茅原実里さんライブ“Message”に行ってきました!!(諸事情にて開始前と開始後30分までの記録、そして新曲の解釈など)
2月28日、東京のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて行なわれた茅原実里さんのライブ“Message”に行ってまいりました。

当方の諸事情にて開始後30分しか現地にいられなかったのですが、それでも参加しました。本文ではそのあたりの葛藤と現地の様子、30分で私が感じたこと、そして茅原実里さんが“Message”にこめた思いの自分なりの考察などについて、現時点で語れるだけ語りたいと思います。
茅原実里さんについて
茅原実里(ちはらみのり)さんとは、2004年より歌手・声優として活動している女性アーティストです(愛称:みのりん)。
声優としては「涼宮ハルヒの憂鬱」(長門有希役)、「らき☆すた」(岩崎みなみ役)、「みなみけ」(南千秋役)、「デート・ア・ライブ」(誘宵美九役)、「響け!ユーフォニアム」(中世古香織役)、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(エリカ・ブラウン役)などの実績あり(他多数)。
歌手としては2004年にエイベックス系の会社にてデビュー後、2006年に「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラソンである「雪、無音、窓辺にて。」が当時ランティスの音楽プロデューサーである斎藤滋氏に高く評価されたことを契機に、ランティスレーベルより再始動。2007年の「純白サンクチュアリィ」発売以降、アニメタイアップやオリジナル曲にてヒットを重ね、いわゆるアニソン系歌手として時の人となりました。
毎年恒例の河口湖サマーライブ、二度に渡る武道館公演など数多くの成功を重ねてきた彼女ですが、2021年にご本人の思うところにより一度歌手活動を休止されました。2023年8月に再開するのですが、以降ご本人名義の新曲のリリースはなく、またライブも限られた機会の開催となり、ファンとしては次の展開を常に待ちわびるところとなっておりました。
2025年初のライブ“Message”について
そんな気持ちで過ごしていた2024年11月、次のようなニュースが飛び込んできたのでした。
声優アーティスト茅原実里、約4年ぶりとなる都内でのワンマンライブを2025年2月28日に開催決定!
「みのりんがワンマンライブをやるって!!」
「それも都内でだって!!」
「ホントにっ!?」
私たちファンがその知らせを聞いて心に希望の灯を宿し、歓喜に沸きあがったことは言うまでもありません。

「今からやぞ!!」
しかし今回のライブ、単に楽しみというだけではありません。
ちょっといろんなことが引っ掛かります。

(ガイドラインに準拠)
いま、伝えたいことがある。
いまだから伝えられることがある。
Minori Chihara LIVE
Message
全体的に薄いグレー目のビジュアルの中に、これでもかと文字詰めされた明朝体のキャッチは、それ自体がメッセージであるかのよう。
何だろう?この胸騒ぎは。
これは単なるライブじゃないのか…?
みのりんはいったい、何を伝えたいというのだろう?
違和感はそれだけじゃありません。
今回の告知をよく読むと、ここ近年に開催されたライブとバンドメンバーが入れ替わっているのです。
直近のライブであった河口湖ステラシアター開催の“Historical Parade”と比較してみましょう。
<Historical Parade>
須藤賢一 キーボード, バンドマスター
瀬川千鶴 ギター
馬場一人 ギター
岩切信一郎 ベース
岩田ガンタ康彦 ドラムス
<Message>
山本陽介 ギター, バンドマスター
二家本亮介 ベース
青山英樹 ドラムス
柴﨑洋輔 キーボード
メンバーの中にはかつて茅原実里さんと共演したことがある方もいれば、そうでない方もいますが、いずれにせよ前回まで「CMB」と呼び起用してきたユニットが総入れ替えされているのが分かります。
さらに言うと、これは前回の“Sing a Song”からそうなのですが、制作会社のクレジットに「株式会社ハートカンパニー」の名前がありません。河口湖で行なわれた“Historical Parade”のときは、確かにハートカンパニーが携わっていたのです。これも比較してみましょう。
<Historical Parade>
主催:GLEAN/TSUNAIDE
制作:ハートカンパニー/ぴあ
<Message>
主催:Minori Chihara LIVE "Message" 実行委員会
企画:茅原実里/TSUNAIDE
制作:TSUNAIDE/OMTY
アーティストご本人である茅原実里さんを除き、ライブ制作に関わっている面々がほとんど総入れ替えになっている…。このことは私たちにいろいろな憶測を想起させることとなりました。
茅原実里さんとその周囲を巡る関係に何かがあり、その結果としてこういうことになったのか。あるいは、そうではないにせよ、それほどまでして自身の音楽に関する環境を変えたい思いが茅原実里さんの側にあったのか。
邪推に過ぎませんが、ファンはいろいろ想像するものです。
このあたりのこと、何度かシーズレシピその他でファン同志と語りました。
ともあれ、当日を迎えてみないことには何も分かりません。
「何にせよ茅原実里さんの新たな挑戦めいた何かを観せてもらえそうだ」という、極めて曖昧な予感めいた期待を抱きながら、私は2月28日当日までの日々を過ごしたのでした。
当日の会場の様子
そんなこんなで、当日です!!
ここからのレポートは、会場であるLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)よりお届けします!!
それでは、カメラを回してみましょう。

時刻はおよそ15時前後。開場前には早くもファンの方々が集まっています。
1ヶ所に固まってしまい通行の邪魔にならないよう、ある程度バラけているのがみのりんファンらしい心遣いです。

…などと写真を撮っていたら、みのりんファン同志のとある方から激写されておりました(驚愕)。まぁでも私は存在自体がフリー素材なので、いくら撮ってもOKです(笑)。いい感じに撮れてるなぁちくしょう(謎)。

会場では開演に先立って先行物販が行なわれていました。
なお当日券は完売していた模様です。
(そもそもSOLD OUTって案内されてたもんね)

物販の行なわれている会場内に足を踏み入れてみました。

こちらはTシャツにパーカーなどのラインナップ。最近はZip-Up Hoodieとかいうんだねぇ。

ジャーン!!これがみのりん物販名物、みのりんガチャ!(って私が勝手に言ってるだけです)

みのりんガチャをプレイするためには、専用コインを購入する必要があるんだってさ。
おおお、SECRETが何なのか気になるなぁ?
ATARIのサイン入りポスターも素晴らしい…ってか、ATARIって私からすると古のゲームメーカーの名前なんですが…(ほら歳バレるよ!!)。

3回購入することにしました。

「コインいっこ いれる」
(だからその一般人には分からないATARIネタやめい!!)

お、何か出てきた。

我が日ごろの行ないや如何に。

Messageのキャッチコピーのバッジ。これを身に付けているとこちらの言いたいことが相手に伝わる効果がある…かもしれません。

バッジ2個目だよ!!
みのりんの笑顔が素敵すぎるぅ。
ずーっと眺めていられます💕

さっそくウエストポーチに付けました。
(しかしボロやなぁ…)
これでライブに臨むテンションが1.5倍上がりました。

あと何か謎なアイテムが出てきました。
カバンとかに付けて、何かを繋いどくものなんだとか。
Messageのロゴ入りです。

じゃーん!!このキャンバスプリントがみのりんガチャのシークレットで出てくるアイテムなんだって。当てた方にお願いして撮らせてもらいました。

現地でみのりんファン同志皆様とわいわい交流。そんな中でスゴいバッグを持っている方をお見かけしました。みのりんのサイン入りバッジで固めた防弾バッグですが、よく見たらこれ昨年のアニサマのグッズでは。どれだけの金額かけて集めたのかと考えると尊敬の念が…。
フラワースタンドのご紹介

アーティストのイベントにはお馴染み、有志によるフラワースタンド。
今回もたっくさん届いていました!!
たぶん全部撮ったので紹介しますね。

株式会社バンダイナムコミュージックライブ 代表取締役社長 垰 義孝
株式会社ハートカンパニー 代表取締役 斎藤 滋
バンダイナムコミュージックライブは、かつて茅原実里さんが所属していたランティスを含めたいくつかの会社が合併してできたバンナムグループの音楽総合プロデュース会社ですね。
そしてその隣、ハートカンパニーの斎藤滋さんは、ランティス時代から長年に渡って茅原実里さんの音楽プロデュースを行なってきたお方です。今回は純粋にゲストとして本ライブをご覧になった模様(この話は後ほど)。
この両社フラスタのツーショットはちょっとすごい光景です!!

株式会社GLEAN 代表取締役 櫻井 優香 取締役 鈴木めぐみ
株式会社京都アニメーション
株式会社GLEANはアニソン関係のプロデュースを主に手掛ける会社で、ここに名前が出ている鈴木めぐみさんは前に所属していたランティスの時代から茅原実里さんと縁の深い方。しばしば「すずめちゃん」の愛称で親しまれておりました。
京アニは説明するまでもないでしょう。我が国を代表するアニメ製作集団のひとつです。ここの「涼宮ハルヒの憂鬱」に茅原実里さんが起用されたことで、結果的に彼女の歌手活動への道が開けました。その後も「境界の彼方」「響け!ユーフォニアム」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」など、深く縁が繋がるお付き合いとなっております。
(以降は、お名前のみの紹介とさせていただきますが、いずれも有名企業、声優やアーティスト関連、作詞家など、そうそうたる面々が続きます…)

株式会社ABCアニメーション 取締役社長 安井一成
ビルボードクラシックス
有限会社サウンドチーム・ドンファン えびなやすのり

高垣彩陽
南條愛乃
新田恵海

畑亜貴
森久保祥太郎
Q-MHz

メタラー系ミノラー一同
キット、ケン、トニー@香港

西風郁
?(「涼宮ハルヒの消失」のシーンをフラスタにした感じですねこれは…)
それではいよいよ開場
辺りも暗くなり、寒さもより増してくる18時少し手前。
いよいよ、開場です。

全員指定席なんだから、ゆっくり入ればいいようなものなのですが、早くもこのような待機列が。
いよいよという空気が流れ始めるとともに、胸が高まります。

続々と会場入りしていく観客たち。

今回のライブでは、SS席とそれ以外で入口が分かれていました。間違えないように入場する必要があります。
なお今回SS席に当選した方は、ほぼ最前の方の席が保証されたほか、終演後にミート&グリートにご招待、非売品の記念品プレゼント、クレジットに掲載といった特典が用意されておりました。

ついに会場内へ。「1階客席は2F、2階客席は4F、3階客席は5F」って表記に、分かってるものの「階とは…?」ってなります(笑)。

ともあれ皆様に続いて奥の通路へ。



物販のグッズも結構な売り切れが発生しておりました。
なおガチャは夕方くらいに枯れていた模様。

2F(1階客席フロア)にでっかく鎮座していたのは、LINE FRIENDSのサリーというキャラクター。

“Message”ポスター。いつ見ても意味深な言葉だ…。
このライブを最後まで観れば、その真意が明らかになるのだろうか…?

ファン同志の方に撮っていただいた写真(ありがとうございます!)。
会社帰りなのでスーツなのです。
…さて、ここからはいよいよ客席に入ります。客席内は撮影禁止なので、ライブ自体のレポートは写真なしでのお届けとなりますこと、ご承知おきください。でもその前に、ちょっと今回のレポートについてお伝えしておきたいことがあります。
30分しか参加できない件について
本稿の冒頭にも書いたように、私は今回のライブ、諸事情で30分しか参加することが叶いませんでした。諸事情にについてはたいして面白い話でもありませんので割愛しますが、むしろここでお伝えしたいのは「30分でも参加することが良いのかどうか」についての私の葛藤です。

(写真は筆者とは関係ありません)
正直悩みました。今回のライブのチケットは全席売り切れです。チケットが取れず悔しい思いをした方もいるでしょう。30分しか居られないのなら、そういう方に席をお譲りすべきではないのだろうかと。
またこうも思いました。開始後30分程度で途中退席する客の存在はステージ上の茅原実里さんからどのように映るだろうか。悲しい思いをさせるのではないだろうか。そしてこのような行為は、アーティストに対して甚だ失礼に当たるのではないだろうかと。
ただそれでも、今回のライブはどうしても行きたいという自身の思いもありました。私情ですが今年の1~2月は激忙で、特に2月はほぼ休みの日なんてない中、このライブへの参加を心の支えにしてきたのです。たとえ30分でもみのりんの顔を観て、声が聞けたなら私は救われる…。エゴ丸出しですが、そんな気持ちもありました。
悩んだ末、茅原実里さんファン同志の方が非公式にて開設しているDiscordで相談を持ち掛けてみました(さすがにXに書くのは怖かったのです)。
相談事です。Xでは書きづらいと思ったのでこちらに書きます。
(中略)
現地にいられるのはいいとこ30分程度です。 相談事というのは、「30分しか居られないと分かっていてライブ会場に来るのはアーティストや他のファン諸氏にとって失礼にならないか」ということです。
この日を心の支えにして過ごしてきただけに、30分でも全力で応援したいのが本音です。
(中略)
30分だけ参加してサヨナラはありでしょうか。
無論、周囲の席の方に対し、配慮は十分にする考えです。
ご意見お聞かせ願えたら幸いです。
これについて、ファン同志の方のお返事はおおむね次のようなものでした。
「全く問題ないんじゃないですか」
「参加できるなら参加できるところまで参加するでいいと思います」
「曲間とかMCの合間とかにスッと退場するのがいいと思います」
「お手紙書いておくと、みのりんがモヤモヤしないかな?」
(文面はある程度改訂しています)
みのりんファン同志の皆様方は、みんな優しい…(泣)。
私が初めてライブに参加するときもそうだったのですが、本当に私はいつも皆様の温かい励ましとお気遣いによって支えられている気がします。
正直、回答内容によっては辞退する覚悟もしておりました。
でも、同志皆様にこうして背中を押してもらえたので、私は前に進むことができました。
ありがとうございます。アドバイスを書き込んでくださりました皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。
そして、そのご助言に従い、みのりんにお手紙を書くことにしました。

(ウソです。本当はもう少し丁寧にお詫びの言葉をしたためています)
前置きが長くなりましたが、本編は短くまとめます(ホントかなぁ…?)。
何せ30分なので!!
“Message”開始~30分間の所感
ここからはライブに対する私なりの感想をお届けします。
その前に、ちょこっと注記をば。
<ここからの記事を読む方へ>
注記①:
ここからの内容は楽曲の説明や茅原実里さんを巡るエピソードなどが中心となります。茅原実里さんのことをご存知ない方には分かりづらい記述も多々あるかと思いますが、そこは適当に読み流していただければ幸いです。
注記②:
読者の皆様にもなるべく実際の音楽を味わいながら読んでほしいという狙いから、なるべくランティスまたは配信会社による公式のYouTube動画を貼り付けてお届けします。いずれもこのライブとは別の動画ですので、そこのところを誤解されませんようお願いします。
注記③:
今回のライブについては歌そのものの感想とは別に、私自身の時間との戦いという部分について記す部分もあります。そういう意味では純粋なレポートではあり得ませんが、これは私的記録なので、どうかそのあたりについてはお目こぼし願えたら幸いです。
スマホの電源も落とし、舞台の照明も消灯しました。
ここまでにいろいろありましたが、ついに始まるのです。
蝉の命が如く限られた30分間、全身全霊をかけて応援するぜっ!!
01.Re:Contact
あれだけ思わせ振りな文言をコピーに掲げたこのライブ。その初っ端に何を持ってくるかに誰もが注目していたと思われますが、まさか、まさかこれが歌われるとはッ…!!
この楽曲が歌われたことにより、もう今回の“Message”の方向性は定まったも同然です。
いやそれどころか、今後の茅原実里の音楽活動の方向性すらも…!!
誰もが何かを悟ったことと思います。
茅原実里さんが2021年末をもって音楽活動を一度休止したのは本稿の冒頭で述べた通り。この「Re:Contact」という楽曲は、その直前にリリースされたミニアルバムの中に収録された1曲目で、その内容は歌手であることをやめる茅原実里さんに対して菊田大介氏(作曲/編曲)と畑亜貴氏(作詞)の2人によって捧げられた、壮絶な覚悟の歌です。
翼がないままでも 明日を飛ぼう
嵐の中でも 凍えながら進もう
歌手活動を休止した茅原実里さんは、まさにその歌詞に刻まれた生き様を体現するかの如く、我武者羅になって様々な挑戦を始めました。所属事務所の脱退に始まり、自身の公式YouTubeチャンネルの解説と映像制作、配信。そして一人芝居やミュージカルの出演など「役者」としての道の模索etc…。
あのとき確かに茅原実里さんは、翼がないまま明日を飛んだのでしょう。
嵐の中で凍えるのが分かっていても、自らの意思を貫き通すべく前に進んだのだと思います。

(筆者が河口湖ステラシアターにて撮影)
結果的に茅原実里さんは周囲の様々な期待や自らの使命感に応えるような形で2023年8月に音楽活動に復帰したのですが、そんないきさつがある歌ですので、よほどのことがない限り歌われないだろうと私は思っていました。
しかしこの「Re:Contact」は歌手活動復帰以後、“Historical Parade”(2025年8月)、“Sing a Song”(同年12月)と立て続けに歌われることとなりました。そして今回の“Message”第1曲目です。もうこれは、彼女がこの曲を定番曲として育てていくという意思の表れに他なりますまい。
壮絶な覚悟の歌詞は、誰かの背中を強く押す言葉へと変わりました。
意思を持てば人は強くなれる。
覚悟を持てば人は前に進める。
まさにそれを生き様で示して見せた茅原実里さんだからこそ、その歌に魂が宿る。それを聴いた人に直接活力を与えることが出来る。本公演の初っ端で「Re:Contact」が歌われたことは、そのままこのライブに籠めた決意の表明ではないかと、そんな風に思えてならないのです。
OKです。もとよりこの「Re:Contact」、そのテンポもスピード感も小気味よく、イージーリスニングで聴いて良し、歌詞の内容に思いを巡らせて味わうも良し、さらに自身が落ち込んでいるとき、迷っているときに聴くと勇気と覚悟を与えてくれるという、とんでもなく懐の深い曲です。茅原実里さんがこれを新たな自らの代表曲として歌っていくというのであれば、こちらとしても望むところ。茅原実里さんとの今後の「再接触」に対し、相応の気概をもって受け止めることができるような気がしてきました。
そして極めて個人的なことを言うと…この歌を聴いて私はその選曲に驚きながらも、こんな風に思ったんです。
(これ…私に向けて歌ってくれてる…!?)
もうじきここを去らなくてはならない私。キングブレードを照らしながらもまだ心の何処かに憂いを抱えている私に対して、みのりんがエールを送ってくれてる…私に「がんばれ!」って言ってくれてるんだと…妄想にもほどがありますが、私はそんな風に感じてしまったのです。
本曲の歌詞の出だしの部分が北方に向かう渡り鳥を思わせる内容であることも手伝ったのでしょう。実はこの後私が行かねばならないところは雪が多い地域だったので、歌詞の内容が自らの境遇と不思議にもリンクしてしまった所為なのかも知れません。不思議な偶然が心に呼び起こした幻想に、私は最初の曲であるにもかかわらず、早くも涙ぐんでしまったのでした。
最初の曲なのに、長く語り過ぎました!!
次からは端的に書いて先に進みます。
(でないといつになっても終わらないよこの記事…)
02.雪、無音、窓辺にて。
「Re:Contact」の次がこれとは、また意外なところに飛んできたもんだなぁ…っと!そうだこの歌のイメージは「白」なんだよ!!キンブレ(ライブのときに振る光る棒のこと)を白にしないと…あぁもう歌い始めちゃってるし!慣れてないのがモロバレやな、うぅ恥ずかしい…。
▼「雪、無音、窓辺にて。」より再生されます。
この曲は割と茅原実里さんライブの中では定番曲のひとつと言えるタイトルです。アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」にて彼女が演じた長門有希という女の子(実際は宇宙人に相当)のキャラクターソングであり、2007年にランティスで音楽活動を始動するきっかけとなった運命的な楽曲でもあります。
第1曲目の「Re:Contact」が「新たなる茅原実里の原点」的な意味合いを持っているとしたら、第2曲目に歌われた「雪、無音、窓辺にて。」は言うなればその遥か前に存在した原点とでも呼ぶべきものかも。ただ歌はいま聴いても少しも古さを感じさせません。それは彼女が歌うたびに新たな息吹を楽曲に与え続けているためなのでしょう。
今回のライブではバックに映像を流しており、歌詞などがその曲に合わせたビジュアルとともに表示されるのですが、この「雪、無音、窓辺にて。」では長門有希のビジュアルが出てきたのが、私的にとても刺さりました。
おや?先ほどの「Re:Contact」もそうだった気がしたけど、みのりん振り付けや歌い方にちょくちょくアレンジ加えてる…?気のせいかな?
03.SELF PRODUCER
さきほどまでのストイック路線から一変。こちらは恋愛と自分磨きをテーマとした歌詞にて綴る、すべての女子への応援歌です。ちなみにキングブレードの色合わせはピンクです(たぶん)。
まぁ固い曲ばかりじゃ聴く側も肩がこってしまうから、ここらで空気感を変えておこうという狙いもあったのかも?でも、女の子の背中を押すという意味においては、初っ端の「Re:Contact」に通じるようにも思います。
ところでこの楽曲は歌詞の内容もさることながら振り付けがとても独特で、それを観るのも楽しみだったのですが、今回はシックな服装だったためか、振り付けがややおとなしめなものに変わっていましたね。私的にはちょっと微妙な気持ちになりましたが、これも「以前の私とは違う!」という精神の表れなのかもしれません。
その代わりと言っては何ですが今回のセルプロ、歌の途中に語りが多かったように思います。不意に放たれるMCと全開の笑顔で、思わずみのりんに恋してしまいそうになりました(禁則事項)。みのりん、“Message”のテーマ云々の前に、そもそも歌いたくてしょうがなかったんだろうなぁ…。
04.KEY FOR LIFE
今度はキンブレの色を黄色だよー!!青→白→ピンク→黄…と忙しいなぁ…。はっ、そのようにして油断させないことが狙いかっ!?(絶対違う)
誰かが「ライブでこれ演るの久し振り~!」って言ってるのを聞きました。そうなのかな?と私もライブ後に少し調べてみたのですが、確かに私が参加し始めた2021年サマチャンから前回の“Sing a Song”まで調べたところ、この曲が歌われたことはないようです。私がいつもCDなどで聴いているためか、勝手に自分の中で定番曲だと思ってました。
私の中ではこの曲「Tomorrow's chance」や「Prism in the name of hope」と同じような感じで、割と気軽な気持ちで聴いてしまえるイメージのくくりで捉えておりました(読んだ方気を悪くされたらごめんなさい)。これらはいずれも明るくポップな感じの曲調で、歌詞内容はそれぞれ違えども「明るい未来を目指していく」というニュアンスが共通しています。
しかし今回“Message”でこの曲が選択された意味を考えてみると、これまでとはちょっと違った視点が見えてきます。どういうことか?それを確認するために、歌詞を一部引用してみます。
手に入れた新しいチカラ 燃やし続けるよ
揺るがない明日になれ
「KEY FOR LIFE」の冒頭がこれです。「手に入れた新しいチカラ」を茅原実里さんにおいて考えるなら、これはもう「歌手としての人生」以外に考えられません。そして彼女はこの人生を一度捨ててしまいました(「休止」ということになっていましたが、「本当にもともとは再開するなんてちっとも考えてなかったんだよねー」とご本人がご自身のスペースで仰っています)。
彼女はそれを再び取り戻していまこの場に立っています。その上で「燃やし続ける」「揺るがない明日になれ」と言っているわけで、これは彼女が今後も歌手活動を継続していくという意思表明だと受け止められましょう。
さらに、「KEY FOR LIFE」ではこのようにも歌われています。
愛したい自分のすべてで 見つけた世界が
私の居場所になる
ステージの上で歌えるこの世界が、自身の居場所だとも言っています。
ここまで来れたこと 勇気が育つ感触
認めてはじめたら 前よりも飛べるね
この「前よりも飛べるね」が、第1曲目で歌われた「Re:Contact」とも被ります。あのときは「翼がないままでも明日を飛ぼう」という言葉に代表されるように、これまで築き上げてきたものをすべてかなぐり捨てて飛ぶくらいの心境だったのですが、今回歌われた「KEY FOR LIFE」では自身の成長を土台としたうえでさらに飛躍しようとする意志を感じます。
彼女がここまで考えてこのセトリを組んだのかは、これを書いている現時点では分かりません(一応本稿はライブ中に私が思った内容を元に構成しているので、ご本人の考えと異なる部分もあるやもしれません)。でもこんな風に歌を通じてアーティストご本人の人生を垣間見ることも音楽を聴くことのひとつの楽しみだということ、感じ取っていただければ幸いです。
そんなことをおぼろげに感じつつも、「あぁライブで聴くと違うな~、やっぱみのりんはライブが最高だ…!」なんて恍惚に浸っていると、何と突然曲が変わって…!!!!!
05.FEEL YOUR FLAG
ギャーーーーース!!!!!!
そこでまさかの旗曲!????
それも「KEY FOR LIFE」からシームレスでいきなりブッ込む?
いつぞやのメドレー企画なのかこれは?
▼ライブのハイライト動画、「FELL YOUR FLAG」より再生。
いきなりのフラッグ用意だよ~!!!
(おいちょっと待てよいきなり過ぎだろこれw)
(フラッグどこにしまってあった!?)
(暗くてよく見えないぞ!?)
(ガサゴソガサゴソ)
あった~!!

(会場内は撮影禁止)
茅原実里さんの楽曲には「旗曲」というのがあります。「Lush march!!」や「Best mark smile」などいくつかあるのですが、この旗曲と設定された曲では、サイリウムやキングブレードの代わりに「旗」を手に持ち、その曲に応じた「旗振り」を会場みんなでするのが習わしとなっています。
え?そんな旗振りとかどうやって覚えるの?という疑問がわくかと思いますが、以前のライブではわざわざライブ中に時間をとってアーティストの茅原実里さんご本人が旗振りレッスンをされるという、通常のライブではあまり見られないような光景が繰り広げられていたのです。
なお、この「FELL YOUR FLAG」についてはWebで予習ができます。
ちなみにさっき慌てふためいて旗を取り出した風な文章を書きましたが、実は私、こんな事態もあろうかと、カバンの割と上の方にフラッグを準備しておいたのです。なのでそこまで手間取らずに出せましたw
しかし前半の30分しか会場に居れないから、正直今回は旗を握ることはないと思ってました。さすがみのりん、私の事情まで把握してくださり、旗曲を前半に持ってきてくださるとはっ(←妄想乙)。
旗はそれなりに触れたものの、自分の中で二度大きく失敗したな…。久々でしかもいきなりだからなんて言い訳は自分に対してできません。「またの機会にリベンジしよう絶対…!!」って思うから…、あぁっ!いつまでも私は茅原実里から抜けられない!!(笑)
06.凛の花
諸事情により30分で出なきゃならないシンデレラの私。定期的に時計に目をやる…。うん時間まだ大丈夫だ。せめてこの曲くらいまで聴いていこう…。
それにしてもこの「凛の花」という楽曲、私が初めて参加した茅原実里さんのライブ“SUMMER CHAMPION 2021”(通称サマチャン2021)でも聴いて、前回の“Sing a Song”でも聴いたんだよな。みのりん、これも定番曲に育てていくつもりなんだろうか…?
この曲は「会いたかった空」というCDのカップリングで収録されているのですが、アルバムに収録されたことは(私が知る限り)ないはずなので、これはちょっと予習してなかったなぁ。
今後も歌われるなら…買うか、これ!!
(もしくは私の場合、Amazon musicでの購入でもいいかも知れん)
元気な曲が続いたから箸休めのような役割を果たしたと思うけど、それにしてもみのりんの歌唱力には心底聞き惚れてしまう…。
歌詞で言えば、以下に引用する部分が特にいまの茅原実里さんの心境を強く表しているような気がします。
孤独じゃない だから歩いていくよ
いつだって背中を押されてる

07.みちしるべ
現在時刻は…19:25。19:30にここを出れば間に合うはずだから…あとちょっと大丈夫!この歌だけ聴く!時間はギリギリだけど、絶対間に合わせる!!
(注:こちらの話です)
聴かないとですよこれは。ほぼアコースティックみたいな楽曲なので、茅原実里さんの生歌の凄さがおもむろに受け止められる。いつも思うのだけど、みのりんってこんなに歌すごかったんだ…。って毎回思うってことは、毎回進化してるってことでFAだよね?
この歌はアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のエンディングテーマなのですが、彼女自身の心境とリンクすることもあるためなのか、これも茅原実里ライブの定番曲として不動の位置を占めつつあります。
授けられた翼を 羽ばたかせて
飛ぶことをやめないと約束しよう
ひとりじゃない
第1曲目「Re:Contact」からこのライブを聴いてきましたが、もはやこのひとことに茅原実里さんの言いたいこと、伝えたいことが凝縮されているのではないだろうか?「自分はやはり歌手として生きていく…みんなと一緒に!」その宣言こそが、今回のライブ“Message”の主旨なのではないか?
この時点で私はそう考えていたのですが、実は“Message”にはもっと深い意味があったのです。ここまでで既に10,000文字を超えているこのレポートですが、実はここまで観てきたこと、ここまで考えてきたことすべてが前振りに過ぎないことを、私もここに集まった皆様も、後に思い知ることになるのです…。その話はまた後ほど。
退出!みのりん、またね~(泣)
時が来ました。私はもう去らねばなりません。
「みちしるべ」のあとはステージも暗転。自然に抜け出すのは、このときをおいて他にありません。もしかしたら、これもみのりんが私に「今のうちに行きなさい!」と無言のメッセージを送ってくださったのかもしれないです(だから妄想だってば!!)。
MCも少な目で、ほとんど歌いっ放しだった30分間。7曲も聴くことができたのは本当に僥倖でした。スタッフの皆様に「途中退席します!今日は本当にどうもありがとうこざいました!」と言って会場を後にする私の目の前に、何の偶然か、タクシーが突如現れてくれました。いやもうこれ、本当に茅原実里さんが味方してくれたのかもって思います。ええ妄想と言われても!
ありがとうみのりん、次はきっとフルで参加するからね~!!
なおライブのセトリは以下リンクの通りです。
(▼茅原実里さん公式Xより)
ありがとうございました!
— 茅原実里 (@minori_contact) February 28, 2025
ということで続きはこの先で…またね🩶
Minori Chihara LIVE "Message"
2025.02.28
LINE CUBE SHIBUYA
SETLIST
01. Re:Contact
02. 雪、無音、窓辺にて。
03. SELF PRODUCER
04. KEY FOR LIFE
05. FEEL YOUR FLAG
06. 凛の花
07. みちしるべ
08. 会いたかった空
09. 恋
10.… pic.twitter.com/9jAHsPYnmO
つーかさ!2時間で20曲も歌ったのこの方!?ホントにっ!?確かにMC少な目のライブだな今回…って思ってたけど、時間を計算したらほぼ歌いっ放しですよ!?
というのも、今回の会場であるLINE CUBE SHIBUYAは21時以降は音を出してはいけないという制限があるらしいので、19時から開始していたら歌える時間(MCなども含む)はどう頑張っても2時間しかないはずなのです。
2時間=120分の間に20曲歌ったのが本当だとしたら、割り算すると1曲6分でちょうどです。茅原実里さんの楽曲はおおむね4~5分くらいの歌が多かったと思いますが…これ、しゃべってる時間ほとんどないじゃん!!
後でみのりんのスペース聴いた限りではバンドメンバー紹介などもやっていたそうですが、時間的にほぼ歌いっ放しだったと思われます(実際そのような感じだったとファン同志皆様がXなどで語っています)。歌手活動を復活してからのライブ“Historical Parade”、“Sing a Song”も同じような傾向がありましたが、このセトリの詰め方にみのりんの凄さをあらためて思い知った次第です。本当にお疲れ様なことです…。
新幹線の中でセトリ検証タ~イム!!

(乗った列車とは関係ありません)
新幹線の中でスマホを立ち上げ、ファン同志皆様の書き込みや本日のセトリを確認する私。やっぱりねー、どんなライブだったか気になるもんねー。
うんうん…「会いたかった空」あたりは私も予測してたわ…。
へー、「Remained dream」また歌ったんだ?「表現力が爆上がりしてた」って噂が流れてるんですが…。
「憧れは流星のように」これ今回ギターを担当した山本陽介さんの作曲だから、絶対やるって予想してた方いたなぁ。
「エイミー」聴きたかったな…私絶対泣いてた自信あるわ。
「Glorious Days」何だろうこれは?「D.C.II~ダ・カーポII~」の楽曲なんだって?それは誰にも予想できないでしょ?セトリ予想殺し来たな…。
「We are stars!」うわー、あの高難度曲やったんだ凄いなぁ…。
…てな感じで、思いを渋谷のステージに馳せながら見ていくと、セトリの最後に意味深な文字を見つけました。
「Message」
………?
何だこれは、新曲でも発表したのか?
みのりん、確か新しい曲のリリースは当面しないってどっかで言ってた気がするんだけど…。

ただならぬ胸騒ぎの予感がした私は、当日の宿にチェックインし、お風呂のあとでちょっと一杯やりながら、PCを立ち上げて情報を検証したのでした。すると…。
茅原実里、渾身の激白がここに
新曲「Message」を聴いてみた
LINE CUBE SHIBUYAの一夜が明けた3月1日、時刻はAM0:40。
その曲は突如として現れました。
見たところ、ネットですぐに購入して聴けるようです。
私が確認したのはもうAM2:30。
翌日仕事なのでもう寝なきゃいけない時間なのですが(既に遅過ぎだし)。
さぁどうする私?
賢明な読者の皆様ならば、私がどうしたかなんてお分かりでしょう。
これを聴かないで私がおちおち寝られるはずがありません。
聴いたら寝られなくなるのも分かってるんだけど。
Message
作詞:茅原実里/ZAQ
作曲/編曲:ZAQ
▼以下は後にアップされた公式Youtube動画です。
皆様はぜひこれをご覧いただき、興味があれば楽曲ご購入をお勧めします。
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あまりの衝撃に、言葉が出ない。
この詞を書いたみのりんの心境を思うと、涙が止まらない。
ほらぁ、やっぱり眠れなくなっちゃったじゃん明日仕事なのに!!
どーするの私?
とは言え、ここで聴かないって選択肢は私にはありませんでした。
みのりんは凄い。
私の出張先まで追っかけて、ご自身の「Message」を届けに来た。
ライブは…“Message”はまだ、終わってなかったんだ…!!
楽曲の説明をいたしましょう。
この曲は「ポエトリーリーディング」(「ポエトリー」とも)と呼ばれる形式で歌われています。音楽にそこまで詳しくない方には聴き慣れない言葉だと思いますが、「オケの中で自由にしゃべる」というような形式のことを指すそうです(stand.fm「音楽熱想」斎藤滋さんの放送より)。
今回の「Message」について言えば、歌の部分と語りの部分がおおむね半々くらいで構成されていると感じました。
このような形式を用いて彼女が伝えたいこととは何だったのか。
楽曲を聴いてみれば分かるのですが、それは歌手活動を再開した彼女が心に抱えた悩み、葛藤、鬱屈した自身に対する思い、そして周りの期待に対して自身がどうでありたいかについて、これ以上ないくらい赤裸々な言葉で語り尽し、叩き付け、解き放った、極めて実直な激情そのものでありました。
嫌われることがこわかった
薄っぺらいと思われるのも嫌だった
他人と自分を比べて落ち込んで
何者にもなれないからあきらめたふりをして
これは多分にファン目線になってしまうのを承知で書くのだけれど。
茅原実里さんは…。
いや、みのりんは、いつもそうだったよね。
ファン歴わずか4年の素人目線で傍から見ていても、なぜそこまで自分を追い詰めるの?って、何度思ったか分かりません。
必至にもがいて 恥もかいたけど
ひとり またひとり わたしを追い抜いていく
これはおそらく、歌手活動を休止したあとのことについて言っています。
見ている私たちの側からしたら、ひとつも恥なんて思ってないし。まして、貴女が誰かに抜かれたかどうかなんて、気にしたこともないのだけど。
やるせない日々が続いていく
逃げたくて 消えたくて どうしようもなくて
ただ 独りになりたかった
ステージや映像で観る姿がどんなにきらめいていたとしても。
CDから聴こえる歌がどんなに愛と輝きに満ちていたとしても。
当の本人は、自分自身のことをそんな風に感じてたんだって。
何だか聴いているこちらの方が、やるせない気持ちになりました。
綺麗事 気休め どうでもいいからほっといてほしい
だれの言葉も 聞きたくない
でも 本当はわかってるんだ
わたしを動かせるのはわたしだけ
アーティストがここまで自身の本音を、それも負の感情そのものをあからさまにさらけ出すことは滅多にありますまい。
でも、この言葉には共感できました。
きっと同じように感じた方も多いんじゃないかな。
(他人はいつも自分に対して勝手なイメージや理想を押し付ける)
(そればかりか、時としてそれを強要してくる)
(うるせぇな…)
(何でアンタにそんなこと指図されなきゃなんねぇんだ)
(俺はお前じゃねえんだよ!!!!!)
みのりんはここまで口汚く言うことはありませんが、こんな風に思うこと、皆様はありませんか?私にはあります。
引き続き、後半のフレーズより引用していきます。
この茅原実里さんご本人の内面独白は、やがて彼女自身の人生論に向かっていきます。
だれかにもとめられる理想を
わたしももとめることが正解だと思ってた
でも 他人の言葉に振り回されるほど
人生はちっぽけじゃないんだ
誰かが期待してくれることは、誰しも嬉しいもの。
でも、その期待にどこまでも応え続けようとしたら、自分が自分でなくなってしまう。
自分の人生は、自分のもの。
その当たり前のことを、この言葉はあらためて教えてくれています。
迷いたくない 間違えたくない
そう考えてしまう日もあるけど
迷うたび 間違えるたび
また新しい景色に出会うんだ
ここで他のアーティストの話を突然するのは失礼かもしれませんが、ここは私のnoteなのでご勘弁ください。私はこの歌詞を聴いた瞬間、今回このライブに寄せてフラワースタンドをご自身の名義で寄贈されたアーティスト、南條愛乃さんがfripSide時代に歌った楽曲「way to answer」の一節を思い出しました。引用します。
間違いも正しさも 自分の出す“答え”
誇れるものだから
私はこの歌詞が本当に好きで…いやただ好きだなんてもんじゃなく、自分の人生の生き様だとすら思っているくらい、自身が何か大切なことを決断する際の指針としているような、そんな言葉だったりします。
まさかこれに類する言葉を、茅原実里さんから聴ける日が来るなんて。
(思えば南條さん、今回だけじゃなく“Historical Parade”のときもフラスタを提供しておられたし、“Sing a Song”のときに至っては河口湖円形ホールに来られていたという話もあります。あの歌はご自身で作詞に携わったわけではないでしょうが、お二方の間には心通ずるところもあったりするんじゃないのかなぁ…なんて邪推ながら考えてしまいます…)
話を茅原実里さんの歌詞の方に戻します。
迷わないこと、間違えないようにすることは大切かもしれません。ですが、それを恐れるあまり何も行動を起こさなかったら、自分のやろうとしていることが合ってるかどうかすら分かりませんよね?
そう考えれば、誰もが「うんそうだよね」って言うに決まってるこの歌詞。でも、胸に手を当てて考えてみてください。いつも迷うこと、間違うことを恐れずに行動していると言えますか。自身はどうですか。務めている会社や組織はどうですか。私たちは気が付けば、決断しないで先延ばしにし続けた保留の残骸に埋もれて身動きが取れなくなっているのではありませんか?
茅原実里さんのように、ポジティブに捉えることは難しい。
でも、そうすることでしか新しい景色には出会えない。
自分はできているだろうか。
そんなやるせない思いを心に抱きつつ…。
完璧じゃない 歪かもしれない
そんな自分を大切にして
「そんな自分を大切にして!!」
これまでずっと自分自身について熱く語り続けてきた茅原実里さんが、突然こちらに目線を向けて訴えかけてきます。
茅原実里さんの眼光がすぐ目の前に見えるかのような強い言葉。
これを聴いた者は、否が応でも自分の人生について考えざるを得ません。
自分の人生は誰のものか。
誰かに与えられた言葉に従うのが人生か。
どんなに無様でみっともなくても、自分で道を切り拓いていくことこそが、自分の人生と言えるものではないのか。
そしてこの歌のサビにて、語りの真意が明かされるのです。
Be free Be the only one
目の前の 今を愛せたら
Be free Be the only one
これからの 未来を信じられたら
自由であれ。
唯一無二であれ。
「わたし」の今とこれからに対する全肯定。
「あなた」の今とこれからに対する全肯定。
耳を塞ぎたくなるような悲痛な叫びも、呪いにも似た内面の鬱屈も、すべてがそこに集約し、浄化されていくような大団円。
わたしの人生 借り物じゃない
あなたの人生 代われやしない
だけど この声が そばにいるよ
この歌は茅原実里さんがご自身の内面を限りなく本音そのものに近い勢いで訴えかけた魂の叫びであるかのように見せていますが、その実は自身を観ている全ての人に、我が身のこととして受け止めて欲しい…そんな言葉として私は受け止めました。
私は私の人生を生きるから。
あなたはあなたの人生を自分事として生きて。
考えてみれば当たり前のことなのですが、私たちは時に他人の人生を自身の尺度で測り、ああしたらいいこうしたらいいって論じたりします。
特にアーティストなんてそうした評論対象の最たるものでしょう。
ファンがわいわい言うだけならまだしも、プロデューサーにクライアント、スポンサーなどあらゆる関係者が当人の作品や生き様に干渉してきます。
だから茅原実里さんは自分の人生にどこまでも誠実であるために独立せざるを得なかったし、その結果として「Message」のような激情の独白みたいな楽曲を誰に遠慮することもなくリリースする自由を手に入れました。
作家は常に自らの作品をもって世に訴えかけるものです。
茅原実里さんが「Message」で訴えたかったこと。それは自身の生き様であると共に、観客である私たちの生き様についての振り返りでもあったのだと私は思います。
間違ってるかもしれませんが、それによって影響されることや非難されることも含めて、それが私の人生なので。
さて。
これをいま読んでいる方の大半は、おそらく茅原実里なる名前自体を本記事で初めて知ったことでしょう。そして、にもかかわらずここまで読み進めてくださったということは、少なからず彼女の語った言葉に興味があることと推察します。
ならばぜひご覧ください。
あなたの人生に送る言葉、「Message」を。
「届いて!」
茅原実里公式YouTube"Message" Teaser
ライブに先立ち、アーティストご本人である茅原実里さんがライブへの意気込みを綴ったTeaserをここにまとめて紹介します。
茅原実里 – Minori Chihara LIVE "Message" Teaser 1
茅原実里 – Minori Chihara LIVE "Message" Teaser 2
茅原実里 – Minori Chihara LIVE "Message" Teaser 3
茅原実里 – Minori Chihara LIVE "Message" Teaser Full
なお私は、「Teaser 1」だけをライブの前に観て、後はすべてライブが終わるまで観ないと決めました。ライブに対して自分の中で極力先入観を持ちたくないという気持ちもありましたが、実のところ忙し過ぎてそれどころじゃなかったというのが本当のところです。
ライブ後、「Message」を聴いた後にこれらをすべて視聴し、自分の中では答え合わせができたような心境です。
みのりんへの感謝の言葉
いやでも、本当に「Message」には驚かされました。出張先のホテルで酒を飲みつつ半ば寝ぼけながら聴いた私がこうなのだから、ライブ会場でこれを目の当りにした方は魂を抜かれたかのようだったのではないでしょうか。
ヘッドホン越しに聴こえてきたみのりんの「届いて!」という言葉に、私、飛び起きて背筋を伸ばしてしまいましたからね。
これまでにラジオやYouTubeでみのりんの声を聴いてきたけど、彼女がこの口調で言うときって大抵めちゃくちゃ感情が高ぶってるときなんです。ブチ切れてるか、よほど訴えたいことがあるのか…。
泣きながら聴いたことは言うまでもありません。そんな感情を抱えて寝られるはずもなく、でもそこに籠められた言葉をしっかり受け止め、「どんなときも自身の人生を自身のものとして生きていこう…みのりんの声とともに」という気持ちで、清々しい朝を迎えることができました。
あらためてありがとうみのりん。
貴女の言葉とその声を、いつまでも大切に抱き締めて歩み続けます。
ライブの振り返り放送について
長年に渡り茅原実里さんの音楽プロデューサーだった株式会社ハートカンパニーの代表である斎藤滋さんによるライブの振り返りが、同社の音声番組である「音楽熱想」にて語られています。
茅原実里さんご本人も、Xのスペースにて2回に渡り、「Message」に籠めた思いとライブ“Message”の振り返りを投稿されています。
4年ぶりの新曲『Message』についてお話しします
— 茅原実里 (@minori_contact) March 3, 2025
「Minori Chihara LIVE "Message"」ふり返り
— 茅原実里 (@minori_contact) March 7, 2025
私みたいな途中で離脱した人のレポートを読むより、これらの放送を聴けばすべて分かります。さっさとこんな無駄に長いだけのnote読むのやめて、これらを再生しちゃってください!!(ここまで読ませてから言うな)
私自身もあらためてお二方の振り返りを聴いて、新たに分かったことがたくさんあります。この原稿は何日にも渡って書いているのですが、書いた後で「えっそうだんたんだ?」と思ったこともあります。ですが、私の文章はあくまでライブにて私が感じたことのまとめなので、あらためて書き直すことはいたしません。あしからずご了承くださいませ。
ここからはお知らせです♪
ライブ中に告知されたようなのですが、今後の茅原実里さんの活動についていくつかお知らせがあります。
「Message」がアニマックスにて放送決定
何と今回のライブがアニマックスで放送されるのですって!!
これはもう、観そびれた方、もう一度観たい方はアニマックス加入するしかないですね!!
なお、いま加入すると昨年夏に河口湖ステラシアターで行なわれた20周年記念ライブ“Historical Parade”のドキュメンタリーならびにライブ映像も観ることができますので、合わせてお伝えしておきます(2025年3月31日まで)。
「俊龍F~死ぬほどあのコールさせてやるよ~」に出演
なんかスゴいイベント名(笑)。俊龍というのは、茅原実里さんの楽曲も多く手掛けられた作曲家ですね。代表的なところで言うと「蒼い孤島」「暁月夜」「TREASURE WORLD」「ミラクルバング!」昨今では「美歌爛漫ノ宴ニテ」がこの方の作曲です(しかも美歌爛漫は作詞もこの人です)。
何でだかLINEをやってないのが有名な人らしいのですが、あまり人前に姿を見せないそうなので、そういう意味でもちょっと楽しみにしています。
河口湖ステラシアター開館30周年記念公演「billboard classics Minori Chihara Symphonic Concert “Harmony”」開催決定
茅原実里さんの夏と言えば河口湖ステラシアター。それも今年は「ビルボードクラシックス」(株式会社阪神コンテンツリンク)の枠組みにて開催されるフルオーケストラコンサートとのこと。
チケットは既に先行発売されているので、興味ある方は今からでも申し込んでおきましょう。先行販売は3月10日(月)23:59まで。
TVアニメ『魔法少女育成計画 restart』のオープニング主題歌に決定
「魔法少女育成計画」と言えば、これまでに茅原実里さんが2度に渡り朗読劇に出演した作品です。
そのアニメ第2期にあたる「restart」のオープニング主題歌を茅原実里さんが歌うことになったとのことで、アニソン歌手としても復活ですね!!
さらにこれを記念して、何とコラボグッズが発売されています!!
これでさらに声優としても登場したらいいのになぁ~なんて期待に胸が膨らみます(ただ、朗読劇でみのりんが演じた魔王パムは「魔法少女育成計画limited」から登場するキャラなので、シナリオの改変でも行なわれない限り、その線はなさそうなんだよな~)。
ともあれステージにアニメ主題歌と、茅原実里さんの活躍の場は充実していて何よりなこと。おかげで私たちはこれからも、茅原実里さんの声をそばに生きていくことが出来そうです。
ずっと、ずっと。
(了)
