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遠山郷を味わう。製茶体験つきリトリートツアーに行ってきた

先日、娘たちと長野県遠山郷に行ってきました。かつて一緒にお仕事をして、今は私の薬膳の先生でもある荒井直子さんが企画された1泊2日のリトリートツアー。荒井さんは長くフードコーディネーターとして活躍されていて、地方の郷土食にも関心が高い方。

今回は、遠山の食を探訪する旅。茶摘み、製茶体験や、地元の食材を使ったお料理を楽しみました。


山奥の秘境、遠山郷

遠山郷は長野県の南端にあり、日本の秘境100選にも選ばれている景勝地。東京から電車だと、新幹線で豊橋まで向かい、特急伊那路に乗り換えて2時間という距離。今回は電車で移動し、平岡駅まで宿の方に迎えに来ていただきました。

遠山郷観光協会のHPより借用

1日目:ピザづくりと遠山観光

今回お世話になったのは、ゲストハウス太陽堂さん。東京から移住してきたご夫婦が営まれていて、1Fは元商店の作りがそのまま残されています。

玄関に並んでいるのは茶摘みで利用したカゴ
ウェルカムドリンクでご用意いただいていたお庭のハーブウォーター

太陽堂に到着すると、もうお昼。最初のごはんは、地域の野草をのせたピザ。ピザ生地を伸ばして、1人1枚、自分で具材をのせて作りました。

バジルにルッコラといったお馴染みの具材から、セリ、タラの芽、三つ葉といったピザにのせるなんて考えたことのない具材も!
ピザ生地、ピザ窯を提供してくださったのはご近所のマルモ商店さん。ピザ生地が絶品でした。

初日はどしゃ降りだったため、当初の茶摘みの予定を変更して、午後は廃校になって資料館となっている旧木沢小学校を訪問。

昔の教室がそのまま残されていて懐かしい思い。私の小学校にも少しだけまだこんな机といすがあったなぁ。遠山の林業や有名な霜月祭りの展示も。

学校の後には、駅直結の温泉にも行って来ました。

おやつにいただいたお饅頭。おまんじゅうというより、お餅って感じでした。おいしかった!

その後は、いよいよ夕飯。夕飯は郷土料理の遠山ジンギス!

マトンのジンギス。パクチーとの相性が最高!

ジンギスと言えば、北海道が有名だけど、なぜ長野県の山奥で?調べてみると、戦前戦後の歴史に理由が。

かつて遠山郷には、第二次世界大戦中に朝鮮半島から多くの人がダムをつくるための労働者として連れて来られていたそう。また、戦前は綿羊の飼育が盛んに行われていたものの、戦後、羊毛は次第に輸入品に置き換わっていったとのこと。

羊が羊毛から食用に切り替わった際に、在日朝鮮人の方が教えてくれた食べ方がジンギス(味付き焼肉)。それまでは、肉と言えば煮てたべるもの。焼いて食べるという食文化は、この地方にはなかったそうです。

そして、その食文化を受け継いでいるのが、地元のお肉屋さん、鈴木屋さん!太陽堂から歩いてすぐのところにお店があります。今回のジンギスのお肉も鈴木屋さんで購入。

鈴木屋さんには、珍しい動物のお肉がズラリ。ヒツジ、イノシシ、クマ、ウサギ、ヤギなどなど…、数えきれないほどのお肉!ここでは伝えきれないので、ぜひ鈴木屋さんのHPを見てほしい。

こちらは鶏肉のジン。お肉によって野菜を変えて食べました。お肉が漬け込んである味が濃いので、お野菜をたくさん混ぜて食べるとおいしい。

2日目:茶摘みと製茶体験・薬膳ランチ

2日目は晴れたので、茶摘みへGO!の前に、素敵な朝ごはんを紹介させてください。

朝ごはんはお庭で。
茶葉をトーストにのせてパクリ。パンは一緒に参加されていた松本のパン屋さん、MATSUMOTパンさんのもの。ふわっふわでした。

最後に各自お庭で摘んだハーブのお茶で締めて、いざ茶摘みへ!

茶畑は近所の方の畑をお借りしました。すでに川遊びをしている子どもの姿も!
なぜかカゴをかぶる人。子ども用のポップなカゴがかわいい。
1芯3葉と呼ばれる先端の柔らかい部分だけ摘み取っていく。
30分ほどでこれぐらい。60㎏なんて気が遠くなりそう…。

摘んだお茶を工場に持って行って製茶するには60kgの茶葉が必要だそう。ベテランの方でも1時間に700g摘めるかどうかだそうで、一体何十時間かかるのか。どうりで手摘みのお茶なんて見かけないわけだ。

そういうわけで、私たちはホットプレートで製茶してみた!そんなことができるなんてびっくり!ざっくり言うと、茶葉を蒸す→揉む→出てきた水分を飛ばす→また揉む→水分を飛ばす…を10回ぐらい繰り返す感じ。

深蒸し緑茶ってあったなぁと思い出すなど。
製茶していると部屋中がお茶の香りでいっぱいに。
完成間近のお茶

最後は、みんなで遠山郷の食材を使った薬膳ランチをいただきました。お料理してくれたのは、本ツアーを企画してくれた荒井直子さん。

野菜だけのちらし寿司。フキやタケノコはあらかじめ茹でて、お出汁に浸してあり、菜の花は塩こうじ漬けにされているなど、細かい仕込みがたくさん。手が込んでいるのです。
山菜を使った料理。右上は干しシイタケのクルミ和え。クルミは遠山でたくさんとれるそう。ずっとすき間時間でクルミをむいてくださっていた。ありがたい…
台湾のスイーツ、豆花(トウファ)。シロップは、1ヵ月前に訪れて買っておいてくださったイチゴと野草で作られたもの。次女がずっとシロップを舐めていたw

まとめ:その土地だからこその豊かさ

遠山のおいしいものをたくさんいただいた1泊2日。ふだん家族のご飯をつくってばかりの私に沁みるお料理ばかりでした。

1日目はどしゃ降りで結構寒かったのですが、イノシシを食べるとぽかぽか。冷え性の私でも平気なほど。そのほか、お料理に使われた素材はすべて遠山のもので、山菜やクルミなど、素朴ながらおいしくて、胃が休まる感覚がありました。

旬のもの、その地域で採れたものには、身体を元気にしてくれるパワーがある。東京は特に、いろんなところからいろんな食材が集まってきて、贅沢なごはんもたくさんあるけれど、旬や地域性は感じにくい。

遠山郷での食事は、普段のごはんからは得られない豊かさを感じさせてくれました。

あく抜き中のノビル。初めてノビルを美しいと思った。

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