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【怒涛の1週間②】声を見失っていた私が「オランピアの歌」を選んだ理由

今回のメンバーズコンサートで、
わたしは オッフェンバックのオペラ《ホフマン物語》でオランピアという名の人形が歌うアリアを選びました。

理由はシンプルで、
「自分の声を取り戻したかった」からです。


ここ数年、
歌う役の音域が全体的に低く、

それはそれで必要とされている役割だと理解しながらも、
どこかで違和感がありました。

与えられた役割を全うすることに集中するあまり、
本来の自分の声や音域から、少しずつ離れていく感覚…


もちろん、
レッスンで整えていくことはできます。

でも今回感じていたのは、
「レッスンだけでは解決しない種類のズレ」でした。

実際の舞台で、
自分の感覚と向き合うしかない。

そう考えて選んだのが、オランピアのアリアでした。



若い頃は、勢いで歌っていました。

でも改めて向き合ってみると、
この曲の難しさはまったく別のところにありました。

調性が細かく変わる中で、
和声感を保ったまま高音を繋ぐ。

その音が出るのは当たり前のことで、
問題はそれが「音楽」として成立しているかどうか。

その差を、直前になって思い知らされました。


正直に言えば、
譜読みが完全に詰めきれていない部分もありました。

だからこそ、
「自分で埋める」ことを強く意識して本番に臨みました。


結果としては、
なんとか、歌い切った、という感覚です。

完璧ではないけれど、
今の自分としては逃げなかった選択だったと思っています。


舞台に立つことでしか見えないことがある。

今回の挑戦は、
まさにそれを突きつけられる時間でした。

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