〈描けない先を抱いて〉#風まかせ文芸部
新生活が道をひらいた
私はその先を描けない.
ふと、ずっと使っていた万年筆を
強く握りしめる
歩んできた確かなものを確かめるために
本屋に行けば気分が変わる
そう思っていたあの頃が懐かしい.
自分に足りないもの
知らないものを探す
手に取り感触を確かめて
その1ページを捲る瞬間は
誰にも、誰の目にも触れられない
私だけの瞬間があった
そうして本屋さんへ足へ運ぶ人は
そのような人が多いのかもしれない.
共感が呼ぶ
図書館は、本を読む場所と
本を借りて勉強を目的とする人で
分かれているから
少し違うように思う
私の小っぽけな悩みも
この宇宙の果てに同じように悩み
先に解決の糸を探して、文字を起こし
出版している人
先人を切ってくれる人がいるかもしれないと
タイトルや概要説明をみて
鷹をくくるのは
間違えているのでしょうか。
本が好きなこと
昔は親友にしか言えなかった。
お互いの貸し借りを通して
どちらが先に新作の本を読み切るか
競争した小学生の頃
クローバーだけが教えてくれた
本のかけっこ、読み書き、感想の言い合い
どれも懐かしく思う
あの頃に戻れなくても
想い出を抱いて確かに生きている
新生活を楽しむ
その目標を旨に今日も一歩足を踏み出す。
この春に根差した、木の幹を久しく思って.
おわり.
新生活に迷う時、本屋の静寂が私を救う。ページを捲る瞬間に宿る勇気。あの頃の記憶を胸に、春を歩き出す。#note
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こちらの作品は、i様主催の#風まかせ文芸部さんへ
提出させていただきます♩.•*
お題は「新生活」でした.
よろしくお願いいたします。
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