DENZA唯一の希望、高級ミニバン「D9」が嵐図に逆転を許す?
中国の高級ミニバン市場において、東風の嵐図(VOYAH)の「ドリーマー」がBYDの騰勢(DENZA)の「D9」を上回るようになった-という情報が入った。
VOYAHが売れ始めている、「ドリーマー」がモデルチェンジを行っている、というのは知っていたが、低調続くDENZAにとって、「D9」が唯一の希望だったのに。
初めてのハッチバック「Z9」の販売開始、さらに広州ショーでは初のフルサイズSUV「N9」を発表していたDENZAだが、それも「D9」の堅調あってこそ。
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どうなっており、どうなっていくのか?
まだD9越えは未実現
両者ともPHEVとBEVがあるが、両者とも販売は圧倒的にPHEVが多い。
調べてみると、2024年10月、「ドリーマー」は確かに販売を急伸させていたが、「D9」はまだ超えていない模様。
ただし、急接近しているのは間違いなく、数ヶ月後に抜かれてもおかしくない状態。
しかし広汽トヨタ「シエナ」、一汽トヨタ「グランビア」の両MP HEVはこれらを上回る販売実績を上げている。
ファーウェイを採用
「ドリーマー」は今回のモデルチェンジで、ファーウェイのスマートドライブソリューション「乾崑」と、やはりファーウェイのスマートコックピットを導入した。
トヨタ、日産等のみならず、「界」シリーズの鴻蒙智行(HIMA)だけではない、ファーウェイの自動車業界進出の盛んさが分かる。
D9を徹底研究
また、「ドリーマー」は今回、徹底的に「D9」を研究、それを上回るよう設計されていることも、両者のスペックを見ていくと分かる。
それぞれ同じ程度と思われるグレードで調べてみると、価格は「ドリーマー」が42.99万元、「D9」が44.98万元。
全長・全幅・全高は「ドリーマー」が5315mm1998mm1800mm、「D9」が5250mm1960mm1920mm。
PHEVとしてのエンジン効率は前者が110kW、後者が102kW、モーター効率は310kW、215kW。
これ以上みても同じことが続くだけなのでやめておくが、全高以外すべての指標で「ドリーマー」が「D9」を上回っているし、この傾向はその他の性能でも変わらない。
車室空間もD9を凌駕
車室空間では、「D9」にはゼログラビティシートはないが、「ドリーマー」は2列双方備えている。
「ドリーマー」は3列目にも電動調節、ヒーター機能があるが、これらは「D9」にはない。
決定的なLiDARの有無
センサー類では、カメラは「ドリーマー」が11に対して、「D9」は5。超音波レーダーは双方が12、ミリ波レーダーこそ「ドリーマー」が3に対して、「D9」は5となっているが、決定的なのはレーザーレーダーの有無。
これにより、ファーウェイ最新のADASが実現できる「ドリーマー」に対して、最低限の機能しかないのが「D9」だ。
面白いのは、同じBYDでも方程豹では第二弾「豹8」でファーウェイと協業、そのスマートドライブソリューションを採用している。
「Z9」売れ始める
どちらにしろ、今のままでは「D9」はじり貧で、「D9」も早急なモデルチェンジが急がれるし、当然すでに準備しているだろう。
しかし、「D9」の販売が低調に転じると同時に、販売を開始した「Z9」がそこそこ売れている。
2024年9月には1400台弱、10月には2300台を上回り、「D9」の販売減を補い、DENZAは全体として月販1万台前後を何とか維持している。
「N9」には強敵ぞろい
「N9」はサイズも価格も理想(Lixiang)「L9」、ファーウェイ問界(AITO)「M9」とのガチンコ勝負になるとされる。
スマートドライブで言えば、「M9」はファーウェイなので言うまでもなく、「L9」はファーウェイを超え、OTAにより駐車スペースto駐車スペースの自動運転に近いものを備え始めた。
こうして見ると「N9」も順風満帆とは考えづらく、やはり「D9」のテコ入れがDENZAとしては近々の最重要課題になりそうだ。
