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⑰ ゴールの見えない持久走



杖って、意外と使っていると疲れるんだなと思いました。

もしかしたら、私の筋力が低下しているせいかもしれないし、使い方が間違えているからかもしれないけど、肩がとても痛くなりました。

でも手放せないし、世の杖使いの方々を尊敬してしまいます。

神経痛も色々な痛みが出て、どれが筋肉疲労で、どれが神経痛なのかも判断が難しい。

腕の中の筋がピンポイントで痛くなり、マッサージ嫌いの私がマッサージを懇願するくらいでした。

歩くだけで毎日、痛みと疲労。

こうして、辛かった、痛かった、しんどかった思いに駆られる日常。

出来ないことだらけの毎日の中に、楽しみや希望もありました。

子供たちとの何気ない会話と学校行事に参加。

家業のパン屋さんの手伝いの中、パートさんとのやり取り。

義母の気遣いと、お客さんの温かい言葉。

友人との電話やメッセージのやり取り。

こんな当たり前のちょっとした出来事。

その時には気づかなかったけど、今ならこのような出来事があったから救われていたのかも知れないなと思います。



しかし、いつこの後遺症が終わるのかわからない状態では、不安に飲み込まれてしまっていきました。

一月、二月と経ち、

痺れはこの頃までには緩和されていましたが、痛みは続き、脱力もありました。

疲れもです。

外来受診の際に、この疲れはどうにかならないかと尋ねると、医師は「この病気をした方はだいたいおっしゃいますね〜」と言われただけでした。

筋力もなかなか戻りませんでした。

ため息をつきながら病院を後にする、そんな受診日でした。

こんなふうに言っては良くないのかも知れないですが、医師はこの症状を体験したわけではないので、なかなか理解してもらえないのかもなと思ったものです。

疲れって、なかなか伝えるのが難しい症状だと思います。



そんなことを感じながら、

半年。

一年。

二年。

外来受診も筋力回復の確認程度になり、

神経の痛みの薬の処方もなくなり、

複視の検査も特に何かわかるわけでもなく、

日常生活に不安を抱えたまま、外来診療も終わることに。

どうにも煮え切らない終わりにモヤモヤ。

神経のひどい痛みは少なくなっていますが、相変わらず急な脱力はあるので、杖が手放せない。

ゴールの見えない持久走をしている気分です。

ゴールが見えないと、どう頑張ればいいのかわからないので、心がどんどん疲弊していきます。

本人ですら、まだ良くならない。

まだ入院前の日常生活に戻れないのかと思うのです。

イライラします。

周りの人達は、もっと思っていたのでしょうね。



次回は、そんな話を踏まえて書けたらと思います。

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré Syndrome:GBS) は、
体の神経が自分自身の免疫によって攻撃されてしまう「自己免疫性」の病気です。

風邪や胃腸炎、ワクチン接種などの“免疫を刺激する出来事”の数週間後に発症することが多いと言われていますが、
実際の原因はまだはっきりと分かっていません。

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