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隠岐 (島前/島後4島)フェリーとレンタカーの旅(4泊5日)

中東情勢が落ち着かないため、カタール経由での東欧縦断計画が頓挫(カタール航空側からキャンセルされた)。初夏の東欧をバルカン半島から一ヶ月かけて北上するというかなり野心的な計画だったが、ここまで、長期化するとは全くの想定外。9月、10月にリベンジの機会があればいいんですが。

プランBとして、急遽、国内旅行を検討。行き先は、旅リストの上位にある隠岐諸島。フェリーを使って島前、島後に4泊して主要4島を周る旅程とした。離島への旅は、昨年5月の佐渡、今年2月の奄美、トカラに続くもの。フェリーでの島巡りにハマっているのか?
でしょうね。

第1日目 羽田‐米子空港‐境港‐西郷泊

羽田6:55発のANA米子行き。6時台のフライトは横浜からでも、5時過ぎには家を出なければいけない。5時台の電車でもそこそこの乗車率。
天気は曇りで、数日前からどんどん悪い方にシフトしている。海や島では天候が全てなのに、お日様マークがないのでは、出鼻をくじかれる。

あまり時間もないので、ラウンジ利用もなし。米子便の49番ゲートはずいぶん遠く、過去一の距離か。(ANAの案内では最寄りのセキュリティから10分)バスにならなかっただけ、よしとする。

どこまで行ってもたどり着かない49番ゲート

雲の多い中、左側に一瞬だけ富士山が見える。見えていた富士山が、あっと言う間に、雲隠れするスピードに驚いた。

米子到着前には、大山の勇姿を眺めることができて、ちょっと気分が高まる。伯耆富士とも言われるが、上空、この角度からはそうは見えない。もっと豪快で、荒々しい。

この角度では、伯耆「富士」とは言い難い

どこもかしこもゲゲゲのゲ

米子空港に降り立てば、ゲゲゲの鬼太郎、妖怪一色。
フェリーの出航まで時間があるので、一旦、米子方面へ。駅直結の米子空港駅。無人だが、Suicaでそのまま乗れるのはありがたい。
境港線の列車は、鬼太郎列車とでも呼ぶべきもので、ラッピング、席のデザインにとどまらず、アナウンスを鬼太郎が行うほど徹底している。駅名には妖怪にちなんだニックネームも。

結構、インパクトがある

米子市内を、中海の海岸まで歩く。桜は完全に散ってはいないが、一週間遅い感じだ。ぶらぶら歩いて、米子駅に戻る。

もう少し桜が残っているかと思ったが、遅すぎた

米子駅は、山陰随一のターミナル駅で、ホームの数も多い。大山が見える方角にビルが立っていて、見えないのは残念。ふたたび、鬼太郎列車で、境港へ。このあたりの地形は、本当にユニークだ。弓ヶ浜の半島も、典型的な砂州で、水田はなく畑が広がる。

終点の境港駅。駅も、駅周辺も「鬼太郎」度がさらにパワーアップしている。20年以上前、できたばかりの水木しげるロードに驚いたが、ここまで来たか、という思いだ。(もっとも、その時は境港線の列車に乗っていない)

駅と一体になったフェリーターミナルで乗船券を買う。その際、帰りの乗船が無料になる「おき得乗船券」キャンペーン参加のためQRコードをスキャンする。(ネット上では、大々的にアピールされているが、対象となる現場では、掲示がほぼないので要注意)

ようやく乗船、隠岐は遠くない

14:25にフェリー「しらしま」出港。薄日も差して、悪くはない。北ほど天気が良さそうなので、北上に期待。そこまでの距離もないが。

隠岐への船便は、境港と島根半島対岸の七類港からがある。
東京方面からのアクセスは、米子空港からの距離、フェリーの出港時間を考えると、境港の使い勝手がよい。

出港してからは、長い島根半島をずっと見続けることになる。はじめは半島南側だが、美保関灯台を過ぎると、こんどは延々と日本海側の海岸線を見ることになる。島根半島の大きさを感じる。

長くて大きい島根半島

島根半島が見えている間に、すでに、前方には、隠岐諸島の島々が見えてくる。実際、本州と隠岐の距離は60km程度しかなく、思っていたほど離れていない。

島前、島後

「隠岐の島」というと東側の丸くて大きい島のイメージだが、意外にも隠岐の島という名前の島はない。隠岐の島町のある大きい島は島後(どうご)という。対して、島前(どうぜん)は西ノ島、中ノ島、知夫里島の主要3島からなっている。これらの島々は巨大なカルデラの外縁で水没を免れた部分ということになる。

Google Earthで作成

今回は、島後に2泊、西ノ島1泊、中ノ島1泊する計画。もちろん、知夫里島の観光スポットも重要な目的地。「しらしま」は、往路、島前では、カルデラの内海を美しい海岸線を見ながら進み、西ノ島の別府港だけに寄港する。別府港の埠頭では、やはりというべきか、「一反もめん」に乗った巨大な目玉おやじが出迎える。

島前のそれぞれの島のフェリーの着く港(別府港、菱浦港、来居港)は立地を優先させているのだろう、かならずしも、島で一番賑わっている場所ではないようだ。

別府港では長居はせず、すぐに島後西郷港をめざす。島前、島後の距離は、わずかに十数キロの距離で、その間には特徴的な形状をした島々がある。

島前の内海はいつも静か

隠岐に初上陸、念願かなう

島後西郷港には、定刻よりやや早い18:28に接岸し、隠岐へ初上陸。西郷は市街地も形成されていて、隠岐では唯一、街の雰囲気がある。ホテルは、フェリーターミナルから近い「隠岐プラザホテル」。食事や翌日のレンタカー調達にも便利。夕食は、最初に向かった居酒屋が満席というので、近くの「味乃蔵」へ。こちらも混んでいたようだが、夜8時近くになり、帰る客も。座敷席へ。時間がかかるようなので、生ビール、枝豆と刺身膳を同時に頼む。これで。第一日目終了。

第2日目 隠岐・島後一周

隠岐の島、島後は雨。ホテルで傘を借りて、レンタカー屋へ。スズキアルトを借りる。走り出して、操作方法に不明な点があり、あわてて電話で確認する始末。

雨だが粛々と島内一周

天候にかかわらず、この島でやることは決まっている。まず、島を一周すること。これができれば、8割満足だ。今回は右回りと決めていた。これは、晴れる前提で、逆光を避ける狙いがあった。一旦決めたら、雨になっても、心理的に変更は難しい。

走り出して、2つのことがすぐに分かった。1,道はよく整備されている。なるほど竹下王国の一環であったか。2,桜の木が多い。花はまだ残って入るが一週間前なら「さぞや」と思わせてくれる。桜の開花時期は本州の平均的な時期と変わらないようで、思っていたより早い感じだ。

島後で訪れたところ(クルマをストップさせて写真を撮った)は、

■塩の浜:まずは小手調べ

■屋那の松原の船小屋群:ここは歴史的遺産だが遠くからの眺めはいいが、近くで見るとがっくり

闘牛は島の大きなイベント

■油井ノ池:なぜ、雨の中、立ち寄ることになったのか不明

■ローソク島遊覧船乗り場:景観の良い入江と広い駐車場、滝も見えた

ローソク島展望台

島後では一番目につく観光スポット。ここまでたどり着く脇道は、狭い上に、赤い落ち葉(杉?)がすべりやすく、ハンドルを取られて、あわやとなるも、なんとか持ち直してセーフ。ここで事故ってはいられない。いずれにせよ、この場所は雨の日に無理してくるところではない。

特に見たいわけではないが、では他のどこへとなる

白島崎展望台、白島崎灯台

ここは、島の北端で個人的にはmust visitの場所。残念ながら霧で10m先も見えず。うさぎはいたが。足跡を残すことに意義あり。

■中村漁港、さざえ村(昼食):昼飯はここでサザエ丼を食べると決めていたので。親子丼の親がサザエに。岩牡蠣は5Lサイズが、1個1500円。話好きな看板おじさんがいた。

■春日の浜:橋からウミネコ(たぶん)の集団が見えたので。

■龍ヶ滝展望台:駐車スペースあり

ここまでで、島内一周を終えた。

隠岐空港

空港に関心があるので寄らざるを得ない。隠岐空港の滑走路は2000mに延伸されている。有効活用しないといけないが、現状は伊丹と出雲からの一日2便。

玉若酢命神社

なんといっても、樹齢1500から2000年と言われる杉の巨木。これだけで、ありがたみがある。

巨大なご神木はものすごい説得力

隠岐片麻岩

この後、一旦島中央部を北上してから、戻る前に、隠岐が誇るジオパークのスポットへ。隠岐は地質学的には、非常に興味深い土地柄で、そのひとつを求めて、銚子ダムへ。2億5000万年前の片麻岩の塊がむき出しになっているのは圧巻だ。海岸の絶景もいいが、日本列島がユーラシア大陸の一部であった名残を確認するのは意義深い。

2億5000万年がむき出しはすごい


時間は余っていたが、ガソリン満タンにして、早めにクルマを返却。

夜は、ろばた焼き店で、地酒を中心に。

第3日 快晴、西ノ島を満喫

この日は、朝から快晴。西郷港からは来たときと同じ「しらしま」で、西ノ島の別府港へ渡る。そのしらしまは、西郷港で一泊しており、準備万端。はじめて、その全景を捉えることができた。

乗船前に、ターミナル前の喫茶店で、昔ながらの、モーニングセット。
昭和を感じて、懐かしい。

前日は、天候に恵まれなかったが、島後を一周して、島の概略が掴めたのはよかった。道路がよく整備されていること、西郷周辺以外はほとんど交通量がないため、単純に一周(120km前後)するだけなら、さして時間はかからない。島の形が示すように海岸線もさほど複雑なわけではない。そこまでのアップダウンもない。佐渡ヶ島ほどではないが、ある程度、島の大きさを感じた。そして、やっぱり、桜の木の多さが印象的。一週間早く来ていたらすごかったはず。日本海とはいえ、比較的温暖で本州と変わらないタイミングで暖かくなるようだ。

島後から島前へ

しらしまは、西郷港を出た後、いくつものユニークな形状の島を見ながら、菱浦港へ向かうことになる。3つの突き出た岩が並んだ、三郎岩もランドマークと言えるだろう。夕日が沈む位置次第では、それぞれがローソク島とも言えなくない。

菱浦港はフェリーターミナルが趣向を凝らした木造建築なので、分かりやすい。隠岐諸島の船旅では、経由も含め何度も同じ港に立ち寄ることになる。


今回の旅で、立ち寄る港は以下のとおりだ。お陰で、島や入江の形がだんだん分かってくるようになる。

境港⇒別府⇒西郷⇒菱浦⇒別府⇒菱浦⇒来居⇒菱浦⇒別府⇒来居⇒境港

晴れているので、海、空、島の緑のコントラストが鮮明。
一日だけでも晴れてくれたことに感謝しかない。

奥に見えているのが隠岐・島後、左が西ノ島、右は中ノ島

レンタカー予約されておらず

西ノ島の別府港に着いて、まず、レンタカーの手配。が、2軒あるレンタカー店のどちらに予約しているか不明。両方を訪ねるが、どちらにも予約がないと判明。改めて1台を確保。
エクスキューズとしては、今回の旅程では、4島のうち3島でレンタカー、残る1島で電動自転車を借りるなど、結構、予約が煩雑だった。
(誰にエクスキューズしてる?)

絶景ポイントを押さえる

西ノ島でやることは、まず、絶景ポイントを押さえること。島南部の鬼舞展望所を目指す。道路状態は、やはりよい。途中から狭くなるが、カルデラの尾根沿いの道で、比較的余裕がある。駐車場には先客のオートバイが一台だけ。駐車場から展望所まで草原の中を登っていく。牛は多くない。緩やかな丘陵地なので、逆に、そこまで眺めが良いわけではなかった。満足度75%といったところ。

ここは文句なし、国賀海岸

ついで、国賀海岸へ。こちらは、駐車場からも奇岩がいくつも目に入る。なるほど、「天上界」名付けられることはある。ここは、それぞれの体力に応じた楽しみ方があるようだ。体力自慢なら、海岸から、摩天崖と言われる断崖の上まで、歩いていける。ただ、断崖の上にでたからといって景観がどうなのかは分からない。いずれにせよ、ここは来る価値のある場所、満足度は120%だ。

迫力満点の遊覧船は貸し切り状態

天気もよいので、遊覧船で摩天崖を海から眺める選択肢にかけた。が、外海は波があるので、船長おまかせコースになるとのことだった。「こんな天気でも、行けないのなら、年に何回出れるのか」とぼやいてみたが、どうにもならない。船は13:00出港だが、食事するところがない。調達もできない。空腹のまま、水だけ飲んで待っていた。

グループ客もそれなりにいて、「結構人気なんだ」と思っていたが、実際には、彼らは遊覧船ではなく観光バス待ちの観光客だった。

乗船の案内がないので、辺りをうろついていると、船長に出会う。
なんと、乗客は私一人ということだ。
「えっ、それでいいんですか?」
「いいんですよ」
それにしても、24名乗りだかの船に乗客一人だけとは。

西ノ島のくびれたところに船引運河がある。
ここを通って、内海と外海がつながっているが、この運河を通過するのも楽しみではあった。思っていた以上に長い感じがした。
運河を抜けてもしばらくは入江で、波もないが、防波堤を回ったあたりから、やはり、うねりがあり、窓を開けると波しぶきがかかってくる。
船が大きく揺れながらも、船長のガイド付きで、亀島の見えるところまで行ってくれた。
帰りの全速力も含め、迫力満点のアドベンチャー・クルーズとなった。
いや満足の1時間弱でした。船長には感謝しかないです。

船を満喫、揺れもあったので、直ぐの運転を避け、しばらく休憩。
この島は満喫したが、クルマの返却にもまだ時間があるので、焼火神社へ向かう。が、上まで登るのは断念する。

最後に島の東までいってから、満タン給油して、早々にレンタカーを返却。

あわや昼飯難民に

腹が減りすぎて、夕食まで待てないので、適当な店を探すがない。
菓子パンを買って応急処置。ホテル直営のレストランがオープンする18:00まで港周辺を散策。その間に、島前の各島をつなぐフェリー「どうぜん」が接岸し、クルマを積んで、対岸の島へ向かって出ていった。
17時すぎには、「しらしま」が寄港。こちらも、船首を大きく開けてクルマを積み込んで、こちらは西郷港へ向かった。
その後、島前の3島をつなぐ連絡線、「いそかぜ」の最終便が、菱浦へ向かった。
それぞれの船は本当によく働き、行ったり来たりを繰り返している。
待っている島があり、人がいるから、休むわけにはいかない。

晴れたが、風が冷たく、冷える。夕食は、港が正面に見える「ホテル隠岐」ホテル直営の店(実際ホテル側からしか入れない)で、日本酒をお燗で。ホテルオーナー(?)直々の包丁さばきで海の幸を。

第4日 知夫里島を「電動?バイク」で山越え

朝になって、ホテルの部屋が東向きであることを確認。ギリギリ晴れ間も残っているようだ。
朝飯を同じホテル直結のレストランで。
朝食付きの宿泊は、結局、この日だけ。

別府港から菱浦港経由で来居港まで「いそかぜ」。乗り合いバスのように簡便で、料金は、一律料金の300円を乗船時に手渡すだけ。

3島間の移動は簡単

薄曇りと行った状態で空は明るい。別府港と菱浦港はそれぞれの島の中でも向かい合ったような位置にあり、いそかぜで、わずかに7分の距離。来居港だけが少し離れていて、別府港から17分ということだ。ちなみに船は爆速です。

来居港は、港関連施設以外には何もない。何しろ、全体で600人の島だ。ここですべきことは、電動自転車を借りて、山に登って、3時間で帰ってくることだ。12:10のいそかぜに乗船を予定している。船に遅れると、次の中ノ島でのスケジュールに影響が出る。まぁ、そうであっても大したことはないという気もあるが。

電動バイクで山登りへ

さて、ターミナル併設の観光事務所で、予約した電動バイクを借りる。外国人スタッフが少なくとも2名働いていた。実のところ、電動自転車も、自転車そのものも15年くらい乗っていないので、不安はあるが、3時間なら戻れるとの外国人スタッフとの話で、「なんとかなる」で、出発。いきなりループの坂を登っていく。

隠岐随意一の眺望、アカハゲ山

電動アシストがあっても進まない。ギアがローになっていないからだ。
途中、「ここからではなく、海岸線から回ったほうがよい」との地元民のアドバイスを受けながら、なんとか、第一目的地の「アカハゲ山」に到着。
スタートから1時間もかかっておらず、楽勝を思わせるペース。
また、ここまでは、警戒していた、牛と牛糞の影響は最小だった。
期待に違わず、この山からの眺望は隠岐全体でも一番と言えるものだった。カルデラの島々はもちろんだが、周辺の牧草も色鮮やか。苦労してたどり着いたこともあり、満足度は150%。

電動に頼らず山下り

さて、次のポイントに向かおうとなって、バイクの表示がNo Assistから変わらない。バッテリー残量は60%以上残っているが、モードが切り替わらない。モタモタしていられないので、とりあえず、下り坂を、次のポイントの赤壁に向かう。急な下り坂が続くので、電動アシストは不要ではある。

気を使うのは牛と牛糞。幸い、牛にひどいブロックはされなかった。牛の他にはタヌキ。こちらも障害にはならず。一方、牛糞は延々と続く。雨でなくてよかった。下り坂の爆走ぶりを動画でとったが、道があまりに汚いので、見たくないし、見せられない。

ここも圧巻の赤壁

赤壁までは下り坂を利用して、なんとか、たどり着いた。
自転車を止めて、岸壁まで登る。赤壁は思っていた以上に赤いし、大きい圧巻の景観。隠岐の島ジオパークの底力を見る思いだ。満足度120%。

アシストなし電動自転車を押して地獄の山越え

ここまではよし。どうやって港に戻るか?自転車の駐車場所に戻ったのが、10:48で、予定の船に乗るためには70分で戻る必要がある。途中で、もらった地図をなくしてしまったが、赤壁から港は島の反対側で、直線では帰れず、山を2つは昇り降りしなければならない。

パナソニックのマニュアルを取得するために、QRコードを読み込もうともしたが、電波状態も悪く、時間もないので断念し、年甲斐もなくパワープレーで勝負することに。

パワープレーで無事帰還

下りとフラットなところはいいが、少しでも登りに差し掛かると、降りて押すはめに。これなら、普通のサイクリング車のほうがマシと何度もぼやきながら、ひたすら坂道を押して登る。下りは天国だが、長くは続かない。多数の牛が見つめる中、よろよろ押して登るのは、拷問でしかない。Googleマップを見ると、歩行での到着想定時間が、当初、2時間以上と絶望的であったが、下りで大爆走して、なんとか射程距離まで持ち直すことに成功。つつましい希望を持って、山越えに挑んだ。景色などは、もうどうでもよくなっていた。もちろん、写真も一枚も撮っていない。

港への到着は、11:50頃。達成感200%。
あまり苦情も言いたくないが、トラブルを想定し、マニュアルはちゃんと紙ベースのものを用意するべきだ。また、バッテリーを使用し続けた場合、3時間は全然、もたないと思うので要注意。カラになった場合、パワープレーで勝負できない利用者は、どうするかの対応策も不可欠。
個人的には、結果オーライの電動バイクの旅で満足度は高い。
「しかし、よく戻れたな」、と地図を見返して自画自賛。

中之島菱浦港へ

首尾よく、次の「いそかぜで」菱浦港へ。菱浦港のフェリーターミナルで、レンタカーを調達するも、空腹のため、そのまま乗らず、施設内のレストランでオリジナルの洋食を。ここだけは、都会的。

地元の小醤油味噌を使ったドリアを

実は、中ノ島でのmust visitは多くない。それでも、南に向かって、カルデラ眺望地点で撮影。何やら付近で建設工事を行っているようで、交通量もそこそこあるので、これにて退散。

明屋海岸

ついで、北端の明屋海岸に向かう。さほど期待もしていなかったが、地質学的には、ここも興味深いところ。やはり赤い地層(スコリア)の成り立ちが観察しやすい場所だ。来る価値あり。

スコリアの赤い断崖が続く明屋海岸

中之島は後鳥羽上皇ゆかりの地

最後に、島の中央部の平地、中心地へ。ここは観光的には後鳥羽上皇ゆかりの地であり、終焉の地。たくさんの関連史跡がある。後鳥羽上皇といえば、日本史の中では存在感の大きい人物。自然景観に加えて、こうした歴史的脈絡に触れられるのも隠岐の観光地としての価値を高めている。

後鳥羽上皇の住まい跡地はきれいに管理されている
後鳥羽上皇関連の資料館

なるほど中ノ島には、他の島に比べて圧倒的な自然景観ポイントがないせいもあるのだろうが、文化を町おこしの全面に出しているようだ。これは、フェリーターミナルの施設でのこだわりにも感じることができし、観光客の誘引にも成功しているように思えた。

この島での宿泊が、金曜日になってしまい、釣り客などが多いためか、宿の予約が取りづらく、素泊まりの民宿に泊まることになった。夕食のために、近くの居酒屋に出かけるが、満席という。本当か嘘か知らんが、飛び込みの一限客は、忙しいときには必要ないどころか邪魔なのだろう。理解はできるので腹も立たない。

菱浦港のフェリーターミナルは多目的施設になっている
海岸沿いに街が広がる海士町福井
小泉八雲ゆかりの地らしい

第5日 島々を眺めながら帰路に

早めにフェリーターミナルに向かうが、気の利いた朝飯にありつけるわけではない。かろうじて、コーヒーと菓子パン。意外にも、空は晴れている。

朝の菱浦港1
朝の菱浦港2

9:50しらしまで帰路につく。しらしまには、3度目の乗船だ。天気が良いので、島前3島を最後に目に焼き付けておく。ご丁寧に、別府港、来居港へも立ち寄ってくれる。カルデラ内は、一段と穏やか。いつまでも、島前の島々、遠方に島後も見える。

島前、島後がいつまでも見える

ミッションコンプリートで、ビールで祝杯。

距離が近いので飲んでる人は少ない

そのうちに、島根半島、大山も確認できる。境港は土曜日で賑わっている。

大山はやっぱり中国地方随一の山

米子を飛び立って、左手に隠岐諸島。最後まで見送りをされた気分。わざわざご丁寧に。

フライトは、大きく北回りで福島の南まで直進してから南下。着陸前には時間調整なのだろう、右に左に旋回となった。

羽田では、またカレーうどん。前回食ったときより辛くなってない?


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