学パロで『新撰髄脳』〜おまけとまとめ〜
前回はこちら。

『公任集』などにはあり。
というわけで、『新撰髄脳』の内容紹介はここで一旦切りをつけます。
また二時間目と称して続きもやるかもしれません。
ちなみに、公任さんの名誉のために補足しておくと、恋歌についてもマジで聞いたら教えてくれるんじゃないかと思います。
ちなみにキャプションで補足しましたが、これを書いた当時は私が発見出来ていなかった恋歌は、『公任集』にありました。恋の部立でまとめが。また改めてまとめたいですね。
漫画つき解説の毎日更新を一週間続けたのは初めてですが、なんとか走りきれてよかったと思います。今回の内容については、どうしても連続で更新したかったので!
時代違う推しも出せたのでよかった。
さて、ここまで『新撰髄脳』で解説されていた情報をまとめます。
・和歌は三十一字で、五句から成っている。→一、二字の字余りは、聞いた時に引っかからなければ問題なし。
・上の三句を本(もと)、下の二句を末(すえ)と言う。
・良い和歌というのは、「心(情趣・言いたいこと・テーマ)」と「姿(外見・全体のまとまり)」が共に備わっていて、独創性があるようなもの。
・非常によろしくない和歌は、言いたいことをあれこれ詰め込みすぎてダラダラしているもの。
・まっすぐ素直に詠むと良い。
・「心」と「姿」を両方良くするのが難しければ「心」を優先すること。
・「心」を上手く詠むのが難しければ、「姿」を整える方に切り替える。
→良い「姿」にするためには、聞いた時に耳触りがよく風流で「歌」に聞こえるようにすること。言葉の取り合わせが斬新になるようにすること。
・「心」も「姿」の両方とも上手くいかない時は、「本」に歌枕を置いて、「末」に「心」を置く。(先人がそういう和歌をよく詠んでいるので、ここを抑えれば形になる。)
ちなみに、古今和歌集の編纂されたあたりの時代に、「はじめの方に『心』を置くのはよろしくない」という論が出始めた。※ただしこれはさほど重要でもない。
・特に、最近は紀貫之と凡河内躬恒の歌風が流行している(ので、その二人の歌を参考にするといい)。
これまでのところは以上です。
改めて「和歌のテストに出ますよー」みたいなまとめ方ですね。
実際の国語の授業ではテストに出ませんが、もしかするとどっかの大学の入試問題にならないとは限らないので、覚えておいて損はないかもしれない(?)
『新撰髄脳』ではこの後、実際にお手本になる歌やお手本にしちゃダメな歌をズラーッと並べて解説してくれています。
具体例まで並べてくれるなんて素晴らしすぎるな。
まとめ方、展開の仕方も上手いし、公任さんは学校の先生になる才能があったと思います。教育方法の手本としても参考になる。
今回漫画の方では、生徒役の二人が途中で質問を挟むという形で進行しましたが、実際、「こういう質問が出そうだからこれも記述しておこう」みたいな心配りが感じられる文章で、まとめやすかったです。
これは私の想像ですが、実際よくされていた質問だったのかもしれないし、子供に和歌を教えるときを想定して書いたのかもしれない、と思うと楽しいですね。いやあ、公任さん、本当に好き。
その後の和歌一覧についての解説はちょっと和歌専門じゃないと難しいところだと思うので、紹介の仕方をもう少し考えてからにしたいと思います。連続更新としてはいったん休憩で。
続きができたら、また「公任さんマガジン」と「古典関係まとめマガジン」に入れますので、今回興味を持っていただいた方はぜひそちらのマガジンも読んでいただけると嬉しいです。
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