社労士試験で勉強できない日が続いたら?
はじめに
「もう3日も勉強できていない…。」
「計画が全部崩れてしまった。」
「今さら再開しても、もう間に合わない気がする。」
社労士試験の勉強をしていると、こんなふうに感じる日は必ずやってきます。
そして、そんな日が続くと、「私は社労士試験に向いていないのかもしれない」と、自分を責めてしまうこともありますよね。
私も、何度もそう思いました。
当時の私は、0歳の子どもを育てる専業主婦でした。
子どもが熱を出せば看病で一日が終わり、夜泣きが続けば寝不足で何も考えられない。
「今日は勉強しよう。」
そう思っていても、気づけば一日が終わっている。
そんな毎日でした。
でも、一番長く勉強が止まってしまったのは、実は育児が原因ではありませんでした。
それは、不合格だった翌年の冬です。
合格発表の日。
自分の受験番号がないことを確認したあと、頭の中が真っ白になりました。
「あんなに頑張ったのに。」
「また一年やり直しなんだ。」
その気持ちが大きすぎて、しばらくテキストを開くことすらできませんでした。
2年目も同じでした。
選択式の厚生年金保険法であと1点。
あと1点届かなかった悔しさは、想像以上でした。
年が明けても、「また勉強を始めよう」という気持ちにはなれませんでした。
「どうせ今年も同じ結果になるんじゃないか。」
そんな気持ちが、机に向かう力そのものを奪ってしまっていたんです。
SNSを開けば、「今日も3時間勉強しました」「模試でA判定でした」という投稿が目に入ります。
そんな投稿を見るたびに、「私は何をやっているんだろう」と落ち込み、スマートフォンを閉じることも何度もありました。
でも今振り返ると、合格した人は、一度も止まらなかった人ではありません。
止まっても、また歩き出した人です。
私も、一度止まりました。
それでも、少しずつ歩き始めて、3年目に合格することができました。
この記事では、私が実際に立て直した方法と、2026年の受験生にも取り入れやすい考え方をお伝えします。
もし今、あなたが立ち止まっているなら、大丈夫です。
この記事が、もう一度歩き始めるきっかけになれば嬉しいです。
第1章 勉強できない日は誰にでもある
まず最初に伝えたいことがあります。
家事や育児、仕事をしながら、毎日計画どおりに勉強が進む人なんて、ほとんどいません。
SNSを見ていると、毎日何時間も勉強している人ばかりに見えるかもしれません。
でも、それはその人の「うまくいった日」を見ているだけです。
子どもの夜泣きでほとんど眠れなかった日。
急な発熱で一日中看病していた日。
仕事でクタクタになって、そのまま寝てしまった日。
そんな日は、わざわざ投稿しない人のほうが多いんですよね。
だから、「みんなできているのに、自分だけできない」と思わなくて大丈夫です。
私の場合、一番長く勉強から離れてしまったのは、不合格通知を受け取ったあとの数か月でした。
子どもの夜泣きや発熱ももちろん大変でした。
でも、それ以上に苦しかったのは、「また落ちた」という現実を受け入れられなかったことでした。
合格発表が終わって、お正月を迎えても、テキストを見る気になれません。
本棚に置いてあるテキストを見るだけで、胸が苦しくなる。
「また来年も同じことを繰り返すのかな。」
そんなことばかり考えていました。
当時の私は、「勉強できないのは、自分の意志が弱いからだ」と思い込んでいました。
でも、今なら違うと分かります。
不合格のショックで動けなくなること。
育児や仕事で予定が崩れること。
それは、決して意志の弱さではありません。
人間なら、ごく自然な反応です。
そして、一番やってはいけないのは、「できなかった自分」を責め続けること。
責めれば責めるほど、テキストを開くことが怖くなります。
「今日もできなかった。」
「昨日もできなかった。」
その積み重ねが、「もう無理かもしれない」という気持ちを大きくしてしまうんです。
だからまずは、自分を責めることをやめてください。
立ち止まる日があるのは、あなただけではありません。
私も、何度も立ち止まりました。
そして、多くの合格者も、きっと同じ経験をしています。
第2章 立て直しで一番やってはいけないこと
勉強できない日が続いたあと、多くの人がやってしまうことがあります。
私も何度も繰り返しました。
それは、
「遅れを取り戻そうとすること」です。
例えば、3日勉強できなかったとします。
すると、
「今日こそ6時間勉強しよう。」
「昨日できなかった分もまとめてやろう。」
そんなふうに考えてしまうんですよね。
私も、まったく同じでした。
でも、その結果は決まっていました。
3日休む。
↓
焦る。
↓
無理な計画を立てる。
↓
疲れ切ってしまう。
↓
翌日は0分。
↓
「また続かなかった」と自己嫌悪。
↓
さらに机から遠ざかる。
私は、この悪循環を何度も繰り返しました。
「遅れを取り戻さなきゃ。」
その焦りが、次の「勉強できない日」を作ってしまっていたんです。
(ここから先は、私が実際に立ち直れた具体的な方法を紹介します。)
ある日、そのことに気づいてからは、考え方を変えました。
遅れは、取り戻さない。
思い切って、「なかったこと」にする。
その代わり、
今日の予定だけをやる。
これだけにしました。
昨日できなかったことは考えない。
明日のことも考えない。
今日やると決めたページだけ読む。
今日やると決めた問題だけ解く。
それだけです。
最初は、「そんなので本当に間に合うのかな」と不安でした。
でも、不思議なことに、この方法に変えてから勉強が続くようになりました。
社労士試験は、一日で決まる試験ではありません。
数か月、あるいは一年以上かけて積み重ねていく試験です。
だから、一日や二日遅れたくらいで、合否は決まりません。
本当に怖いのは、「遅れを取り戻そう」と無理をして、もう一度止まってしまうことです。
立て直しで一番大切なのは、過去を取り返すことではありません。
今日、もう一度前に進むこと。
私は、それだけを意識するようになってから、少しずつ勉強を続けられるようになりました。
第3章 私が実践した立て直しの3ステップ
「よし、また頑張ろう。」
そう思えたとしても、何日も勉強から離れてしまうと、以前のようには戻れません。
私も何度も経験しました。
だから最初から「元どおり」を目指すのはやめました。
「昨日までの自分に戻る」のではなく、「今日の自分ができること」から始めよう。
そう考えるようになってから、少しずつ勉強が続くようになりました。
STEP1 まずは机に座るだけ
勉強を再開するとき、一番大変なのは「始めること」です。
私は「今日は2時間勉強しよう」と考えるのをやめました。
代わりに決めたのは、
「机に座るだけ。」
それだけです。
机に座れたら、次はテキストを開くだけ。
テキストを開けたら、5分だけ読む。
たったそれだけ。
実際には、5分だけ読むつもりでも、気づけば30分くらい勉強していることもよくありました。
でも、それは結果です。
最初から30分を目標にすると苦しくなるので、「5分だけ」と自分に言い聞かせていました。
2026年は「15秒勉強法」という考え方も広がっています。
「アプリを開くだけ」「目次を見るだけ」でもいい。
とにかく勉強との距離をゼロにしないこと。
これは私自身、とても共感できる考え方です。
STEP2 一番得意な科目から始める
もう一つ意識していたのは、再開した日は苦手科目に手を出さないことでした。
勉強から離れている間は、頭も気持ちも「勉強モード」ではありません。
そんな状態で苦手な年金科目や一般常識に挑戦すると、「やっぱり全然分からない…」と、余計に落ち込んでしまいます。
だから私は、一番得意だった労働基準法や、何度も解いた一問一答から始めていました。
「解けた。」
「覚えていた。」
その小さな成功体験が、「もう少しやってみよう」という気持ちにつながります。
勉強を再開するときに必要なのは、知識よりも自信なのかもしれません。
STEP3 不合格通知書をもう一度見る
私が本当の意味で再スタートできたきっかけは、不合格通知書でした。
最初は見るのも嫌でした。
封筒を見るだけで胸が苦しくなって、引き出しの奥にしまったままにしていました。
でも、ある日、勇気を出してもう一度開いてみたんです。
そこには、自分の点数が書いてありました。
そして、
「あと1点。」
その数字を見た瞬間、不思議と涙は出ませんでした。
代わりに思ったのは、
「来年も、この紙を見るのだけは嫌だ。」
ということでした。
「絶対に合格する!」
そんな熱い気持ちではありません。
「もう、この悔しさを繰り返したくない。」
それだけでした。
でも、その気持ちだけで十分だったんです。
その日、久しぶりにテキストを開きました。
たった数ページしか読めませんでしたが、それが私にとって本当の再スタートでした。
第4章 2026年の受験生が取り入れている立て直し術
私が受験していた頃と比べると、今は勉強を続けやすくするための便利なツールや考え方が増えています。
全部取り入れる必要はありませんが、「自分に合いそう」と思うものがあれば試してみるのもおすすめです。
① 15秒勉強法
勉強を再開するときは、ハードルをとにかく低くすることが大切です。
「今日はテキストを読む」ではなく、
「目次を見るだけ。」
「アプリを開くだけ。」
それでも十分です。
不思議なもので、一度開いてしまうと、「あと1ページだけ読もうかな」と自然に続くことも少なくありません。
始めるまでのハードルを下げることが、立て直しの第一歩です。
② 学習記録アプリは「0分の日」があってもいい
Studyplusなどの学習記録アプリを使っている方も多いと思います。
でも、「0分」という記録を見るたびに落ち込んでしまうこともありますよね。
そんなときは、「今日はしっかり休んだ日」と考えてみてください。
休むことも、長く勉強を続けるためには必要な時間です。
毎日100点を目指すより、80点で長く続けるほうが、社労士試験には向いていると私は思います。
③ 疲れたら、思い切って脳を休ませる
2026年は、情報が本当に多い時代です。
勉強だけでなく、SNSやニュース、動画など、気づかないうちに頭はたくさんの情報を処理しています。
「勉強しなきゃ」と思っているのに集中できない日は、やる気がないのではなく、脳が疲れているだけかもしれません。
そんな日は、思い切ってスマートフォンも閉じて、参考書も開かず、ゆっくり休む。
すると翌日には驚くほど頭がスッキリしていることがあります。
「休むことも勉強のうち。」
そう考えられるようになってから、以前より気持ちがずっと楽になりました。
第5章 SNSを見て落ち込むあなたへ
これは、私自身が一番苦しかったことです。
勉強しようと思ってスマートフォンを開く。
でも、気づけばXを見てしまう。
「今日も朝5時から勉強しました。」
「今日は5時間勉強できました。」
そんな投稿が流れてくるたびに、
「私は朝起きられなかった。」
「今日は30分しかできなかった。」
そんなふうに、自分を責めていました。
でも今なら分かります。
SNSには、「うまくいった日」が投稿されることが多いんです。
「今日は子どもが熱を出して、一日中看病でした。」
「夜泣きで一睡もできませんでした。」
そんな日を毎回投稿する人は、あまりいません。
だから、タイムラインだけを見ていると、「みんな順調なのに、自分だけ取り残されている」と感じてしまうんです。
でも、それは違います。
朝5時に起きられる人には、その人の生活があります。
小さな子どもを育てながら勉強している人には、その人の生活があります。
条件が違う人と比べても、苦しくなるだけです。
私も、何度もSNSを閉じました。
勉強をやめるためではありません。
自分の心を守るためです。
立て直している途中は、SNSをミュートしてもいい。
アプリを数日閉じてもいい。
それは逃げではありません。
また前を向いて勉強を続けるための、大切な戦略です。
比べる相手は、昨日の誰かではなく、昨日の自分。
今日は5分でも机に向かえたなら、それだけで昨日より前に進んでいます。
その小さな積み重ねが、やがて大きな自信につながっていくと、私は3年間の受験生活を通して実感しました。
第6章 直前期に勉強できなかったら終わり?
試験が近づく7〜8月。
この時期に数日勉強できなかっただけで、「もう今年は無理かもしれない」と思ってしまう方は少なくありません。
私も、その一人でした。
特に直前期は、「あと○日しかない」という焦りが強くなります。
模試の結果が思うように伸びなかったり、苦手科目が残っていたりすると、「今さら間に合わない」と不安になりますよね。
私も、直前期の模試で一般常識の点数があまりにも悪く、結果を見た瞬間、頭が真っ白になったことがありました。
「ここまで頑張ってきたのに、またダメなのかな。」
そんなことばかり考えていました。
でも、そこで諦めなかったことが、今振り返ると一番大きかったと思います。
「全部やろう」とするのをやめて、「今できることだけ」に集中したんです。
一般常識なら、白書や統計の重要ポイントだけを繰り返す。
苦手だった選択式は、過去に間違えた問題だけを見直す。
新しい教材には手を出さず、今まで使ってきたテキストと問題集を最後まで信じる。
やることを減らしたことで、気持ちも少しずつ落ち着いていきました。
社労士試験は、最後の2週間でも伸びる試験だと私は思っています。
法改正や白書・統計は、直前に繰り返したことがそのまま本試験につながることもあります。
もちろん、数日勉強できなかったことは悔しいです。
でも、その数日だけで、それまで積み重ねてきた知識が全部なくなるわけではありません。
何か月も積み重ねてきた努力は、ちゃんと自分の中に残っています。
だから、「もう終わりだ」と決めつけないでください。
大切なのは、今日からまた始めることです。
第7章 よくある質問(Q&A)
Q1 3日間まったく勉強できませんでした。遅れは取り戻したほうがいいですか?
いいえ、取り戻そうとしなくて大丈夫です。
「3日休んだから今日は6時間勉強しよう」と考えると、無理をしてしまい、その反動でまた勉強できなくなることがあります。
私も何度もこの失敗を繰り返しました。
遅れた分は思い切って手放して、「今日やる予定だったこと」だけを淡々と進めてください。
社労士試験は短距離走ではなく、長距離走です。
一日ごとの遅れよりも、勉強を続けることのほうがずっと大切です。
Q2 SNSを見ると焦ってしまいます。どうしたらいいですか?
メンタルが落ちているときは、SNSから少し離れることをおすすめします。
Xを見ると、「今日は5時間勉強しました」「朝活できました」という投稿が目に入ります。
でも、それはその人の一日の一場面です。
子どもの夜泣きで眠れなかった日や、何も勉強できなかった日は、投稿されないこともたくさんあります。
だから、タイムラインだけを見て「みんな順調なのに、自分だけ…」と思う必要はありません。
私も、立て直している間はSNSを見る時間を減らしました。
それは逃げではなく、自分の心を守るための選択でした。
Q3 机に向かっても焦るばかりで、何も頭に入りません。
そんな日は、難しい問題に挑戦しなくて大丈夫です。
一番得意な科目を開く。
一問一答を数問解く。
テキストを音読する。
それだけでも十分です。
大切なのは、「今日は勉強できた」という感覚を取り戻すこと。
その小さな成功体験が、翌日のやる気につながっていきます。
Q4 直前期なのに数日勉強できませんでした。今年は諦めたほうがいいでしょうか?
私は、諦めないでほしいと思います。
実際に私も、直前期に模試の結果が悪く、「今年もダメかもしれない」と何度も思いました。
それでも最後まで続けたことで、本番では思っていた以上に力を発揮することができました。
社労士試験は、本番直前まで伸びる試験です。
ここで諦めてしまえば、それまで積み重ねた努力も終わってしまいます。
首の皮一枚つながっていれば、まだ十分チャンスはあります。
最後まで、自分を信じてあげてください。
まとめ
勉強できなかった日は、失敗ではありません。
ただ、少し立ち止まっただけです。
社労士試験は、毎日完璧に勉強した人が合格する試験ではありません。
何度立ち止まっても、そのたびに歩き始めた人が合格する試験です。
私も、一度や二度ではありません。
何度も止まりました。
不合格通知を受け取って、年が明けてもテキストを開けなかったこと。
「もう今年も無理かもしれない」と泣きそうになった夜。
模試の点数を見て、自信をなくしたこと。
今では、その全部が「諦めなくてよかった」と思える大切な経験です。
もし今日、「何もできなかった」と落ち込んでいるなら、明日はテキストを1ページ開くだけでも大丈夫です。
1ページ読めたら、それで十分。
5分勉強できたら、それで十分です。
その小さな一歩が、また前へ進む力になります。
私は、不合格通知書を見返しながら、「もうこの悔しさは繰り返したくない」と思った日から、少しずつ歩き始めました。
そして、その積み重ねが3年目の合格につながりました。
だから、今この記事を読んでいるあなたにも伝えたいです。
今は立ち止まっていても大丈夫。
社労士試験は、一度止まった人でも合格できます。
私は、その証拠です。
