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【育児】仕事は「人のため」、育児は「その人を育てること」


仕事とは何か

この問いに、
昔よりずっと真剣に向き合うようになったのは、
たぶん、子どもを育てるようになってからだと思います。

それまでは、
「仕事=お金を稼ぐこと」
「仕事=評価されること」

そんなふうに、どこか外側の物差しで考えていました。

でも今は、少し違います。


仕事って、結局のところ

「誰かの役に立つこと」なのではないか。

そう思うようになりました。

仕事は「人のため」にある


どんな仕事でも、突き詰めれば行き着く先は同じだと思います。

商品を作る人。
サービスを提供する人。
事務作業をする人。
営業をする人。
企画を考える人。


形は違っても、その先には必ず、
「それを受け取る誰か」がいます。


その誰かが少し楽になったり、
少し嬉しくなったり、
少し困りごとが減ったり。


仕事の本質って、
やっぱり「人のため」なんだと思うのです。


評価や数字や肩書きは、
その結果として、後からついてくるものにすぎません。


育児は「その人」を育てること


一方で、育児はどうでしょうか。

育児は、
「人のため」どころじゃありません。

その「人」そのものを育てています。


ごはんを食べさせる。
着替えさせる。
送り迎えをする。
泣いたら抱っこする。
怒ったら、なだめる。
うまくいったら、一緒に喜ぶ。


一つひとつは、地味で単調で、
誰からも評価されない作業ばかりです。

でもその小さな積み重ねが、
果てしない繰り返しが、
目の前の小さな存在を、
「一人の人間」にしていきます。

そう考えると、育児って
とんでもなくスケールの大きい仕事だと思うのです。

育児をして、仕事の意味が変わった


正直に言うと、
育児をする前の僕は、育児に臆病でした。

ちゃんとできる気がしませんでしたし、
自分には向いていない気もしていました。

今思えば、
自信がなかっただけなのかもしれません。

だからどこかで、
育児を「自分の人生の本線から外れた出来事」みたいに
扱っていた気がします。


以前の育児のイメージは、
こんなことばかりでした。

早く帰らなきゃいけない。
急な呼び出しがある。
自分の時間がなくなる。
仕事に集中できなくなる。
やりたいことができなくなる。


育児そのものより、
「失うもの」ばかりを数えていたのだと思います。


どこかで育児を「仕事に集中できない理由」みたいに
心の中で位置づけていました。


でも、育児を経験する中でふと気づいたのです。


この子たちを育てている時間って、
めちゃくちゃ「人のため」になっている時間じゃないか、と。


それは、
将来の誰かの役に立つ人を
今この瞬間に育てている、
ということです。


それに気づいたとき、
仕事と育児の上下関係が、
自分の中でひっくり返りました。

仕事と育児は、対立しない


よく「仕事か、育児か」みたいな言い方をされます。

でも本当は、
この二つは対立するものじゃないと思うのです。

仕事は「今いる誰か」のため。
育児は「これから出会う誰か」のため。

向いている方向が違うように見えるけれど、
どちらも同じ「人のため」の延長線にあります。


だから、
育児をしている時間が長いからといって
仕事から遠ざかっているわけじゃありません。

むしろ、
仕事の本質に一番近い場所にいる。
そんな気さえしています。

評価されない仕事ほど、大事な仕事


育児には、
給料も、昇進も、表彰もありません。

やって当たり前。
できて当たり前。
失敗したら責められる。

こんな理不尽な仕事、なかなかないと思います。

でも社会ってよく考えると、
こういう「評価されない仕事」の上に成り立っています。

誰かが家事をしているから。
誰かが子どもを育てているから。
誰かが地域を支えているから。
誰かが裏方をやっているから。

表に出る仕事が、
ようやく回るのだと思うのです。

育児をして初めて、
その構造が、体感としてわかりました。


「人のため」を生きる感覚


仕事でうまくいかない日もあります。

評価されなくて、落ち込む日もあります。

そんなとき、
夜に子どもを寝かしつけながら思うのです。

今日一日、
少なくともこの子たちの人生には、
ちゃんと関わったな、と。

それだけで、
少しだけ胸が軽くなります。

育児は、
「役に立っている実感」を
ものすごくストレートにくれる仕事です。

仕事は「人のため」、育児は「その人を育てること」

今の僕は、そう思っています。

どちらが上でも下でもありません。

どちらが楽でも偉くもありません。

ただ向いている方向が違うように見えるだけで、

どちらも同じくらい、大切な営みです。

もし今、

「仕事がうまくいっていない」と感じている人がいたら。

「育児ばかりで何も成し遂げていない」と感じている人がいたら。

それはきっと、
物差しを間違えているだけだと思います。

あなたはもう、
十分すぎるほど、
人のための仕事をしています。

そしてそれは、
今しかできない、
かけがえのない仕事なのです。

さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございます。
他の記事にも目を通していただけると幸いです。

おわり

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