後撰和歌集巻第六 秋中 312番
後撰和歌集巻第六 秋中 312番
題しらず
よみ人も
秋の野におく白露のきえざらば玉にぬきてもかけてみましを
訳:
題知らず
詠み人知らず
秋の野に降り置く白露がもし消えないのなら、宝石として糸で貫いて、飾りとして掛けてみたいものだ
説明:
露が輝いて美しいので、首飾りにできればいいのになぁと言う歌です。「消えざらば」は、仮定で、「掛けてみましを」は、反実仮想です。もし消えなかったら、首に掛けてみたいのだけれど、実際には無理そうだなあ、と言う感じです。
秋の露を白露と呼ぶのは五行説によります。
五行は、木 火 土 金 水 ですが
色は、 青 赤 黄 白 黒、
方角は、東 南 中央 西 北、
季節は、春 夏 土用 秋 冬、
にそれぞれ対応します。
五行の金は、白、西、秋なので、秋のことを白秋、秋の露を白露《しらつゆ、はくろ》と呼びます。明治の詩人、北原白秋の名前もこれから付けたものなのでしょう。
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