できなさそうな言葉は、無理して説明せず、あえて“飛ばす”のも作戦です。情報をできるだけシンプル・スムーズに伝えるため、あえて説明を省いた用語を紹介します



4 章:
「QRコード読み込み問題」を攻略本らしく解決した話。
QR決済や、QRコードからの注文など——
私たちが日常的に当たり前のように使っている「QRコードの読み取り」という操作。
これがスマホに慣れていない人にとっては、実はけっこう難しい。
「カメラを使うけど、写真は撮らない、?」
と、QRコード“読み取り”という概念がない人にとっては、ちょっと不思議な操作に映るみたいである。



5 章:
もしものときの「お客様相談窓口」を設けたくなった話。
こうして、着々とLINE攻略本の制作は進んでいったのだが、やればやるほど、想定すべきトラブルが浮かんでくる。 どれだけ丁寧に説明を重ねても、誰かが、必ず「できない」とつまずくのではないだろうか。
LINE攻略に苦戦する
ひよりとふじもとは心配になった。



6 章:
印刷・製本まで「じいちゃん仕様」にしてみた話
LINE攻略本のデータがついに完成。
制作はいよいよ、印刷、製本段階にはいった。
もちろん使いやすさまでも、じいちゃん仕様で届けたい。
ふじもとの提案で、一般の印刷機で片面印刷した用紙を、下の図のように貼り合わせて、じいちゃんの手元で開きっぱなしになるように製本した。





7 章:
孫の想いは届いたのか!?結末はいかに!?
後日、ひよりのもとに1通のLINEが届いた。
それは、じいちゃんではなく、じいちゃんと同居している従兄弟からだった。


まさかだった。「まじかよ、じいちゃん、。」って感じだった。
なんとひよりのじいちゃん(93)は、
すでにLINEを登録していたのだ。
一度ログインしたことはあるが、アプリは削除されていて、現在パスワードを忘れたか何かで、ログインできずにいるらしい。

そう、ふじもとの言う通りだった。
あれだけあらゆるパターンを想定したはずなのに、今思えばなぜ、そこを見落としてしまったのだろうか。
つながりたい。
コミュニケーションが取りたい。
それは、年齢も、世代も、デジタルかアナログかも関係ない。誰だって持っている、当たり前の欲求である。
孫がじいちゃん・ばあちゃんとLINEしたいように、じいちゃん・ばあちゃんだって、孫とLINEしたい、そのために便利な連絡手段があるなら使ってみたいのだ。

そうなのである、
我々はこんなところで凹んではいられない。
目指すのは、全国のじいちゃん・ばあちゃんがLINEを攻略し、その先で、孫と楽しく元気にチャットできる未来である。
そのために、全国のじいちゃん・ばあちゃんを愛する孫に、【孫編集】じいちゃん・ばあちゃんのためのオリジナルLINE攻略本!を届けなければならない。
そう、ゴールは、その編集元であるそのテンプレートの制作にある。
まずは、ひよりのじいちゃんにLINEを攻略してもらわなければ、始まらないのだ。
長い道のりの先にあるゴールに向けて、
我々はここに、固い決意を胸に
じいちゃん・ばあちゃんLINE攻略委員会を発足した。

企画委員長は、ふじもと。
制作委員長は、ひより。
ふたりは現在、ひよりのじいちゃんのパスワードわすれちゃった問題を解決すべく、攻略本を絶賛ブラッシュアップ中である。

じいちゃん・ばあちゃんとのLINEのやりとりを夢見て、ひよりと、ふじもとの挑戦はまだまだ続くのであった。

付録:実際に送った『93歳でもできる!はじめてLINE攻略本!』
こちらは、ひよりのじいちゃんに実際に送った『93歳でもできる!はじめてLINE攻略本!』のデータである。もしご興味がある方はご覧ください。結構しっかり作り込んだので、ぜひ温かい目で見ていただきたいです。
