【1歳児と引っ越し体験記 】01 家探し編 | 譲れない条件・賃貸契約で損しないために知っておくこと
我が家は、30代夫婦と1歳の息子の3人家族。
2024年の年末から年始にかけて、家族ではじめての引っ越しをした。
この引っ越しで、これからの住まいを真剣にイメージしたり、見直すことができた。
心配症で警戒心が強いので、不動産屋とのやりとりは苦労したし、子連れだからこその大変さもあった。
そんな体験談や、わたしなりの考え方を記事にまとめてみることにする。今回は「01.家探し編」。
なぜ引っ越すのか?
これまでの家には、結婚したときに住み始めてから7年。
わたしが旦那の職場と実家のあるエリアに越してきた形だった。
その家で婚姻届を書き、新しい仕事を始め、コロナ禍ではひたすらひきこもりながら、不妊治療をして、妊娠、出産、新生児期の子育てを見守ってくれた家。
とても思い入れがあって、これまで引っ越したいなんて考えたことがなかった。
しかし、育児をしているとそうもいかない。
最寄駅・保育園まで徒歩30分(坂道)
引っ越す最大の理由は、最寄駅や保育園まで徒歩30分という立地の悪さだ。
しかも、坂が多いので、夏は熱中症になりそうだし、冬に雪が降ると地面が凍って危ない。
当然、車を使う人が多いのだけど、運転ができないわたしにとって、子どもを連れて外出するのは一苦労だ。
子ども(ビッグサイズ)を抱っこ紐に入れても、坂道を30分は歩けないし、ベビーカーや子乗せ自転車で、車通りの多い坂を走るのもヒヤヒヤ。
なにより、子どもが大きくなって、ひとりで行動するようになったら?車が多く、ひと気のない道は心配だ。
そんな感じでこのエリアで子育てをしていくイメージが持てなくなっていった。
室内階段付きメゾネット
もうひとつの理由は、室内に階段があるメゾネットタイプだ。
当初は階段の前にベビーゲートを立て、侵入をブロックしていたものの、将来的に子どもがひとりでこの階段を上り下りするのは危険だ。
子どもがいるとどうしても危険な間取りというのがあって、そういう目線で部屋をみたとき、引っ越しはやむなしだった。
(ちなみに、これまでの7年間、わたしたち夫婦が酔っ払っても、具合が悪くても、この階段で滑り落ちなかったことは普通に奇跡。)
賃貸か?マイホームか?
子どもが生まれるとどうしても考えてしまうのは、賃貸とマイホームどちらがいいのか、という問題だ。
周りでも子どもができたのと同時にマイホームを建てる人は多い。
もちろん、もれなくわたしも「羨ましい!」と指を咥えてしまう。
潤沢な資金があれば、そりゃマイホームが欲しいに決まっている。
だけど、現実を見れば、わたしはフリーランスとしてまだまだ仕事が安定しない状況だし、旦那は体が資本の介護士。腰を痛めたりすると、仕事がどうなるかわからない。
もっと言えば、育児1年目で毎日がハプニングの連続、「これからどんなことが起きるかわからない」中で、家族の住まいを一生固定するのは不安だった。(別に一生住む必要はないが、せっかくマイホームを買うなら一生住む気持ちでいたい。)
たとえば、もし息子が学校でいじめられたら、親として「転校する?」と言ってあげられる身軽さでいたい。
そんなことを考えると、我が家は身の丈にあった賃貸住まいで十分だと思う。

家探しの条件
そうして家探しを始めたわたしたち。
なるべく最低限に、と厳選した家探しの条件はこれだ。
1) 保育園・最寄駅まで徒歩圏内
引っ越しに至る最大の理由のため、これは外せない。
雨ガッパを着て、全身ずぶ濡れになりながら子どもを自転車で送迎した日、ぜっったいに保育園まで歩いていける距離に住む!と心に誓ったのだ。
子どもが歩けるようになったり(歩きたがらなくなったり)するのを想像すると、スーパー、コンビニ、保育園、駅へのアクセスが良いことは譲れない条件だ。
2)都市ガス
わたしが長年こだわり続ける条件、それが都市ガス。
我が家の住むエリアは郊外なので、気をつけないとプロパンガス物件が結構ある。
❌ プロパンガス物件の闇
昔、ひとり暮らしをした家は一階にプロパンガス会社が入っていたプロパン物件だったが、なにも知らず1年ほど住んだ。
そこで感じたのは、都市ガスだった実家と比べて、ガス料金が高いこと!おんなじ火力なのに、軽く2倍の料金。
さらに驚いたのは、突然、紙一枚で言い渡される「ガス料金値上げのお知らせ」。
住人として、物件のガス設備について抵抗することはできず、納得いかないまま受け入れるしかなかった。
昨今の物価高、世界情勢を考えると、これからもエネルギーコストは上がっていく。
そう理解できても、その値上げ幅や料金体系に透明性がないのは、節約家のわたしにとってストレスなことだ。
でもなぜ、都市ガスが通っているエリアでも、住人に負担が大きいプロパン物件は存在するのか?
それを調べると、大家とプロパン会社が得する構造(プロパンガススキーム)というのがあるらしい。
これが”プロパン物件の闇”と呼ばれ、長年見過ごされていたが、2024年ついに法改正があった。
家探し、不動産屋とのやりとりについては、知らないと結構損をすると学んだので、こちらの不動産Gメンさんのチャンネルで色々勉強した。
わたしの住むエリアにおいて、プロパンを選ぶ大家には信用がおけない&大切なお金を1円たりともぼられたくないので、家探しには必ず「都市ガス」条件をつけるようにしている。
(よさそうな家もプロパンだったことでかなりの数を諦めた・・・)
3)一階に飲食店・コンビニがない
大大大の虫嫌いのわたしにとって、「この家は虫が出やすいか?」という目線は超必須。
いくら警戒しても出る時は出る頭文字Gのアイツだが、家選びの必須条件にしているのは「一階に飲食店がない」ということだ。
たとえばマンションやアパートでは、一階が飲食店やコンビニ、二階以上が住居というパターンはよくある。
どんなに築浅で綺麗な部屋だとしても、一階が飲食店だとゴミや臭いによって虫が集まるのは避けられないので、虫嫌いの方は絶対に避けることをおすすめする。
不動産会社に騙されないために
2024年の夏前からSUMOやat homeなどで家探しを始め、良さそうなところがあれば内見の予約をした。
内見のフェーズで登場するのが不動産会社なのだが、わたしはこの業界人を全然信用していない。
内見や仲介をしてもらうためには仕方なく関わるのだが、人生であと何回関わりがあるのかと考えると、マイホームがいいなぁ・・・と思ったりする。
というのは、これまでの経験で不動産会社の営業マンには何度も嘘をつかれてきたからだ。
今回も3社の不動産会社を使って家探しをしたが、やっぱり誠実さが感じられず、悲しい気持ちになった。
※ちなみに賃貸物件探しの場合、関わる不動産会社には2種類ある。
ひとつは、「管理会社」として、大家と住人の間に入り物件の保守管理やサポートを行うところ(入居後もやりとりが続く)。
もうひとつは、「仲介会社」として、物件の管理はせず、家探しをしている人に物件の紹介だけを行うところ(入居契約したらサヨナラパターン)。

おすすめは管理会社に仲介してもらうBパターン。管理会社なので大家のことも、家のこともよく知っているので気になることを教えてもらえやすい。
たとえばこんなことがあった。
❌ ハウスクリーニングされた部屋の内見はできない
地元密着型の不動産会社で紹介してもらったのは、こちらの条件は満たしていたものの、内見にいくと前住人が退去したまんまの汚れた部屋だった。
ここからハウスクリーニングが入るとは聞いていたが、「どこまで修繕されるのか?」「クリーニングはどのレベルなのか?」がわからないと決められないので「クリーニングされた部屋を見て決めたい」とお願いした。
しかし、この家どころか、その後内見したすべての家でも、"クリーニングされた部屋"は一度も見ることができなかった。
要は、効率を優先して"借り手が決まるまで部屋のクリーニングをしない"という、オーナー側の都合があるのだ。
内見する立場としては、汚いままの部屋を見ても入居への前向きなイメージが湧かないし、このあとどこがどこまで修繕されるのかわからないのに契約するのはリスクが大きすぎる。
だけど、どの不動産会社もこれが当たり前だと言い、大家に掛け合ってくれることはなく、借主(わたし)にリスクを取らせようとするばかりだった。
❌ 申し込みを急がせ、その後のキャンセルはさせてくれない
ハウスクリーニングされていない家でも、「人気のある物件だから、募集広告が出たらすぐに他に取られる。すぐに申し込みをして押さえておいたほうがいい。」と急かされたことがある。
賃貸物件の契約の流れはこうだ。
申し込み(申し込みが複数あれば、1番手〜2番手〜と呼ばれる)
審査(勤務先や年収、過去の家賃滞納履歴などで判断される)
契約
この1.申し込みを急かされる場合がある。
わたしが驚いたのは、そのあとのやりとりで、「仮に申し込みをしても、契約までにキャンセルはできますよね?」と聞くと、「キャンセルは大家に迷惑がかかるからしてほしくない。」と言われたことだ。
はて、大家に迷惑とは・・・?
クリーニングされていない部屋を内見して、どこがどこまで治るのか確証もないのに・・・?
キャンセルできないなら、申し込み=契約ということ?
ちなみに、この不動産会社はその物件の管理会社で、仲介だけを行う会社と比べて、大家との関係性が強い。
大家と借主の間の立場とはいえ、かなり大家サイドに立っていると感じた。
その後、自分で調べたり、他の不動産会社に聞いたが、申し込み後のキャンセルは可能なのだ。契約書に押印するまではキャンセルできる。当たり前の話で、できないとおかしいのだ。
申し込み後にキャンセルできない(してほしくない)、と言うのは、「早く契約させたい」という向こう(大家・管理会社)都合の勝手なものだ。
とにかく空室を埋めたい一心で、借主が不利になったり、ミスマッチになることもいとわないのだろう。
それがわかったとき、その不動産会社との信頼関係が失われた。
❌ 火災保険は指定のものに限る、という嘘
これまでの経験から「不動産会社に騙されないように」と警戒MAXだったわたしは、ここまでにあらゆる本や動画を未漁り、賃貸契約についての知識武装をしていた。
ちなみに、人生を通して側に置いておきたい本がこちら。
自分の大切な資産を守るためのあらゆるノウハウが網羅されている。良書すぎて最新情報に合わせた改訂版が出た。
失業した時、妊娠・出産した時、引越しをした時など、生きている限り避けては通れないあらゆる場面で「知っておくとお得なこと(損しないこと)」がある。そういう場面でいつもこの本を見返しながら知識を得ている。
恥ずかしい話、一人暮らしや夫婦ふたり暮らしでは、火災保険についてよく知らなかった。
住んでいる以上、払わなきゃいけない保険くらいにしか思っておらず、誰かに言われるがまま指定の火災保険に入っていた。
しかし、今回のわたしは違った。
親として、地震や洪水などの自然災害には関心があったし、うっかり子どもが家財や設備を壊してしまう可能性はこれからは十分にある。
ということで火災保険について改めて調べ直した。
リベ大・両学長のYouTubeで、「基本的に火災保険は管理会社などから指定できない(重要事項説明書の特約事項に記載されていない場合)」とわかったのでので、少しでも我が家に合ってコスパのいい保険に目星をつけていた。
そして新居が決まり、申し込み→審査→契約をしていたとき。
宅建士さんによる重要事項説明を聞いた。
これは、その家について大家と借主の間の契約事項をひとつひとつ読み上げながら説明してもらう場だ。
気になっていた契約書の特記事項にも、火災保険の指定についての記載はなかったし、念の為、宅建士さんにも「火災保険はこちらで探したところに加入していいか?」と確認し、OKの返事をもらった。
ところが数日後、不動産会社(仲介)から「管理会社指定の火災保険に入って、証書を送ってほしい」と言われた。
「こちらで入りたい保険があるので、その証書でいいですよね?」というと、「いや、管理会社指定のこの火災保険です」とのこと。
こちらがなにも知らないと思って、不動産屋がコスパの悪い火災保険を「指定」することはよくあることらしい。
住んでいる限り払い続けないといけない保険なので、うっかり加入してしまうと途中で変更するのは難しい。
契約書も隅々まで読んだし、宅建士さんにも確認したのにおかしい・・・と思い、こちらから管理会社に問い合わせた。
すると、「火災保険は借主サイドで選んでOK」とのこと。やっぱり・・・!
要は、仲介の不動産会社が勝手に「この保険は指定」だとか言っているのだ。
こちらがなにも知らず、指定の火災保険に加入すると、その保険料のいくらかがマージンとして不動産会社に入る仕組みなんだろう。想像するとじわじわ腹が立った。
正直、この家を決めるまで、仲介会社としての仕事の仕方には「?」な場面がたくさんあった。
言ったことと違う、約束が守られない、は当たり前。
「入居までに壊れた設備を直しておいてほしい」という希望も結局叶わなかった。
しかし、賃貸物件を探すのも借りるのも、どうしても不動産会社の仲介が必要。
個人で管理会社や大家と直談判できればスムーズだが、それができない国の仕組みだ。
だからいつも仕方なく不動産会社と対峙する。(もれなく嫌な思いをする)
そして、なんのお金かよくわからない「仲介手数料(家賃1ヶ月分)」を支払う。(ぜったいこの対価に見合った仕事してもらってない・・・)
そんなやるせなさの中で、最後の最後まで嘘をついてぼったくってやろうとする不動産会社はたくさんある。
警戒するな、と言われてもわたしには無理だ。
さっきの火災保険の件は、こちらが「保険会社は指定でないはずなので確認してほしい。契約書と違うことを言い切られると不信感なので、きちんと確認してから言ってください。」とはっきり言うと、「すみません、こちらの勘違いでした。」とのこと。なんじゃそりゃ。
新居の決定
こうして、夏前から本格的に動き出した引っ越しプロジェクト、12月半ばの入居として新居が決まった。
振り返ると、3社の不動産会社に足を運び、10軒ほど内見した。
不動産会社とのやりとりでは嫌な思いもして、疲弊したし、お金もかかったが、ずっと念願だった引っ越しができたことはとても嬉しい。
先述した3つの条件以外にも、築浅がいいとか、お風呂の追い焚き機能が欠かせないとか、駄々をこねたこともあったが、結局は築30年の古めのアパートに決めた。
最寄駅(JR・市電)へは徒歩10分、保育園へは徒歩5分でアクセス良好。
日当たりもよく、古いけどなんだか懐かしい雰囲気が夫婦で気に入ったので、えいやっと決断した。
住んでみて1ヶ月が経ち、引っ越し時期による大変さ、築古ゆえの不便、大手管理会社だからこその対応に感動したことがいろいろあった。
家族で引っ越しシリーズ、今後は「引っ越し編」「暮らし編」「暮らしの工夫編」についての更新を予定しているので、引き続きお楽しみに。

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