見出し画像

【おはなし】 星くず市場と青いドラゴン #3つのお題に空想のひらめきを

こちらの企画にお邪魔させていただきます😊
(イラストは全て、お借りしたChatGPTのものになります)
        ***

『星くず市場』

今夜も、ぼんやりと、三日月ランプが看板の文字を浮かび上がらせます。


あなたは、ここ『星くず市場』をご存知ですか?

……知らない?

ならば、特別に行き方を教えてあげましょう。


はじめに。

必ず、星の形のアイテムを1つご用意ください。

空にお月さまのいない夜の、次の日がねらい時です。

その日が雲一つないピカピカのお天気だったなら……ぜひ、星のアイテムを持って、たそがれ町をたずねましょう。


たそがれ町の夕暮れ時。

黒ネコマスターに会えたなら、もう安心。

一番星の下あたりからでしょうか。

必ず、星くず市場への道が降りてくるのです。


ーーおや、今日は女の子が一人。

かわいいお客様を、マスターが市場にお招きしたようです。


        ***


『青い鍵』

星くず市場には、珍しい品が溢れています。

なんせ、天の川の真ん中にあるので、市場はどこも星だらけ。

今日もあちらこちらが、キラキラと輝いています。


でも……気のせいでしょうか。

こんなに美しい景色の中、女の子は元気がありません。


ーーなになに……「また会えたね」?

どうやら……女の子は、前にもここに来たことがあるようです。

マスターも何か理由を知っているのでしょうか。

星の道を、まっすぐ『願いごと屋』のドアに向かいます。


お店に入ると……女の子は、迷うことなく窓辺にあった、瑠璃色の宝箱を手に取りました。


ゴクリと女の子の喉が鳴ります。

そうっと開けた箱の内側は……まるで輝く宇宙がありました。

またたく星々に包まれていたのは……星空を固めたような、美しい鍵がひとつだけ。


『ほぅ……今日は月夜の鍵ですかニャ……』

マスターの声が、星あかりの中にそっと響きます。

……その口ぶりからして、鍵の色は毎回違うのでしょうか。


箱の中にあったのは、月夜の空みたいな青い鍵。

それは……『願いをひとつかなえる鍵』のようです。


女の子は、そこでようやく微笑みました。

ホッとしたような吐息ともに、涙がひと粒流れます。

そこから星が生まれ……キラキラ輝きながら、空へ向かって流れていきました。


        ***


『小さなドラゴン』

「……ですって!ねぇ、これってとっても素敵じゃない?デュック!」

チカは、思わず小さなドラゴンに話しかけた。


ここは、星くず市場のちょうど反対側。

お昼寝エリアにある『小さなドラゴン研究所』だ。

研究所といっても……研究員はチカ一人。

教授は黒ねこマスターだ。


チカは、ここで生まれたばかりのドラゴン『デュック』と暮らしている。

デュックは、月夜を映した南の海の色をした、チカの大切な友達なのだ。


「ほぅ……チカは、何か秘密を見つけたのかニャ?」

マスターが嬉しそうに目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らした。

「もちろん!」

チカはにっこり笑ってみせた。


「そうやって、お空に流れた星がコレ。星くずの詰まったこのたまご!。
デュックは、きっとそうやって出来た『星くずのたまご』から生まれてきたんだわ!
きっと、絶対にそう!」

「なるほどなるほど……それは興味深い話だニャ」


「……ねぇ黒ネコ教授。女の子は何をお願いしたのかしら?前はどんな鍵が入っていたの?鍵はあとどんな色や種類があると思う?ねぇチカに教えてちょうだいよ」

「相変わらずチカは、なんでなんでばかりだニャア」

チカの質問に、マスターは眠そうにあくびを返し、うう~んとゆったりのびをした。

「それがどうしても気になるのなら……星くずを3つ飲んで、お昼寝しなさいニャ。きみのおばあちゃんから、直接、話を……」

教授は大の昼寝好き。

いつものことながら……話しながら眠りについてしまったようだ。


「もう……ちゃんと会えるかわからないのに。でも……私もおばあちゃんとお話ししたい。
会ったらいろいろ教えてもらえるかしら。ねぇデュック、今から一緒に眠りましょう!
嫌がったりしちゃダメよ?寝る子は育つってママも言ってたわ!」

チカはそう言って、星くずを3つ口の中に放り込んだ。


「お昼寝は好きじゃないけど……おばあちゃんに、会いたいし……」

最後の方は、もう寝息が混じっている。


コロコロ音を立てた星くずは……ほんの少しだけ海の味がした。

そんなことを思いながら……チカは、流れ星の夢を見る。
青い星を、追いかけて……。

        ***

ファンタジーのお題①〜④で、楽しく書かせていただきました😊。

絵本&ファンタジー……noteに書くのは、実は初めて。
読んでくださり、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!