〈遠い花火の音〉#風まかせ文芸部
夕べは近づいては遠くなり
朝日が近づいては遠い雲のように掴めず、
あなたと手を繋いだ記憶は
白く柔らかく、ひんやりと冷たく
人混みを避けた、遠い花火。
暗い隠れ部屋の中は
紅い金魚が水面を跳ねるように
火の華が打ち上がる。
見つめた先
一瞬にして瞬いた光の華
散蘇るのは、遠く懐かしい硝煙の香り
苦しみと悲しみを分かち合った夜は
小さな安堵を胸に刻み
白く柔らかく、ひんやりと冷たく
まだ温かい煙が残る夜空を見上げた。
あの日の花火の轟音
君の中に絶えず響かせて.
今でも花火の打ち上がる音を聞くたび
胸を締め付ける寂しさが込み上げて.
近づいては遠ざかる
深更、苦しみを共有をした悲しみに泣き
朝日が近づくとき
遠い雲が、また諦めたように
こちらを見て笑う。
おわり.
誰かと痛みを分かち合った夜のことは、時間が経っても消えることはありません。
遠い花火の音に寄せて、忘れられない一夜の情景を書き留めました。#note
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こちらの作品は、i様主催の#風まかせ文芸部さんへ提出いたします♩.•*
よろしくお願いいたします。
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