自分スタンダードの常識ほど非常識なものはない。
茶碗の持ち方、箸の使い方
身近な例から挙げれば、茶碗の持ち方や箸の使い方である。礼儀正しく使える人は意外なほど少ない。幼い頃から正しく教えられていなかったことが露呈し、社会人となってから公然と赤恥をかくことになる。
座布団の座り方
和室における座布団の座り方も、人それぞれである。だがこれにも、プロトコール(国際儀礼)に準じた決まりがある。詳細については、国際儀礼に関する専門書に明確に記されている。
人の紹介
第三者に知人・友人を紹介するのは容易ではない。まず第三者を相手に丁重に紹介し、その後に知人・友人について簡潔で分かりやすい説明を添えるのが望ましい。
書簡・信書
書簡を受け取り返事を書くにも一定の作法がある。ましてや信書であれば、できるだけ早期に丁重な対応をするのが常識である。
しかし中には、信書を受け取っても開封せずにシュレッダーにかけたり、受取拒否をして無視する人もいる。これらは論外であり、後々深刻な問題を招く可能性が高い。
非礼な割り込み
立ち話であっても、二人が会話している最中に「すみません」の一言もなく割って入り、一方に長々と話し込むのは極めて失敬な行為である。そこには明らかなデリカシーの欠如が見て取れる。
運転マナー
車の運転マナーは、一瞬にして人柄や民度を露呈する。譲り合いの精神を持たない人とは、たとえ親しい知人・友人であっても距離を置きたくなる。運転マナーは、意外にも人格を測る大きな指標となり得る。
食べ放題・飲み放題
ホテルやレストランの「食べ放題・飲み放題」で、必要以上に長時間飲食を続けるのは行儀が良いとは言えない。本来は旬の食材を味わいながら楽しむべきである。山盛りの料理を持ち込み、完食せずに大量の残り物を放置する姿は、周囲を興醒めさせる。
大切な仕事道具
仕事道具を大切に扱わない人は、プロとは言えない。ラップトップの液晶画面に指紋がべったり付いているのを目にすると、その人のライフスタイルが透けて見え、残念な印象を与える。
物を投げる行為
バッグやスマホなどをソファーや床に投げ置く人がいる。靴を揃えず脱ぎ散らかす人も同様である。こうした惨状は、人としての「恥ずかしさの境界線」を逸脱している。
会議中のスマホ弄り
会議中にスマホが気になり、人の話を聞かない人がいる。スマホは確かに便利な道具だが、重要な話を聞き逃すのであれば、会議に参加する資格はない。
見えざる非常識
自らの感覚を当然の常識と信じ込んでいる人は、ある時大きな失態を犯して初めて気づかされる。その経験をもとに改善できればまだ良いが、そうでなければ同じ過ちを繰り返すだけである。常に「自分スタンダードの常識ほど非常識なものはない」と肝に銘じておくべきだ。
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