「最悪なことが起きるんだよ」という小5長男へ|人生を前向きに捉えるために伝えたいこと
「ねぇ、僕さ、毎日、最悪なことが起きるんだよ」
と、唐突に言い出した小5の長男。
最悪なこと?!?!と、若干慌てるも、この子はこれから何を言い出すのだろうかと興味が勝つ。
「ほぉ。毎日最悪なことがあるのね。それはママもビックリだわ!何があるの?」
「あのね、毎日スクール行くのに電車でしょ。その時にね、行きも帰りも座れないんだよ。何ならバスも。だから、もうずっと立ってて、疲れちゃうんだよ。」
満員列車に揺られるサラリーマンに見えてきて、「お勤めご苦労様です」と言いたくなったが、彼はもちろん真剣なので、茶化してはいけない。
「確かに、それは由々しき問題だね。毎日のことだもんね。もう行くだけで、疲れちゃうわなぁ。」と、聞き入る。
が、ふと、本当に最悪なのか?とハテナが立った。
「それって、本当に最悪なの?」と聞いてみた。
「えっ?だって最悪じゃない?僕は疲れるから座りたいんだよ。けど、座れないんだよ。ママはどう?座りたいのに、座れなかったらイヤじゃない?」
普段の私の物言いにソックリで、つい笑ってしまう。
「確かに座りたいのに座れなかったら、あぁ…ってなるね。けど、ママは、お腹ポッコリを鍛えるために、立ちたい時もあるから、その時は思わないかも。」
「あぁ、お腹ポッコリだもんね。」
いや、寄り添うところ、そこではない!
「何かさ、ママ思うんだけど、その物事に対して、良いか悪いかは、全部自分が決めることだと思っててね。電車で座れなかった時に、他の人が座れて良かったなって思うか、自分が座れなくて残念て思うか。筋トレできて良かったなって思うか、楽をしたかったなって思うか。全部、自分の気持ち次第だと思うのよ。
そう言えばね、あなたが小さい時、オリーブオイルを床一面にぶちまけた事があってね…
それを見た時、本当に、ママ、目ん玉飛び出るかと思うくらいビックリしてね!!
あなたは、オリーブオイルを全身に被って泣いてて、いや泣きたいのこっちやで!!!って思って。
けど、その時、最悪ってはならなかったのね。子どもって、こんな事しちゃうのねって、新しい発見と経験に嬉しくなったのよ。もちろん、床は拭いても拭いてもベタベタが取れなくて、あぁもう最悪ってなったけど笑。まぁ普段ここまで床掃除してなかったから、たまにはいいかぁって。終わったら、床、めっちゃくちゃ光ったしね!笑
だから、まぁ、それをどう捉えるか、感じるかは結局自分次第なんだと思う。そして、ママはできるだけ、大変な状況でも、何とか面白いなって考えられるようになってくれたら、嬉しいなって思うな。」
はい、講義終了。
ちょっと難しかったかな?と思いつつ、黙っている息子を見る。やけに真剣に考え込んでいる。
反論したいのか?
それとも全く響かなかったのか?
少し眺めていると、何かハッと思い付いたように、
「じゃあ、ママの嫌いな鳩が家の中に入ってきたらどう思うの?」
「最悪や!!!」
「何だそれーーー!!!面白い方向に考えるのどこ行ったんやー!」
と爆笑している。やられた…
ちゃんと分かってくれたのだなぁと、嬉しくなる一方、こんな問題を出してくるなんてと、一本取られた悔しさと。
そこから本気で考えた。
生理的に無理な鳩(←字を見るだけでゾワゾワしてしまう)が家の中に入ってくるなんて…
パニックでしかないが、どうすればこの状況を前向きに捉えられるか。
・鳩の目を観察できる←多分そもそも合わせられないが
・鳩を克服できる←より苦手感増しそう
・誰かに頼る技を習得できる←普段から割と頼りがち
・こんな機会めったになく、経験値が上がる←これは間違いなくそう
・後世に語り継げるネタができる←これもそう
こんな感じで、お互い、こんな時どうする?を繰り返して行った。
気付けば1時間も経っていた。大いに盛り上がった。
「最悪な話」から、こんなにも盛り上がる話ができたのも、すごく良かった。
色んな要因が重なって、前向きに捉えられる時と、そうでない時があると思う。
なるべく前向きに捉えるには、精神的にも肉体的にも時間的にも物理的にも空間的にも、
やはり"余裕"が必要なんだろうなぁと思う。
精神論で頑張れというつもりは、全く一切1mmもなく。
じゃあ、その"余裕"とやらは、どうやって作るのかと、日々育児に家事に仕事に追われてクタクタなのに、どこにそんな"余裕"があるのかと。
私の心の声が聞こえてくる。
なので、せめて、日頃の口癖を
「面白い!」
にしてみるのはどうか、という最終結論。
ふぅ!今日も一日面白かった♪
