メルカリとAmazon、物販をやるならどっち?垢BAN・利益・仕組み化まで比較【2026年版
物販を始めようとすると、かなり高い確率で出てくるのが、
「まずはメルカリから始めた方がいい」
という話です。
確かに、家にある不用品をスマホで撮影して出品するだけなら、メルカリは圧倒的に簡単です。
仕入れもいらない。
写真を撮って、説明文を書いて、価格を決めれば販売できます。
「ネットで商品を売る」という経験をするには、今でも非常に良いサービスだと思います。
ただ、もし目的が、
不用品を売ることではなく、物販を副業・事業として育てること
なのであれば、私はAmazon販売の方をおすすめします。
理由は単純に、
「Amazonの方が売れるから」
ではありません。
私が大きいと思っているのは、
同じ商品を継続販売しやすい
FBAで発送を仕組み化できる
広告で販売量を伸ばせる
データを見ながら改善できる
商品ページを育てていける
という、
事業として拡大するための仕組みが最初から用意されていること
です。
そして2026年現在、もう一つ無視できない違いがあります。
それが、
プラットフォームの「脆さ」とアカウント停止リスクです。
Amazonにもアカウント停止はあります。
むしろAmazonセラーにとって、アカウント停止はかなり大きなリスクです。
「同じプラットフォーム依存でも、事業としてリスクを管理しながら運営するならAmazonの方が設計しやすい」
と私は感じています。
今回は、
「手数料はどちらが安い?」
という表面的な比較ではなく、
メルカリとAmazonを物販の事業基盤として見た場合、どちらを選ぶべきか
という視点で比較してみます。
結論|不用品販売ならメルカリ。物販事業ならAmazon
最初に結論をまとめます。

私は、
・不用品を売るならメルカリ。
・商品を仕入れて、継続的に売上を作るならAmazon。
くらい分けて考えています。
「メルカリの方が簡単だから、まずメルカリで物販事業を作ろう」
という考え方は、2026年現在では少し注意した方がいいと思います。
1. そもそも2026年は「メルカリで事業販売」がやりにくくなっている
まず大前提として、現在は通常のメルカリを使って事業者が継続的に販売すること自体が、以前とは状況が変わっています。
2025年10月22日の利用規約改定により、法人・個人事業主などの事業者が通常のフリマアプリ「メルカリ」を事業用途で利用できないことが明確化されました。
事業としてメルカリ市場で販売する場合は、基本的にメルカリShops側を利用する形になります。
ここは昔の、
「メルカリで仕入れ商品をどんどん販売して売上を作る」
というイメージとは少し変わっています。
さらにメルカリShopsも、単純にアカウントを作ればすぐ始められるというものではありません。
個人事業主の場合、本人確認書類などに加え、過去2年以内の所得税青色申告決算書、確定申告を税務署へ提出したことを確認できる資料、メルカリShops以外の販路情報などが必要とされています。ECサイトを運営していない場合には、実店舗について確認できる資料が必要になるケースもあります。
さらに2026年3月からは、ショップ開設後にも必要に応じて登録を維持するかを確認する「途上審査」が導入されています。
つまり、
「メルカリは誰でも簡単に始められる」
というのは、不用品を個人として売る話であって、
事業として継続販売する話になると別物
だと思った方がいいです。
2. メルカリで怖いのは「無期限の利用制限」が実際に存在すること
そして、事業として考えたときに私が気になるのがアカウントです。
メルカリ公式ガイドでは、利用制限について大きく、
期間が決まっているもの
本人確認やヒアリングなどを経て解除を判断するもの
無期限の利用制限
に分けています。
しかも、内容によっては1度目の違反でも無期限の利用制限となる場合があることが明記されています。
利用制限中は出品だけではありません。
購入、入札、値下げ依頼、コメント、いいねなどもできなくなります。
進行中の取引については対応できますが、新しく商品を販売し続けることはできません。
これを趣味で使っているだけなら、
「メルカリが使えなくなった」
で終わるかもしれません。
しかし月商50万円、100万円と売上を作っている人にとっては、
昨日まで売上を作っていた販路が、突然止まる可能性がある
という話になります。
この違いはかなり大きいと思います。
3. 2026年には「身に覚えがない」という利用制限の声もSNSで話題になった
ここはSNSの口コミなので、事実関係を分けて考える必要があります。
「SNSで本人が何もしていないと言っている=本当に一切問題がなかった」
とは限りません。
運営側にしか分からない情報もあります。
その前提で見る必要があります。
ただ、2026年5月には週刊女性PRIMEが、メルカリで突然利用制限を受けたというユーザーの声を取り上げています。
記事ではX上に、
突然、永久利用停止を告げられたという声
心当たりがないのに一定期間制限されたという声
約3,000件の取引実績があり、悪い評価もなかったとする人が制限を受けたという声
具体的に何が原因なのか分からないという声
などが出ていたことが紹介されています。
そして、この報道で興味深かったのがメルカリ側の回答です。
メルカリは、2025年5月に不正利用者の排除や被害者救済に関する方針を公開し、不正利用への対策を強化したと説明しています。
一方で、利用制限についてAIだけで判断が完結することはないとも回答しています。
さらに、利用制限の具体的な内容については、不正利用の拡大につながる可能性があるため、詳細を伝えられない場合があるとしています。
ここが販売者側からすると、かなり怖い部分です。
私は、
「現在メルカリでは大量の誤BANが起きている」
と断定するつもりはありません。
公表されたデータがない以上、そこまでは言えません。
ただ、
本人には原因が分からず、具体的な理由も十分に分からないまま販売を止められたと感じるケースが存在する
ことは、SNS上の声や報道から確認できます。
事業として考えるなら、
「垢BANされる確率が何%なのか」
だけではなく、
万が一起きたとき、事業にどれくらいのダメージがあるのか
で考えた方がいいと思っています。
4. メルカリで永久BANされた後はどうなる?
では実際に、メルカリで無期限の利用制限になった場合はどうなるのでしょうか。
公式情報を整理すると、まず新規の出品や購入などができなくなります。
進行している取引については対応できます。
そして制限理由に疑問がある場合は、メルカリの問い合わせ窓口へ問い合わせること自体はできます。
ただし、
問い合わせれば必ず解除される
という仕組みではありません。
本人確認やヒアリングなどを行った結果、解除すべきと判断された場合にのみ解除される種類の制限もあります。
そして無期限の利用制限となった場合、売上金やメルペイ残高等については、法令違反またはそのおそれがある場合などを除き、返金・払い戻しの対象になると案内されています。現金として受け取る場合には振込申請が必要です。
ここで、
「じゃあ新しいアカウントを作ればいいのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかしメルカリは「1人1アカウント」を原則としており、複数アカウントは禁止されています。
通常の退会後ですら、再登録する場合は新しいアカウントを作るのではなく、過去のアカウントを復活させる形になっています。
そのため、
無期限利用制限を受けたら、別アカウントを作ってゼロから販売を再開すればいい
という話ではありません。
無期限利用制限が覆らなければ、
その人にとってメルカリという販路自体を失う可能性がある。
物販を事業にするのであれば、ここは軽く見ない方がいいと思います。
5. Amazonにも当然「理不尽に感じるアカウント停止」はある
ここまで書くと、
「じゃあAmazonなら垢BANされないの?」
となります。
もちろん、そんなことはありません。
Amazonにもアカウント停止があります。
むしろAmazonで大きな売上を作っているほど、停止したときのダメージは大きくなります。
Amazonの公式コミュニティでは、重大な違反やポリシー違反の累積などについて、アカウント健全性ページやメールで通知し、一定のケースでは対応のための期間を設ける仕組みが案内されています。
一方、法令違反、詐欺行為、システム逸脱などの疑いがある場合には、即時停止の対象になるケースもあるとされています。
そしてAmazonのセラーフォーラムを見ても、
出品者本人からすると納得しづらい停止
を訴える投稿があります。
2026年には、ASINの重複作成に関する問題がアカウント健全性上では「影響度・低」と表示されていたにもかかわらずアカウントが停止し、領収書や改善計画を提出して10回前後申し立てても、似たような回答が繰り返されたという相談が投稿されています。
また2025年には、正規ルートから仕入れていると主張する販売者が知的財産権関連で停止され、Amazonから権利者の認可書などを求められたものの、メーカーからは小売業者には発行していないと言われたとして困っている投稿もあります。
もちろん、これらはフォーラム投稿者側から見た経緯です。
Amazonが把握しているすべての情報が公開されているわけではありません。
そのため、
「Amazonが間違っている」
と外部から断定することもできません。
ただ、
Amazonでも販売者側からすると「理不尽に感じる停止」「何度申し立ててもなかなか解除されない」というケースはある
と考えておいた方が安全です。
6. それでも垢BANリスク込みでAmazonを選ぶ理由
では、メルカリにもAmazonにもアカウント停止リスクがあるのに、なぜ私はAmazonをおすすめするのか。
大きな理由の一つが、
Amazonは最初から「事業者が継続販売すること」を前提にした管理機能が多い
からです。
Amazonには「アカウント健全性」があり、ほぼリアルタイムでアカウント状態を確認できる仕組みがあります。
問題が発生した場合には、再開の申し立て、必要書類の提出、根本原因や改善措置、再発防止について説明する流れがあります。Amazon公式コミュニティでも、通知内容を確認し、問題原因を分析して改善・再発防止につなげることが案内されています。
さらに一定の条件を満たす大口出品者向けには「アカウント健全性アシュアランス」という仕組みもあります。
対象となる出品者は、通常なら停止につながり得る問題が発生した場合でも、Amazonから連絡を受けて一定時間内に対応し、Amazonと問題解決へ取り組んでいる間は販売を継続できる仕組みがあります。
もちろん、
これがあるからAmazonなら安心
という話ではありません。
即時停止もありますし、申し立てが長期化するケースもあります。
それでも、
アカウントリスクを日常的に確認し、問題があれば事業者として対応する仕組みが比較的見えやすい
というのはAmazonのメリットだと思っています。
7. Amazon最大の強みは、売上と作業量を切り離しやすいこと
そして垢BAN以外の部分まで含めると、やはりAmazonの事業としての強さはFBAです。
FBAを利用すると、Amazonの倉庫へ商品を納品した後、
商品の保管
注文後のピッキング
梱包
発送
配送関連のカスタマーサービス
返品対応
などをAmazonへ委託できます。
これは販売数が増えたときに大きな差になります。
例えば自分で1件10分かけて梱包・発送するとします。
月100件なら約17時間。
月500件なら約83時間。
月1,000件なら約167時間です。
売上が伸びるほど、
自分自身が発送作業員になってしまいます。
FBAなら、販売数が増えても発送件数と自分の作業時間が比例しにくい。
その結果、
商品のリサーチ、仕入れ、商品改善、広告、次の商品開発
に時間を使えるようになります。
私はここが、副業から物販を大きくしていくうえでかなり重要だと思っています。
8. Amazonは「売れなかった理由」を数字で改善できる
もう一つAmazonが事業向きだと思うのが、データと広告です。
Amazonの大口出品では、広告やAPI・レポートなど、より詳細な出品ツールを利用できます。
そのため、
商品ページが見られていない
↓
広告・キーワード・露出を確認
見られているのに売れない
↓
価格・画像・レビュー・商品内容を確認
売れているのに利益が残らない
↓
原価・FBA手数料・広告費・返品を確認
という形で、問題をある程度分解できます。
もちろんAmazon広告も簡単ではありません。
広告を出した結果、
売上は増えたけど利益が減った
ということもあります。
それでも、
「なんとなく売れない」
ではなく、
数字を見ながら改善して、同じ商品を継続的に育てられる
という構造はAmazonの強みです。
9. メルカリは「販売する場所」、Amazonは「仕組みを作る場所」に近い
私はこの2つを比較するとき、
メルカリは、
商品を売る場所
という感覚が強いです。
一方Amazonは、
商品が売れ続ける仕組みを作る場所
に近いと感じています。
メルカリなら、
写真を撮る
↓
出品する
↓
売れる
↓
梱包する
↓
発送する
という流れを自分で回します。
Amazonなら、
商品を選ぶ
↓
FBAへ納品
↓
広告を回す
↓
データを見る
↓
商品ページを改善
↓
在庫を補充
↓
次の商品を追加
という形で、徐々に、
「自分が1件ずつ売る状態」
から離れていけます。
もちろんその分、
在庫リスク
広告費
FBA手数料
資金繰り
アカウント管理
など、考えることは増えます。
だからAmazonは、
メルカリより簡単だからおすすめなのではありません。
むしろ難しいです。
ただ、
難しい代わりに、事業として積み上げられる余地が大きい
ということです。
10. Amazonをおすすめする=Amazon一本に依存する、ではない
最後に、ここはかなり重要だと思っています。
この記事ではAmazon販売をおすすめしています。
ただし、
Amazonだけに100%依存することをおすすめしているわけではありません。
Amazonもプラットフォームです。
知的財産権、商品安全性、アカウント情報、各種ポリシーなどによって販売に影響が出る可能性があります。
FBA在庫を大量に抱えている状態でアカウントが停止すれば、販売できない間も事業への影響は続きます。
実際、2026年のAmazonセラーフォーラムには、再開のための書類を提出してから約1か月審査中の状態が続き、FBA在庫は販売できない一方で保管料が発生しているとして、対応に困っている販売者の投稿もあります。
だから長期的には、
Amazon
↓
まずメイン販路として育てる
自社EC・他モール
↓
売上が安定したら少しずつ分散
SNS
↓
自分で顧客との接点を持つ
という形が理想だと思っています。
ただ、最初からAmazon、楽天、自社EC、メルカリShops、SNSを全部やると管理が複雑になります。
まずAmazonで一つの販売モデルを作る。
そこから他販路へ広げる。
私はこの順番の方が現実的だと思います。
まとめ|「簡単に始められるか」ではなく「事業として残るか」で選ぶ
メルカリとAmazonを比較すると、
最初の1商品を売るならメルカリの方が圧倒的に簡単です。
不用品販売で、
商品写真を撮る
商品説明を書く
値段を決める
梱包する
発送する
という一連の経験をするには非常に良いと思います。
ただ、
物販を副業から事業へ育てたい
となると話は変わります。
2026年現在、通常のメルカリは事業者による事業利用が明確に制限され、事業者がメルカリ市場で販売する場合はメルカリShopsを利用する形になっています。
さらに通常のメルカリには無期限の利用制限があり、内容によっては1度目でも対象になる場合があります。
2026年にはSNS上で、
身に覚えがない。
具体的な理由が分からない。
と訴える利用制限の声も報じられました。
一方Amazonにもアカウント停止があります。
Amazonセラーフォーラムを見れば、
「なぜこの程度で停止なのか」
「何度申し立てても解除されない」
と困っている販売者の投稿も確認できます。
だから、
Amazonなら垢BANされないからおすすめ。
ではありません。
私がAmazonをおすすめする理由は、
アカウント停止というリスクを取ったうえでも、FBA・広告・データ・商品ページという仕組みを使って事業を大きくできるから
です。
メルカリもAmazonも、自分の土地ではありません。
ルール変更もあります。
アカウント停止もあります。
だからこそ、プラットフォームを信用し切るのではなく、
プラットフォームの力を使いながら、自分の事業を作っていく
という考え方が大事だと思っています。
不用品を売ってみたい。
まず物販を経験してみたい。
それならメルカリでいいと思います。
しかし、
同じ商品を継続的に販売したい。
月商100万円、300万円、500万円と伸ばしたい。
発送作業から離れたい。
データを見ながら商品を改善したい。
そして最終的に、
物販を「自分が毎日発送し続ける仕事」ではなく、「仕組みで回る事業」にしたい。
そう考えているのであれば、
私はメルカリよりAmazon販売を選びます。
Amazonも決して安全ではありません。
簡単でもありません。
それでも、
リスクを理解して管理しながら伸ばす価値があるプラットフォーム
だと思っています。
