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かたちを変えて、残っていくもの。アロハシャツと、自分の話

古着屋でアロハシャツに出会った

昔、お金がなかった頃、服はだいたい古着屋で買ってた。
高円寺とか下北とか。安くて、少しクセのある服を探して歩くのが、ちょっとした楽しみだった。

ある日、ひときわ派手な柄のシャツが目に入った。
アロハシャツだった。

なんだこれ、派手すぎるだろ、、と思いながら、でもなんかかっこいい気がした。
勢いで買った。特に意味なんてなかった。ただ、見た目が気に入った。

なんか気になる存在になっていった

そこから、気づけば古着屋でアロハシャツを探すようになってた。
南国の花がドーンって描いてあるものもあれば、車とか、虎とか、マリア像とか、わけのわからない漢字が入ってるのもある。

アロハって、ハイビスカスとヤシの木だけじゃないんだな、って面白いと思った。

「なんでこんな柄が?」って考え出すと止まらなくて、どんどん気になってくる。
服そのものよりも、なんでこの服が存在してるのか、その背景が知りたくなった。

調べてみて、もっと好きになった

アロハシャツのことを少し調べてみた。
そしたら、起源は日本の着物の反物を使ったシャツとのこと。
ハワイに渡った日系移民が、使わなくなった着物の布で仕立てたのがはじまりなんだとか。

最初は「もったいない精神」からのリメイク。
それが、いつの間にか文化になって、世界中の人が着るようになっていた。

かっこいいと思った服に、そんなストーリーがあるって知って、単純に、なんかグッときた。

全員に知られてなくていい。でも、物語はちゃんと残ってる

たぶん、今のアロハシャツを着てる人のほとんどは、そんな背景は知らないと思う。
でも、別にそれでいい気もしてる。

全員が知ってなくても、知ってる人の中ではちゃんと物語が続いてる。
そういうの、けっこう好きだし、カッコいいて思っちまう。

表に出てこなくても、ちゃんと残ってるものがある。
わかる人にはわかる。
そういう文化の残り方って、なんかいいなと思う。

なんで伝統織物なのかというと

少し前から、日本の伝統織物を使ってアロハシャツのデザインを考えてる。

理由はシンプルで、人口がどんどん減っていく中で、これまで受け継がれてきた文化をなくしたくないと思ったから。僕自身が田舎者だからだ。


西陣織とか仙台平とか、そういう日本の織物って、かたちを変えればもっといろんな人に届くんじゃないかと思って。
アロハシャツの起源と照らし合わせたときに、「これ、ぴったりの素材なんじゃないか?」って感じた。

実際、着なくなった着物をアロハシャツにリメイクしてる人もいるけど、
自分はアロハシャツのために、生地そのものをつくってもいいと思ってる。

まだそんな技術もネットワークもないので、今はAIで形にしてインスタに上げてる。
でも、いずれ本当に作れるようになったら面白いなと思ってる。



仕事でも、家族でも、同じようなことを考えてる気がする

たとえば、今やってる仕事も、
全部の人にわかってもらえなくてもいいから、ちゃんと残っていくものをつくりたい、って思ってる。

家族もそうかもしれない。
特別なことをしなくても、子どもとか、その先の世代に、ちゃんと何かが残っていくような生き方をしたい。

それって、自分にとってはアロハシャツっぽい感じなんだと思う。

アロハシャツは、僕にとってのメタファーなのかもしれない

大げさかもしれないけど、
アロハシャツって、自分がどう生きたいかを表す“メタファー”みたいな存在になってる気がする。

いろんな文化が混ざってて、ちょっと変で、でもかっこよくて。
時代とともにかたちを変えながらも、大切なものはちゃんと残してる。

そんなふうに、自分もありたいなって思う。

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千葉 博文|デジタルプラス取締役 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 今後も定期的にリアルな経験を元にした記事を更新していきます。もし記事が心に響いたら、サポートいただけると本当に嬉しいです。 全て、より良い記事作りに使わせていただきます。