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話題のJホラー「ドールハウス」のストーリーと感想です

多くの人が高い評価を与えている「ドールハウス」(2025年日本、監督矢口史靖)をサブスク視聴しました。

観た感想をひと言であらわせば、なるほど高評価を受ける理由はわかりました。ですが一方で、いろいろとひっかかる点もありました。

あらすじ

不審者が出るという町にて話は始まる。
鈴木忠彦・佳恵夫妻の長女芽衣、彼女は留守番中に事故死する。
佳恵は精神を病んで引きこもりがちになる。いろいろ治療を試みるがなかなか好転しない。
そんなあるとき、佳恵は骨董バザーにてある日本人形を購入する。
人形に芽衣の面影を見た佳恵はこの人形に入れ込む。心も少しは安定してきたようだ。

だがその後、夫妻に新たな子ども真衣が生まれることで状況が変わる。
真衣にかかりきりになる佳恵、その中で忘れられかけている人形の周辺で怪現象が続発する。真衣は人形に「アヤ」と名付ける。

あきらかにおかしなことを起こす人形をお焚き上げしようとするが、業者が横流ししてしまい、人形は焼かれない。人形は捨てようとしてもなにかとすり抜けて鈴木家に戻ってきてしまうのだ。

人形がおかしいと言っても信じてもらえない佳恵は逆に虐待を疑われ、真衣は祖母の元へ預けられる。祖母は人形と思われる異形の者に襲われる。
人形をX線撮影すると、そこには歯も骨も存在していた。

人形は警察が管理することになるが輸送中に襲われ、警察官は正気を失う。
この人形はアヤの父親である製作者がアヤの遺骨を元に作ったもので、母親の望みで同梱されて母親とともに埋葬されたという。それがいつの間にか…。
鈴木夫妻だけでアヤの埋葬された神無島へ行ってアヤ人形を母親の元へ返そうとする。

[この文章は一部ネタバレを含みます]

不審者が出る町ということでセリフ映像ともそれらしいふりがあったのですが、芽衣の死は単純な事故です。不審者関係ありませんでした。

芽衣の霊がアヤ人形に憑いていたりすると、ジャパニーズチャイルドプレイっぽくなるのですが、それとは違いました。芽衣の霊が憑いているというわけではないようです。
芽衣の写真を傷つけたりしますし、むしろジャマに思っているように感じます。このあたりで人形の邪悪さは芽衣の思いとは別の方向性を持っていると感じとることができます。

人形に憑いているのはまさに過去に存在したアヤの怨念であり、こうなると、序盤の芽衣の死はあまり意味はありません。
あれは佳恵が人形に入れ込むための舞台設定だったのでしょう。

アヤはなんのために人々に取り入るのかが、ラストのどんでん返し(?)のために説明が難しくなってしまいます。
ここが一部ネタバレなんですが、アヤは母親に虐待されうとまれていたのですね。
それなのになぜ自分の墓に、嫌いなアヤを模した人形を入れてくれるよう頼んだのか、よく考えると整合性が取れていません。

そういう面で不自然な点がありました。たぶん理由はあるんでしょうね、うまく描ききれていないだけなのかも知れません。
虐待を繰り返されていたアヤは、人形に憑いて母親の愛情を受けたかったのかも。それを途中で断ち切った真衣を恨んでいる・・・そんなところでしょうか。

この映画、チャイルドプレイのように人形は派手に暴れませんし、人をザクザク殺してまわるようなこともありません。気味の悪い負傷者は何人か出ますが。
あくまでもじんわりと煮込むように恐怖感覚を掻き上げてくれます。こうした演出はいかにもJホラーらしくて良かったと思います。

これは劇場で観たかったな・・・。

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