ノスタルジックなピンク
先日夕飯を食べながら何げなくテレビをつけていたら全身ピンク色を纏いピンク色の家でピンクのインテリアに囲まれてピンクのティーカップでピンク色のハーブティーを嬉しそうに飲む夫婦が目に飛び込んできた。
かなり衝撃的な光景だった。
2人はとてもハッピーだ!とずっとニコニコだった…
私は子供の頃からあまり派手なものを好まず好きな色も茶色や緑、青とどちらかといえば明るくない色を好む子供だった。
ピンクなんてどちらかといえば嫌いな色でピンクの服は着た記憶がない。
あ、でも今思い出したのだけどピンクレディーは大好きで地元の衣料品店に飾ってあったサウスポーの衣装の洋服は欲しくてたまらなかったが母に言えず結局着ることは無かった。
それから40年近く、私はピンクを纏うことなく今まで生きている。
そもそも私がどうしてピンクの話をしたくなったのかと言うと
先日友達とデイトをしていて
お腹が空いてきたしGoogleマップで近くの喫茶店でも探してお昼を食べようとなり、いい感じの喫茶店を見つけて、そこのお店の駐車場に車を停めてお店に向かおうとしたら
近くに雰囲気のあるいい感じの建物を見つけた(ちょっとしたオシャレなカフェやレストランか?と思わせる雰囲気だった)
気になったので喫茶店に入る前にそっと覗きに行ってみたら…
そこはピンク映画を上映している映画館でその日も3本立てで上映なのか、ポスターが3枚貼ってあったのが目に飛び込んできた。
何故だか凄いものを見つけてしまったぞとワクワクしてしまいテンション高くなった私。
一緒にいた友達も間違いなく私と同じ気持ちになっていると確信した。(勝手な私の思い込みなのかもだけど)
建物がいい感じなせいで入ってみたいとまで思ってしまった私。
冷静になり色々考えれば入ることなどきっと無いのだろうけどそれなりに年を重ねてきてしまった私は案外怖いものがない生き物になってしまったようだ。
そこから私の妄想が膨らみ何日か経った今でもどうにかして自然に普通の映画を観に行くようにあの映画館に入れないかと考えてしまっている私がいる。
映画を観たいのではなく、いや、少しは興味もあるようだけど…この建物の中の世界を目の当たりにしたいと言う願望がふつふつと湧き上がってくるのだ。
一応3人の年頃の子の母であるので、やはり1人この映画館で映画を観る行為はよろしくない…のでしょうというのはのは理解している。
それでも、昔から古い建物が大好きな私としてはあの昭和の雰囲気がぷんぷんする、しかも簡単には触れらない世界の空間に足を踏み入れる事に興味津々になっているのだ。
私が子供の頃はその辺にいわゆるエロ本自動販売機があったり、道端にそれが落ちていたりしてドキドキしながら知らん顔して通り過ぎたりした記憶がある。
小学生の頃、とっても頭のいい真面目そうな女の子の家に遊びに行ったら彼女が父親の部屋からそれを持ってきて私に一緒に見よう!と誘ったのだけど子供の私は何とも恥ずかしくてそんなことしたら絶対いけない!という思いが強くて、一緒に見ることを断ったという思い出がこの映画館を見つけてしまった事で蘇ってきた。
こどもにはまだ早い世界。
いわゆるそうゆう世界が、私にはピンクだったのだ。
だから私にとってピンクはハッピーになれる色ではなくどこかノスタルジーでセンチメンタルな色なのだろう。
この間の映画館を見てから私はそんなことばかり考えている。
そしてどうにかして普通に映画を観るようにあの映画館で映画を観られる事を夢みている。
(とにかく建物の中に入りたい)
80歳くらいになったら何も気にする事なくあの映画館にいけるのだろうか
あの映画館を見つけた友達と一緒に…
それまであの映画館が営業してくれている事を密かに、切に願う私である。
