広東名菜 赤坂璃宮 赤坂本店
"赤坂璃宮" の響きは「迎賓館 赤坂離宮」を想起させた。
迎賓館 赤坂離宮は、明治42年に東宮御所として建設された、日本では唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築物。当時の日本の建築、美術、工芸界の総力を結集した建築物であり、明治期の本格的な近代洋風建築の到達点を示している。第2次世界大戦の後、十数年を経て日本が国際社会へ復帰し、外国からの賓客を迎えることが多くなったため、国の迎賓施設へと大規模な改修を施し、和風別館の新設と合わせて昭和49年に現在の迎賓館として新たな歩みを始め、現在に至っている。その後、平成21年に行われた大規模改修工事の後には、日本の建築を代表するものの一つとして、国宝に指定された。これまで多くの国王、大統領、首相などをお迎えしたほか、主要国首脳会議などの国際会議の場としても使用されている。
私はあまりの美しさに、各所で息を呑んだ。宮殿建築でありながら、日本らしさが随所に見られるところも趣深かった。いやはや良き国である。
さて、改めてネーミングというのはなかなか大事である。私ように単に店名だけで訴求力を発揮する場合があるのだ。オーナーシェフの譚彦彬氏(たん ひこあき:2022年に他界)は日本に広東料理の魅力を伝えた功績を持つ、名料理人なんだそう。さて実食である。
アルコールメニューを見ていると、なんと「森伊蔵」があるではないか。即刻注文。あまりの美味しさにロックで一気飲みしてしまう。香りがよく、芋臭さがまるでない、まろやかで透き通った味わいのグビグビいけてしまう芋焼酎だ。落ち着いて、オリジナル紹興酒で食事をすすめる。総じて、火入れが素晴らしく、フカヒレ姿煮、北京ダック、ハタのXO醬炒め、姿アワビの煮込みと中国料理オールスターみたいなラインナップのコース料理は圧巻で、私はすぐさま虜に。火入れの理想がここにある。
