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第3回 『もっと働きたい』から始まった一歩〜守られる場所から選ぶ場所へ

少し間が空きましたが前回の続きです


次女の中に小さな変化が生まれた

就労継続支援B型事業所に通う日々の中で
次女の中に小さな変化が生まれました
『もう少しお金がほしい』
『アルバイト出来るかな』

それは突然の決意より安心できる場所で
過ごす時間の中から少しずつ生まれた気持ち
だったように思います

通所リズムも安定し『行けた』『出来た』
という体験が積み重なっていく中で次女は
自分の世界を外へ広げようとしていたがも
しれません

ただアルバイトは就労継続支援B型とは
環境も求められることも違います
時間の厳しさ、人間関係、責任・・・
私はまだ早いのではないかという不安が
ありました

それでも次女は『やってみないとわからない』
そう言って自分のスマホからアルバイトを
探し初めました

次女がアルバイトを探し応募、面接を体験する

アルバイト探しは決してスムーズではありませ
んでした
応募しても返事がこなかったり、面接の前に
不安が強くなったり途中で立ち止まることも
ありました

それでも次女は『怖い』と感じながらも
以前のように止まってしまうことは
ありませんでした

その頃の私はこれまでのように先回りして
動くことを止め次女の選択を尊重する姿勢
に少しずつ切り替えていきました

守ることだけが支えではなく選ばせること
任せることも支えになるそう感じはじめて
いたからです

ようやく初めてのアルバイトが決まりました

初めてのアルバイトで落ち込みを体験する

次女が初めで選んだアルバイトは
レンタルショップのゲオでした

勤務時間は19時〜22時の4時間勤務
人が少ない時間帯を選び
週に3回働き、時給は1000円でした

仕事はレジ対応が中心でしたが現金
クレジットカード・電子マネー・ポイント決済など複数の支払い方法に混乱し
次女は『教えてもらっても頭に入ってこない』『分かっているはずなのにわからなくなる』
悩んでいました

家に帰ると暗い表情で
『ちゃんとできなかった』
『迷惑かけたかもしれない』と落ち込み
『私、頑張っているのになんでできないの』と
涙をこぼすこともありました

そんな次女に私は『じきに慣れるよ』と
励ましていましたが

次女からは
『お母さんの言葉は他人事みたい』と
言われた事もありました
それでも8ヶ月間続けました

次女が初めてのアルバイトについてこう話す

何回同じことを聞いても頭にはいらなかった
最後はほったらかしにされていたような感じ
それでも私は介護の初任者研修の資金8万円を
貯めるために必死で働いたわ
8万円貯めたら辞めると決めて
8万円貯めて退職したよ

私は接客は無理だとわかった

その言葉を聞いた時
できないと悩みながらも
次女はちゃんと目標をもち、自分で決めて
働いていたのだと
私はその成長を嬉しく思いました

母の気づきー社会に関わった大切な一歩

ASDの特性をもつ次女は
複数の情報を同時に処理する場面や
臨機応変な対応が求められる状況が
苦手です 

レジに並ぶお客さんの視線
後ろで待つ人の気配
時間に追われる空気

それらが重なると頭が真っ白になり
何が分からないのさえ分からなくなる
そのことを私は初めて理解しました

そうした状況の中で『出来ない』『無理』を
感じやすくなり自分を責めてしまう構造を
抱えていたのだと思います

初めてのアルバイトでは
次女にとっては『出来ない』『無理』だと
はっきり実感する初めての現場でした

同時に
自分の苦手な部分やどんな場面で負担が
大きくなるのかを知るきっかけにも
なりました

初めてのアルバイトは次女が社会に関わろうと
した大切な一歩だったと思います

次回は

4時間のアルバイトから介護職員やパンの製造
など8時間のパートへと繋がった過程を振り返ります

また仕事の距離のとり方が変わったことで
その中で必要だった父性の視点について
書いていきます

ここまでよんでくださり有難うございました



























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