自分を後回しにしてきた人ほど、自分の本音がわからなくなる
「大丈夫?」
そう聞かれたとき、
本当は少し疲れていても、
本当は少し寂しくても、
本当は誰かに話を聞いてほしくても、
つい、こう答えてしまうことはありませんか。
「大丈夫です」
その言葉が、
いつの間にか癖のようになっている方がいます。
家族のために。
子どものために。
親のために。
職場のために。
誰かに迷惑をかけないために。
そうやって、
自分のことよりも先に、
周りのことを考えてきた方ほど、
いつの間にか、
自分の本当の気持ちが
わからなくなってしまうことがあるんです。
若い頃は、
目の前のことに一生懸命だったのだと思います。
仕事をちゃんとしなきゃ。
家のこともやらなきゃ。
子どものことも見なきゃ。
親のことも気にかけなきゃ。
どんなに自分が付かれてても
誰かに頼られたら、
できるだけ応えようとしてきた。
本当はしんどい日もあったはずだけど
「私がやらなきゃ」と思って、
何度も自分を奮い立たせてきたんじゃない?
職場でも、家庭でも、
気がつけばね。
“ちゃんとしている人”
“頼めばやってくれる人”
“いつも大丈夫な人”
そんなふうに見られることが、
当たり前になっていたのかもしれません。
でもね、
その役割を長く続けているうちに、
自分でも気づかないうちに、
心の奥にある声が
少しずつ小さくなっていくことがあります。
「あなたは、本当はどうしたい?」
そう聞かれたときに、
すぐに答えられない。
何が好きだったのか。
何がしたかったのか。
どんな暮らしが心地いいのか。
誰といると安心するのか。
何をやめたいのか。
何を始めたいのか。
そんなことを聞かれても、
すぐには言葉にならない。
例えば
家族で外食に行って何食べたい?
ってなった時。
まずはパートナーの好きなもの。
子供の好きなもの。
優先で
自分の食べたいもののお店選びは
してきてなかったのでは?
でもそれは、
何も考えてこなかったからではないんです。
むしろ、
考えすぎるほど、
周りのことを考えてきたから。
自分の願いよりも、
誰かの都合を優先してきたから。
自分の気持ちよりも、
その場がうまく回ることを
大切にしてきたから。
だから、
本音がわからなくなってしまったとしても、
それはあなたが弱いからではありません。
自分を後回しにすることに、
あまりにも慣れてしまっただけなのだと思います。
人生の後半に入ると、
ふと立ち止まる瞬間があります。
子育てが少し落ち着いたとき。
仕事の先が見え始めたとき。
親のこと、自分の身体のこと、
これからの暮らしのことを考え始めたとき。
これまで見ないようにしてきた気持ちが、
静かに顔を出すことがあります。
「このままでいいのかな」
「私、本当はどうしたいんだろう」
「まだ何か、できることがあるんじゃないかな」
そんな思いが出てきたとき、
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
急に人生を変えなくてもいい。
何か大きな決断をしなくてもいい。
まずは、
自分の声に気づいてあげること。
それだけで、
心の向きは少しずつ変わっていきます。
私は、
守護龍からのメッセージや
CIL開運学を通して、
その方の中にある想いや流れを
一緒に見つめる時間を大切にしています。
でもそれは、
未来を決めつけたり、
「こうしなさい」と答えを押しつけたりするものではありません。
本当は心の奥にあったのに、
忙しさや役割の中で
見えにくくなっていた気持ちに、
そっと光を当てていくような時間です。
答えは、
外から与えられるものではなくて、
本当はその方の中にあります。
ただ、
長いあいだ頑張ってきた方ほど、
その声が小さくなっていることがあるんです。
だからこそ、
ひとりで抱え込まなくてもいい。
そう思っています。
ずっと誰かのために頑張ってきた方。
いつも大丈夫と言ってきた方。
頼られることに慣れてしまった方。
自分の願いを聞かれると、
言葉が止まってしまう方。
苦しかったですよね。
頑張ってきましたよね。
悲しくても、誰にも言えなかった。
頼りたくても、頼れなかった。
「私がしっかりしなきゃ」
そう思って、
ひとりで抱えてきた時間も
たくさんあったのではないでしょうか。
でも、
もうひとりじゃありません。
そんな方にこそ、
一度ゆっくり、
自分の心に戻る時間を持ってほしいのです。
何かを変えるためではなく、
まずは、自分を責めるのをやめるために。
もっと頑張るためではなく、
もう十分頑張ってきた自分に
気づいてあげるために。
あなたの本音は、
消えてしまったわけではありません。
ただ、
少し奥の方で、
静かに待っているだけなのかもしれません。
その声に気づいたとき、
人生後半の時間は、
少しずつ、あなた自身のものに戻っていきます。
焦らなくていい。
大きく変わらなくていい。
まずは、
「私は本当はどう感じているんだろう」
そこからでいいのだと思います。
しずくの羅針盤
