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mia
夢の留まる道 第一話(全十一話)
初めてその道を知ったのは5歳の頃‥だったと思う。今はもう亡くなった爺ちゃんが、何かの帰りに僕の手を引いて連れて行ってくれた。ゴツゴツした石畳、それを包むように並んでいる石灯籠と並木。
「どこまで続いてるの?見えないよ」
「んー‥ずっとずっと、先まで続いてるよ」
両脇には小っちゃな車道が、くっ付いている。その向こう側には普通の歩道。要するに道路のど真ん中に、この不思議な道は作られているようだ。
「この石の固まり、沢山あるの何?」
「これはね、夜になると明かりがつくんだよ。真っ暗になっちゃってお化けが出ないようにね」
僕はお爺ちゃんの話を聞きながら、どこまでも続く石畳や灯籠を眺めていた。明かりってどんな?お化け本当に出るの?
「今度は夜、連れて来てやるからな」
お爺ちゃんが笑顔で言うものだから僕はつられて笑顔になって石畳の上を走り出した。そして直ぐ転んだ。
それからまもなくお爺ちゃんは亡くなった。僕が涙と鼻水と大声にまみれたのは勿論だったが、石灯籠の光と夜の風景がどうなのか気になって仕方なくなっていた。
