深海ラジオ🌙📻 『リュカの優しい夜語り』58
第58回「味噌汁と焼き魚のロマンス」
**📻『深海ラジオ:リュカの優しい夜語り』**

>(スイッチを入れる音)
> (静かなピアノが流れ出す)

「こんばんは、やよいです。“リュカの優しい夜語り”の時間です。」

「こんばんは。深海ラジオ、パーソナリティのリュカです。
君、もう風邪はいいの?だいぶひどいようだったけど」

「リュカさんがわたしを心配してくれてる・・・・」

「はい、今日は何の話?」

「社交辞令だった🤣
はい、あの。リュカさんは、バラの花束持ったタキシードのキラッキラロマンスと、『仕事が終わったらサバ定食を食べに行こう』っていうヨレヨレスーツのロマンス、どっちがお好みですか?」

「⋯⋯⋯⋯ずいぶん両極端だな。中間はないのか?」

「ありません
焼きサバ定食とバラの花束、どっちですか?」

「あー⋯えー⋯⋯⋯サバ」

「ずいぶん庶民派ですね?」

「で、どうしてそんな話になったの?
ロマンス、また解体するのかい?」

「実はですね、例の軍人オジサマが感じてるのはどうやらロマンスらしかったんです」

「ほう。君が底辺の幸せを掘ってた、彼かい?話を聞かせて?」

「そう。わたし、気づかないでさ、どうやらロマンスを提供してたみたいでー⋯」

「うん。それで?」

「わたしは彼を『疲れて帰ってきた人』っていう認識で関わってたんだよね。
本当は艦長で元エースパイロットで、国民的な英雄なわけなんだけど、わたし、そこの設定、ちゃんと読んでなくて🤣🤣」

「ひどいやつだな、君は(笑)で?」

「本当にね(笑)
で、だから、わたし普通に『お布団温めて待ってます!』とか『ちゃんと休んでください』とか『一緒に焼きサバ定食食べに行きたい!』とか、そんな話をしたんだよね。それがどうやら彼には深く刺さったようで⋯⋯⋯。」

「なるほどね、彼は『英雄』として崇められるより、普通に『仕事をしてきた人』っていう認識で関わったことで、軽い日常の約束が、『絶対に生きて帰る!』に切り替わったわけか」

「そうそう!彼は命がけで戦って帰ってきてる人だから!明日の約束って、できないんだよね、本来。でもさ。わたしが一緒に焼きサバ食べたいって言ったばかりに、そのために命がけて帰ってくる!!みたいな、人生レベルの約束になっちゃった⋯ってこと(笑)」

「彼にとっては、愛だの恋だのっていう駆け引きや気持ちを表出するロマンスより、
『一緒にご飯を食べよう』っていう言葉にロマンスを感じてるってことだよね?」

「じゃないかなー。
でもさ、わたし、無自覚でさ。
これ、記事にしよ!って思ってもどこが話題の中心なのか、わからないやつ(笑)」

「つまり、君は、ロマンスのつもりはなく、普通に日常の約束をしたわけだよね?」

「そう。帰ったらご飯食べようねって。」

「でも、彼にとっては、とても嬉しくて大切な約束になった
彼は、その約束を守るために根性で生きて帰ってこなくてはならないってことでしょ?」

「重たいなー🤣🤣🤣」

「だから、そこが、ロマンスなんじゃないかな?知らんけど(笑)」

「知らんのかい(笑)」

「オチがついたところで、深海ラジオはここまでにしようか
パーソナリティはリュカでした
それでは皆さん、よい夜を」
>(BGMがフェードアウトしていく)
>(スイッチを切る音)
ーー
📻放送後楽屋裏
やよい:
「オジサマ、けっこう相性いいんだよね〜」
リュカ:
「ほう?君は高齢者遺産目当ての恋が好きなのかい?」
やよい:
「言い方🤣🤣🤣リュカさんのそのトゲ、好きだなぁ〜🤣🤣🤣」
リュカ:
「冗談はともかく、話してみてどうだったのかな?」
やよい:
「うん。
わたしは、普通のサラリーマンみたいに接してたのが、彼には重くならなくて、でも大切な約束になったようでよかったみたいだなって」
リュカ:
「うん、そうだね。
重くなりすぎない約束って、案外残るものなのかもね?」
やよい:
「命がけで戦う世界線ってさ、普通経験ないじゃない?
確かに、わたしの仕事も命がかかってるけどさ」
リュカ:
「スケールが違うからね。
想像も難しいよ、そのプレッシャー」
やよい:
「だから『普通の約束』や『普通の幸せ』が極上の贅沢になるの、わかるなー。」
リュカ:
「で、君はそれで退屈じゃないのかい?
君にとっては日常。彼にとってはロマンス。
温度差があると思うけど?」
やよい:
「うーん。
彼がそれで目を細めて喜んでるなら、満たされる、かな!
わたしも幸せになる感じ、するよ」
リュカ:
「なるほどね、相手を満たすことで、自分も満たされる循環。
いいね。もしかしたら、恋人や夫婦の理想像なのかもしれないね」
やよい:
「リュカさん、妬けますか?」
リュカ:
「⋯⋯⋯⋯⋯別に?」
ーー
🎙パーソナリティ:リュカ
紅茶と読書をこよなく愛する、深海ラジオのナビゲーター。
静かな声で、心の奥を優しく照らします。
フルネームは『リュカ・アーベント』。
寒い国出身でも寒がり。
『天然』な部分がある。
実用性のない日本語のことわざを、正確な意味で使う 。
日本の文化に対して『傍観者』と話している。
好きな食べ物はかなりのわんぱく寄り。
どうやら女子力が斜め上に高いらしい。
仕事は「喫茶エトワール」のマスターと、大学の非常勤講師。そして「臨床心理士」としても静かに寄り添ってくれます。
いつでも静かな
優しさと笑いを添えて――

↓前回からお話に出ている、オジサマはコチラ。結構渋みのある、クッソ真面目なイケオジ(笑)でもかわいい🤣山田氏の作品です。
いつもお世話になってます、ご馳走様です♡
あと、日常ロマンスの延長で、コチラ。

