【心に効く音楽1】涙が止まらない夜に聴きたいクラシック
心が疲れて、もう動けない。
そんな夜は、誰にでも訪れるものです。
たとえば、レッスンの帰り道。
先生の指摘が正しいことは頭では分かっている。
気持ちがあってこそ言っていただけていることも分かっている。
だから、レッスン室では泣かない。
友達にグチをこぼすこともしない。
——だって、自分の問題なのだから。
でも、そんな風に胸の奥にしまい込んだ気持ちは、行き場をなくして、心の中でずっと疼いていたりする。
そんなとき、音楽がそっと寄り添ってくれたことがありました。
部屋で静かに音楽を流して、ただ、耳を傾ける。
すると、不思議なほど自然に、涙があふれてきて…
言葉にはできない感情、頭では理解していても割り切れない心。
それらを、名曲の調べがやさしく受け止めてくれる。
そして、気がつけば、またがんばろうという気持ちが、少しずつ湧いてくるのです。
🎵 今夜のおすすめクラシック
ここでは、そんな“泣いてもいい夜”に聴きたいクラシックを4曲ご紹介します。
眠る前のひとときに、深呼吸しながら聴いてみてください。
■ バッハ:《G線上のアリア》
ゆったりと流れる旋律が、まるで心を包む毛布のよう。
バッハの音楽の中でも特に“無垢な美しさ”が感じられる一曲です。
■ ドビュッシー:《月の光》
夜の静けさ、心のざわめき、そして少しの光。
ピアノの繊細な響きが、疲れた心をやさしくほどいてくれます。
■ シューベルト:《アヴェ・マリア》
静かに祈るような歌声は、言葉がわからなくても伝わるやさしさに満ちています。
名曲として知られすぎているからこそ、改めてひとりで向き合ってほしい一曲です。
■ ラフマニノフ:《アヴェ・マリア》(作品37-6)
こちらはロシア語による荘厳なハーモニーの《アヴェ・マリア》。
静けさと深さが同居する音楽で、まるで心の奥底に響いてくるようです。
最後に
もし、今心が疲れていると感じていたら、無理に頑張らなくて大丈夫。
音楽に身を委ねて、涙を流す時間があってもいいと思います。
クラシック音楽には、そんな「言葉にできない気持ち」を癒してくれる力があります。
この連載では、そんな風に“心に効く音楽”を、少しずつ紹介していきます。
次回は、「どうしようもない悲しみに寄り添う音楽」をテーマにお届けする予定です。
よかったら、また聴きにきてくださいね。
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