【おはなし】黒猫と、不思議なはなし #3つのお題に空想のひらめきを
みかんさん、企画に参加させていただきます☺️。
※企画のイラストを使用させていただいています。
●3つのお題(世界ノスタルジー)
***
あのね。
ママが、私のことを『小さい時から、夢見がちな不思議ちゃんだった』って言うんだけど……あなた、どう思う?
私から見たら、ママも十分不思議だと思うのよ。ひどくない?

例えば……いつだったかな。
赤い可愛いポストを見つけてね、思い切って手紙を入れたの。
『がまくんとカエルくんが手紙を書きます。楽しみに待っているので、その配達は、カタツムリじゃなく、うさぎさんに代えてください』
って。
それじゃあ、ただのクレーマー?。
いいえ!
ちゃんと差出人のところに、住所も名前も書いたから、大丈夫よ。
でもね……なぜかわからないけど、ママにはバレてしまったの。

そういえば……街角に、素敵なパン屋さんができた時もそうだった。
絶対に『グーチョキパン屋』さんだ!って思ってね。
私、お金もないのにパンをいっぱい選んでしまったの。
もちろん、謝って、何も買わずに帰ったわ。
それなのに。
家に帰ったら、選んだパンがテーブルに置いてあったのよ。
ママったら、なんでいつも私のやったことがわかるんだろう。

ねぇ、黒猫キティ。
返事をしないで、猫のふりをしてくれているけれど……。
猫って、雨が苦手なんじゃないの?
もしかしてあなた……実は、ママが変身していたりしないわよね?
昔からずっと、私のそばにいてくれているけどさ。
……そう訪ねてみると。
キティは聞いているのかいないのか。
カフっと、小さなあくびを一つした。

ほんと。
この娘はいくつになっても変わらないなぁ……
黒猫キティは、今日も思う。
手紙はね、宛先がわからなかったら、差出人のところに戻る仕組みなんだよ。
家に届いたその手紙。ママが読んでいても、全然不思議なことじゃない。
パン屋はね、ママさんのお友達が働いていたんだよ。
君が店で大泣きしたものだから、心配してママさんに連絡を入れてくれたのさ。
だいたい……僕はオス猫なんだ。
ママさんが化けてるわけないじゃないか。
ママさんが心配するから、つい見守ってしまうけど……。
この娘は今日も、ほんとに平和。
おかげで、あくびが止まらない。
みかんさん、ありがとうございます😊
