5年生「米づくりのさかんな地域」①〜食味ランキング、10aあたりの収量〜
今回からは5年生の「米づくりの盛んな地域」の教材研究をしていきたいと思います。
この単元についてお話しするのは、実は2回目になります。昨年度も7月にこの「米づくりの盛んな地域」の話をしていますので、そちらも合わせて聴いていただけると、より分かりやすいかなというふうに思います。
今回は、「食味ランキング」と「10アール(10a)あたりの収量」というテーマでお話をしていきたいなと思うんですけれども、まずは「食味ランキングとは何なのか」というところからお話ししていきます。
食味ランキングとは?
食味ランキングというのは、お米の美味しさを実際に食べてランク付けしたものになります。
いろんな種類のお米を専門家の方に実際に食べていただいて、その美味しさがどれくらいなのかをランキングで表したものです。
もちろん、お米は自然の中で作られるものなので、実際にはすべてのお米が同じ味というわけにはいかないとは思うんですけれども、その品種がどれだけ美味しいのかを表す指標としては、とても分かりやすいものなのかなというふうに思います。
このランキングは、一番良いのが「特A」という評価で、そこからA、A’、B、B’という風に下がっていくわけなんですけれども、都道府県ごとの代表的な品種を実際に食べてランキングがつけられます。
ちなみに、お米の炊き方などもちゃんと統一して、どのお米か分からないように(ブラインドテストで)しています。
さらに、食べる順番によって差が出ないようにするなど、様々なことが考慮された上でランキングが決められていると、サイトの方には載っておりました。
実際にそのランキングの結果を見てみると、もちろん毎年多少は変わっていくわけなんですけれども、新潟県魚沼産のコシヒカリが、ほぼ唯一ずっと「特A」をキープしている品種という風になっています。
魚沼産のコシヒカリというと、皆さんも知っている方が多いんじゃないのかなと思うんですけれども、やっぱりとっても美味しいお米とされています。
私も今年の2月の冬に、魚沼に行く機会があって現地のお米をいただいたわけなんですけれども、めちゃくちゃ美味しかったです!
本当に、ちょっとのおかずでお米を何杯もおかわりできるような、そんな美味しさがあったのかなと思います。
もちろん炊きたてのお米はどこで食べても美味しいわけなんですけど、やっぱり「たくさんお米を食べられる」というのは本当にいいことだなというふうに思っています。
教材研究のポイント:山形県の「特A」
それぞれの都道府県で「特A」を取るお米がたくさんあるわけなんですけれども、その中で、今回の舞台となる山形県は、「特A」を獲得する品種がめちゃくちゃ多い都道府県というふうになっています。
他の都道府県と比べても「特A」の数が非常に多いので、それがかなり山形県の特徴かなと思います。
その中で庄内平野が今回の教材のポイントになります。
子供たちに資料として提供するときには、「食味ランキングというものがあって、その中で一番上の『特A』を全国で一番多く取っているのが山形県なんだよ」というところから入って、そこから庄内平野のヒミツに迫っていく、という持っていき方ができるのかなというふうに思います。
これが食味ランキングのお話ですね。
10アール(10a)あたりの収量
それからもう一つは、「10アール(10a)あたりの収量(収穫量)」についてです。
これは「同じ面積の土地から、どれくらいのお米が取れるのか」を表すデータで、農林水産省が集計しているものになります。
このデータを見ると、実は山形県は全国でも上位(昨年度のデータでは**全国4位)というふうになっておりました。
こういうところからも、「なんで同じ面積なのに、山形県はたくさんお米が取れるんだろう?」という問い、問題を作ることができるかなと思います。
もちろん、全国1位や2位の都道府県のデータで調べる方が、子供たちも「なんでここが一番多いのかな?」と興味を持つとは思うんですけれども、教科書の事例(山形県・庄内平野)を上手に使うという意味でも、「全国でもトップクラスに収量が多いのはなぜか?」という問題作りに繋げられるのかなと思います。
導入を豊かにするその他の指標
子供たちが疑問を持って学習をスタートしていくための資料として、今回は「食味ランキング」と「10アールあたりの収量」の2つを紹介させていただきました。
実はお米の美味しさや品質の良さを表す指標は他にもあります。例えば、「1等米」「2等米」といったお米の等級(品質)もありますし、あとは「食味値(しょくみち)」といって、お米の成分を分析して数値化したデータもあります。
食べ物ですので、人によって食感の好みも違いますし、「どのお米が一番か」を単純に決めるのは難しいのかなとは思うんですけれども、いくつかの客観的な指標を組み合わせることで、「山形県のお米作りはここがすごいんだ、特徴的なんだ」ということを子供たち自身に気付かせることができるのではないでしょうか。
単元の導入としては非常に組み立てやすくなるのかなと思い、紹介させていただきました。
今回は「食味ランキング」と「10アールあたりの収量」についてお話しさせていただきました。
