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行くわいな節・イツカナ節・何んとせう節・シュッシュ節・新花の仲の町・吉原滑稽踊


(行くわいな節)

男禁制の殿の住む
牧犬におそゝなめさせながら
早やようがり聲
わたしやもう氣が行くわいな

(イツカナ節)

たまにおそゝしてな
ぬか六やらうと
五ばんめになつたら
早や明の鐘
ゴントツキイツカイナ
氣が氣でない

(何んとせう節)

ほんに口惜しい
あの人ゆへにネ、ナントショ
あらばち破られて
處女過ぎてシュシ〳〵

ほんに嬉れしい
あの人ゆへにネ、ナントショ
好きなおまんこ
して吳れたシュッ〳〵

思ふお方に
なぞではないがネ、ナントショ
解かして見たいよ
やりたい氣シュッ〳〵

(シユツ〳〵節)

ほんに口惜しい
あの人ゆへにネ ナントショ
大事なあらばち割られて終ひ
シユツ〳〵

君と别れて
松原行けばネ ナントショ
まらの汗やら淫水やら
シュッ〳〵

『芸者自慢 十美人』

(新花の仲の町)

花の吉原仲の町
おいらん晝はシヤナ〳〵
宵はコテ〳〵
お客來りやチュウ〳〵
あがればお金をザク〳〵
步けばバタ〳〵
寢ればバース〳〵
やれば今行くイイ〳〵と

(吉原滑稽踊)

アラョイ〳〵〳〵
 そも〳〵身供は
 粹と呼ばれし粹人通客
あれなる向ふの吉原に
 美人の妖怪出する由

身供に退治吳れんとて
 粹人通客皆賴む
そこで身供が退治吳れんとて
 吉原さしてエツサ〳〵〳〵〳〵サ

聽て表門にとなりぬれば
 妓太の野郎がちいと出て招く
そんなことには一向構はず
 のれんをくゞり這入りて見れば

ようちやう美人がちよいよ招く
そこで身供はちょいと腰拔かし
腑拔けか間拔けか腰拔けか
あがろ梯子がだんだらだん

遣り手の婆さんちよいと肩叩き
 連れて行くのが引手部屋
間もなく降來ましまして
 横眼でキュット睨めつける

そこで身供は又腰拔かし
 口の邊りがだらつくだん〳〵
美人の妖怪得たりと許り
 懷中物を强請り出す

厭だ何んどと言ふ時は
 ぎゆ〳〵〳〵とつねられて
お負けにとつかまへてふん捕へて
 ぎゆ〳〵〳〵〳〵

動けど押せども一向動かす
 如何な粹人もそれには閉口
本宅指して
 エツサ〳〵〳〵サ

『日本猥褻俗謡集』


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