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「ライオン」マクロスフロンティア May'n&中島愛 歌詞完全解読

星を廻せ 世界のまんなかで

シェリル

世界の中心に地球があり、地球のまわりをすべての星々が廻っている、という天動説的世界観が示されている。

しかも、地球の周りを星が廻るのではなく、「星を廻せ」と述べている。

ここには2つの含意の可能性がある:

  1. 「もっと速く星が廻って欲しい」という、時間が早く立つことへの願望、という可能性

    ・・・これは、恋人同士がデートで出会おうとしていて、待ち合わせ場所(後述するように逢瀬のために二人が借り、合い鍵を二人それぞれが持っている「愛の巣」だと想定できるが)、その部屋のあるマンションのロビーに一人が思わず先に来てしまい、早く約束した待ち合わせ時間が来るそうに祈っている、などのシチュエーションを想起させる。
     May’nが歌うシェリルがアスカと逢うために、待ち遠しいがゆえに、愛の巣の玄関ロビーに早く到達し過ぎた、という事態を想定できるだろう。

  2. 地球が廻るのに受け身に乗っかっている普通の地球人ならば、天空を星座が徐々に動いていくのを眺めているだけでも十分楽しいはずである。
    ところが、この歌詞の主体(シェリル)は、星を廻す、というわけである。
    ・・・これはシェリル自らが、地球の運命を決定づけるヒロイン=歌姫として、決然とステージに登り、地球の運命に影響力を行使していくという決意表明だとみなし得る。

くしゃみすればどこかの森で蝶が乱舞

歌っているのはシェリルだが、実はシェリルに感応した、アスカの身に生じたことが歌の内容

くしゃみしてるのは寒いからかもしれない。そのように想定すれば季節は冬。
しかし、「誰かが噂をすればくしゃみをしてしまう」という、恋人同士の、物理的空間を隔てているにも関わらず生じる、共時性(ユング)的な精神観応(テレパシー)の働きで、くしゃみが出た、というべきだろう。
だとすれば、「愛の巣」マンションのロビーにシェリルがたどり着いた気配に感応して、実はすでにさらに前から部屋の中にいた(!)アスカ思わずくしゃみをした、とみなすことができる。
アスカの目には、思わず、どこかの森で蝶が乱舞するような、シェリルの妖艶な肢体が次々と思い浮かんだということ。

君が廻すドアの鍵デタラメ

歌っているのはランカ役の中島愛だが、
実はこの「ライオン」という歌のかなりの場面では、
むしろアスカ役とみなすことができる。
つまり、「ライオン」は、
シェリルとランカというダブルヒロインのデュエットに仮託された、
ほんとうは、シェリルとアスカという、恋する二人のデュエット、相聞歌が正体である。

そして、実はシェリルに会いたい気持ちがあまりに急くために、
シェリルよりも更に先に到着、
しかも「愛の巣」の部屋にひとりだけ先に入って
物思いにふけっていたのが、アスカなわけである。

そこに合鍵を持ったシェリルがやっとエレベーターを昇り、たどり着く。
シェリルは自分の方が焦りまくって早めに来た!
というふうに思い込んでいるから、
ロビーからインターホンで、
すでにいるかもしれないアスカにオートロック開錠してもらう、
という発想はないまま、
ずんずん自分の合鍵でロビーの自動ドアを開け、
エレベーターで昇り、
愛の巣の部屋のまえで
チャイムを押す、ということすらすっ飛ばし、
いきなりドアに鍵を差し込もうとする。

ところが興奮と焦りのあまり、
シェリルはドアで押す鍵番号の入力指定を繰り返して間違え(=ドアの鍵デタラメ)、
ドアを何回も空しく揺さぶる。
中にいるアスカは、思わずその揺さぶられるドアの音を聞いて、
「シェリル、焦り過ぎイ・・・」
・・・とか思っている。

恥ずかしい物語、ライオンは舐めあっても 強い

シェリルとランカ(実はアスカ)のデュエット、すなわちふたりの性行為開始

ベット上での、女ライオン=シェリルの激しい求めに、
圧倒されて、思わず「強い」とつぶやくアスカ

そこにはアスカの代役で歌うランカ

「だから女は強いのよ!
 ベッドでもリードするの!」

という唱和がダブらされているとみなせる。

だからここ以降は、
本来ならば三角関係であった3名の関係が止揚され、
3人の3P行為がはじまったとみなすこともできる。

生き残りたい 生き残りたい
まだ生きていたくなる
星座の導きで 見つめあった
生き残りたい 途方に暮れて
キラリ枯れて行く
本気の身体見せつけるまで 
私に眠らない

シェリルとランカの二人が、アスカを共同で責めている、3P状態。

この
「生き残りたい」は、
超絶に多義的である。

異星人との戦いに生き残りたい

というのが、
もちろん表メッセージ、
全国生実況中継での、
シェリルとランカという、
歌姫ふたりの、
地球人類全体に向けての「公式」メッセージである。

しかし、
猛烈に深読みすれば、

現在、シェリルとランカは、
アスカ相手に、
ベットの上で、
3Pの真っ最中!!

メスライオン二匹である、
シェリルとランカは、
共同してアスカを攻め(責め)、
愛撫した瞬間もあるかもしれない。

しかし、ここに至っても、
シェリルとランカは、
アスカを我先にむさぼり合う、
ライバル関係

のままだったと、思う。

つまり、
どちらが生き残るかのマッチレース状態。

だから、

星座の導きで見つめあった

のは、
シェリルとアスカ、
ランカとアスカ、
そして、
シェリルとランカなのである!

そりゃ、星座の導きで許してもらえてるのでなければ、
まさか3人で3Pするところまで
惹かれあう
関係になるとは、
3人とも
思っていなかった
わけで。

3P,3Pって、

イヤらしいことばかり言うな!
と言われそうだが、

シェリルとランカが共に歌い、
アスカがバルキリーで敵と戦う、
この物語の大詰めクライマックスシーン象徴的な含意って、

3人の人生肯定的な「エロス」の共同作業が、
「敵」に打ち勝つ最終パワーになった

ってこと以外の何者でもないでしょ?

狂気に代えて 君に捧ぐよ
君を愛してる
星座の導きで

シェリルとランカ(アスカ役兼ねて)

そりゃ恋愛パワーなんて、
妄想まぜこぜの「狂気」よ。
破壊衝動よ、
暴力よ。
誰の場合も。

でも、
そのダークサイドを超克して、
まっすぐに、

君を愛している

と、真摯に伝えられるように純化されるところ迄
尽き抜けるしかないよ。

そこまで行ってやっと、

本気の身体見せつけるまで
私、眠らない

と断言できるわけで。


2番は、この調子で、
みんな、歌詞から、
3人の愛の営みについての妄想、
好きに膨らませて、
自由に味わって下され。


何しに生まれたの?
何しにここにいる?

シェリルとランカの歌い交わしのBサビ

これは、直接的には、

難病に苦しみつつも歌い続けようとするシェリルの自問自答

あるいは、

アスカの本命がシェリルであり、
自分は所詮異星人であるという疎外感を感じつつも、
それでもアスカのために歌わずにいられな
ランカの自問自答なわけですが、

もうひとまわり大きい次元では、

この

「マクロスフロンティア」
という作品を観る
すべてのファンに向けて、
作り手が突き付けた、
「剛速球」のメッセージ


なわけですね。

作り手は、
人生の苦しみに心が折れそうな時に、

このマクロスフロンティアという作品のことを、

シェリルやランカや、
ふたりの歌う、
この
「ライオン」
という、
生きる誇りに満ちた、
アニソン稀代の名曲
のことを思い出し、

口ずさんでみて欲しい・・・

・・・と。


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