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黄昏を行く汽車の旅

朝からこの列車に揺られ続けて、何時間がたっただろう?あんなに明るかったのに、日差しがほんのり黄色みがかってきた。外の空気も少し日没の気配が漂ってきた。今日の汽車旅の終わりが近づいてきたけれど、このなんとも言えない寂しさこそが旅の醍醐味なんだと思えるようになった。なんて、かっこつけたこと言ったけど、それまでは、あと数時間ある。古くさい汽車は、まだまだ走り続ける…

駅のそばで、ニコちゃんも笑ってた
川根湯温泉笹間渡に到着、冷たい空気が漂う
寅さん映画でこんな場面あったっけ…
時間だ、もう乗らなきゃ

夕暮れ時は旅の最中に見る景色で一番いい時間だ。目に入る全てのもの達を鮮やかに彩ってくれる。それを見た時に、遠い昔を思い出すのはなんでだろう?〜♪…「本日は、大井川鉄道にご乗車頂きまして、ありがとうございました…」オルゴールが流れ、車掌さんの放送が、空席だらけの車内に優しく響いた。旅の終わりが近づいてきた。いや、家に着くまでは旅は終わらない。列車は速度を少しづつ落として新金谷の駅に静かにすべりこんでいく。

車内販売のおばさん、また来ますね!

新金谷で普通電車に乗り換える。乗り込んだ電車のドアで振り返って、写真を一枚撮る。「また来ます」
心の中でそっと呟いて、座席に座る。動き出した電車の窓ガラスの向こうには、黄金に染まった山々が見えた。

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