自分の物語を生きる*𓈒
なぜ人は星を読むのでしょうか?
大昔の人々が星を観測し始めたのは、星の動きが地上と連動していると気づいたからと言われています。
星や太陽の位置は季節の移り変わり、月の満ち欠けは潮の満ち引き、天空は地上の営みと繋がっています。
いつしか未来を予測し、個人の運命や性格までもが星繋がっていると考えられるようになり、今の時代にも「占星術」は生き続けています。
占星術は科学ですか?
と聞かれたことがありますが、科学ではありません。運命と天体の連動が科学的には証明されていません。
では占星術とは何なのでしょう?
占星術は科学ではない。
少なくとも今日における化学という語の定義に従うなら、そうではない。しかしながら、占星術の一部については科学の領域と重なっているところもある。
占星術は宗教でもない。
占星術はひとつのツールであり、それ以上でもあれば、それ以下でもない。
占星術は周期(サイクル)の研究である。
惑星の周期的な動きを観察することによって、わたしたちは自分自身の人生における周期やパターンについて深い理解を得ることができる。占星術はヒーリングと変容のための有力なツールともなる。そして、それは宇宙と霊的で重要なつながりを解き明かす鍵にもなりえる。
本に書かれていると難しいですが、私なりに考える占星術とは、自分自身を深く理解するツールであるのはもちろんですが…
自分の運命を受け入れるためのもの
意味づけしていくためのもの
なのかな
と最近は捉えています。
もちろん、自分のパターンを理解し、流れを読んで、災いは少なく、幸運の波には乗りたいという気持ちからも読んでいます。
星が少し読めるようになると、未来のハードアスペクトや、あまり良い運勢ではない時期が怖くなります。
でも、実際は良い悪いでは振り分けられない出来事が多いです。
私は魚座の早い度数の生まれなので、23年前半は、トランジット(現在の星の配置)の土星が出生図の太陽の真上を通過していきました。
手術近くには自分の肉体を現すASCに火星が通過。
他にも天王星や冥王星といった星も、ハードアスペクトを形成していました。
伝統的な占星術では土星はグレートマレフィック(大凶星)と呼ばれ、試練の星、制限、縮小などの象徴とされてきました。
火星も戦いや事故を象徴するマレフィックです。
確かにこの半年間は体の不調の原因がわからないまま制限を食らい、手術もして大変でした。
ある意味占星術はかなり当たっています。
しかし、
不幸な半年間だったとは捉えていません。
この半年間で自分に不必要なものは削ぎ落とされ、自分にとって大切なものや人がわかったような気がします。
仕事を休んでも支障が出ないよう、共有化させ、誰が休んでも業務が回る仕組み作りを完成させました。これは自分のためでもありましたが、属人化廃止の風潮にある会社なので評価されました。
手術をしたおかげで、抱えていた体の問題が解決し、以前よりずっとずっと調子が良くなりました。
本当に大切な人にだけ時間を使おうと決めました。
グレートマレフィックと呼ばれる土星は、確かに制限や縮小の象徴でしょうが、秩序や責任も象徴しています。
悪い面で捉えるか、良い面で捉えるかの違いでしかないような気がします。
占星術で結婚を読む時、土星が重要となることを知っていいますか?
幸せの象徴の結婚が土星なのは矛盾しているようで的を得ています。
結婚=責任だからです。
相手の人生を最後まで責任を持って引き受ける覚悟や決意は土星なのです。
ベネフィック(吉星)の木星や金星ではないのです。
土星は、季節で最も厳しい山羊座、水瓶座を支配する星です。
食糧をきちんと計画的に管理し、ルールを決めて秩序だった社会を形成しなければ生き残れません。厳しい季節ですが、この冬を越すことで智慧を得て逞しく成長するでしょう。
そして、
太陽がどれだけ有難いか知るでしょう。
新しい春を美しく感じられるでしょう。
冬は厳しいですが、無くてはならない季節です。
ですが、渦中にいる時は、そんなふうには捉えられないでしょう。
私も、辛い時期は先の見通しが立たなくて、未来に希望など持てませんでした。
自分で星が読むことが困難で、悪い側面からしか見ることができなかったのです。
以前、鑑定してもらい感銘を受けた方か2023年の運勢をみてもらいました。
当たる当たらないを超えた
自分の今の状況を別の角度で捉え直す
意味づけができた時間でした。
占星術は読む人によって読み方が違います。
象徴の捉え方は、古典と現代、さらに心理占星術のような流派みたいなものによって異なってきます。
読む人の背景や考え方も大きく影響します。
どれが正しくて、どれが間違いかではなくて、どの読み方が自分の心に触れるかが重要なのだと思います。
心に触れた時、目の前の出来事が自分の中で意味づけできて受け止められるようになります。
以前、亡くなった方の出生図を読んで欲しいと頼まれて読んだことがあります。
亡くなった方を少しでも理解したいという想いと、それによって自分の中で意味づけをしていくことが、その人には必要だったのかもしれません。
かげした真由子さんの本で「命日占い」があります。命日から故人との「繋がりの物語」を見出すものです。
自分の中で意味づけができると、未来へと進めます。
占星術は、誰のものでもない
「自分の物語を生きる」
ことに気づかせてくれるものだと思います。
出生図を読んだだけでは、その人が幸せになるか不幸になるかはわからないそうです。
幸運と言われているグランドトラインや、木星と良いアスペクトがあるからと言って、幸せになるとは限りません。
そもそも幸せも不幸せも時代や価値観で変わってきます。
捉える本人の受け取り方でも変わります。
人の評価も簡単に覆ります。
占星術を通して、自分の中で意味づけができて
「自分の物語を生きる」
ことを受け入れた時、
起こった出来事も、これから起こる出来事も、別れてしまった人たちも、これから出会う人たちも…
今までとは違ったものとして捉えられて、理想とは遠くかけ離れても、頑張って生きている自分を愛おしく感じるのではないでしょうか。
拙い文章ですが、これからも占星術の魅力を書いていけたら良いなと思います𓂃*𓈒
Chiron 2023.6.14
