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ボードゲーム「サメポリー」の映画化「松島トモ子 サメ遊戯」(河崎実監督)を観てきました!!

ボードゲームの映画化!!ボードゲーム好きとしては心躍る話です。どんな風にボドゲの世界を表現したのか。めっちゃ気になる木なので、これはもう観るっきゃない!!ということで上演初日に行ってきました!!

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「松島トモ子 サメ遊戯」ってどんな映画?

ざっくり言うと、主演の松島トモ子(現在79歳)がサメと戦う映画です(ということになっています)。

この映画は「サメポリー」というボードゲームを映画化したものであり、そのゲーム内容がサメと戦うものであることから、かつてライオンやヒョウに襲われて生還した奇跡の女優と呼ばれている松島トモ子さんにお声がかかったのだと思われます。

サメ遊戯
監督・プロデューサー:河崎実
キャスト:松島トモ子、岩井ジョニ男、ゆうぞう、戸松遥、岩井志麻子、輪湖チロル、ぐんぴぃ、谷口洋行、萩原明日香、浦口直樹、映灯十色(ナレーション)、ジョシュ・バーネット、木下彩音
制作総指揮:加瀬林亮
製作:喜多宗則、高橋信之
脚本:小野峻志
(以上、敬称略)
制作:サイバーダイン株式会社、有限会社リバートップ
Ⓒ「松島トモ子サメ遊戯」製作委員会2024
2025年4月4日上映開始

監督、プロデューサーの河崎実氏は我が国の特撮映画界において、その作風から「日本バカ映画の巨匠」なる呼称で知られているお方。こんな方がサメ退治をテーマとしたゲームを映画化するというのだから、これはもう期待しかありません。

あと私的には声優の戸松遥さんが実写で出演するというのも興味深いところでありました。ライブなど歌手活動もしている方なので顔出しは珍しくありませんが、映画女優としてどんな演技を見せるのかが気になります。

ということで、まずは本作のバックボーンとなっているボードゲーム「サメポリー」について説明し、そこから本作の紹介へと話を進めていきたいと思います。

ヒューマントラストシネマ渋谷にて撮影

「サメポリー」ってどんなゲーム?

サメのモノポリーです(ざっくり過ぎ)。

サメポリー
発売:サイバーダイン株式会社 ソリッドゲーム開発室
販売:株式会社スタジオハード ソリッドダイン事業部

えー、まず「モノポリー」についてカンタンに説明すると、盤面の中を周回するすごろくみたいなゲームだと思ってください。

PHOTO ACより

プレイヤーがサイコロを振って進むマスはその多くが「土地」であり、これを手持ちの資金で購入していくのがこのゲームの基本的な流れです(他のプレイヤーと交渉して取得することもあり)。

ほぼ隣接した同エリア(色分けされている)を買い占めることができたらそこに建物を建てていき、自分の所有する不動産の価値をドンドン上げていきます。そこに他プレイヤーが止まったら、その土地の現在価値に応じたレンタル費用を徴収でき、そのお金を使ってさらに自分の土地の価値を上げていきます。この不動産競争の結果、他プレイヤーを全員破産させたプレイヤーが勝者(MONOPOLY=独占)となるゲームです。

「サメポリー」では「モノポリー」におけるお金の概念が「市民」になっており、土地を買ったりする際にはこの「市民」を支払います。「市民」を支払う際にはゲームボード中央にでっかく描かれたサメの口の中に放り込むそうなので、それを見てるだけでサメ映画の気分に浸れそう(笑)。つーかどんだけ人食えば腹が満たされるんだよこのサメ。

「サメポリー」のゲームボード
真ん中のサメのクチが市民置き場
(ゲームマーケット2023秋にて撮影)

「モノポリー」と最も異なる点は、「ゲーム盤面の中をサメが周回している」ことで、これに伴いゲームの目的が「他プレイヤーを破産させること」ではなく「サメを退治すること」になっています。サメを退治するには武器が必要なのですが、その武器は同色グループの不動産をすべて所有すると購入可能となります。このあたりは「モノポリー」のルールが別の形で生きていると言えますね。

▼詳細ルールは公式サイトまたは下記動画を参照。

なお、「サメポリー」は相当サメ映画愛にあふれた方が作ったものらしく、土地の名前やカードの内容に様々なサメ映画ネタが散りばめられているのだとか。サメ映画好きな方は持っていて損はない一品ではないでしょうか。

ボードゲームの映画化って…

ところで私が初めてこの話を聞いたのは、実はゲームマーケット2023秋でのことでした。

ゲームマーケット2023秋にて撮影

「サメポリー」映画化?ホントにっ!?そもそもボードゲームが映画化されたケースって過去にあったっけ?と思って調べてみたら、「クルー」や「モノポリー」でそういう話があるみたいですね…。

だけどあまり聞かないケースだけに斬新ですよこれは!!

この「サメポリー」は「東京国際サメ映画祭」(あるらしいんです、そういうのが)公式ゲームとのことなので、映画化の話に至ったのはこのあたりから上手く話を持っていたりしたのではないでしょうか。憶測ですが。

それにしても「ボードゲームの実写映画化」なんて、そんな突飛でもない話を、いったいどこの誰が受けるというのでしょうか…?

チラシ画像より

いたー!!!!!

日本バカ映画の巨匠、河崎実監督

ご高名な映画監督を紹介するのにいくら何でも失礼に過ぎると思いますが、ご本人がそうおっしゃっているのですから仕方ありません。

我が国における特撮映画界の奇才(ほめてるんですよ!)、河崎実監督の登場です!!

このお方の作る映像は時代ががった昭和ノリの過剰演出が特徴で、見る人が見れば思わず「ああっ…!」ってなること請け合いです。これまでに手掛けた作品タイトルは「いかレスラー」「日本以外全部沈没」「地球防衛未亡人」「三大怪獣グルメ」「コアラ課長」など、ちょっとおバカっぽくて、でもどんな内容なのか気になります。

直近だと…そうですねぇ。とりあえずこれを観てもらいましょうか。
バカ映画の意味がお分かりいただけるのではと思います。

で、「サメポリー」の映画化の話でしたね。

どのようにしてそのような話が河崎監督のところに来たのかは定かではありませんが、ともあれこの映画化は日本バカ映画の巨匠の手に委ねられることになりました。

最初はクラウドファンディングでショートムービーを作る形で取り組まれたようですね…。

それにしても、ここに「かつてライオンやヒョウに襲われて生還した女優」松島トモ子さんをアサインしたその手腕は凄いです。これによって「ライオン、ヒョウと対峙した松島トモ子の次の相手はサメ!!」という流れを作り出すことに成功しました。河崎監督じゃなければここまでドラマチックな演出は成り立たなかったかもしれないですね。流石は河崎監督。あんましバカバカ言ったらいけません。

松島トモ子さんって何でライオンやヒョウに襲われたの?

ここら辺が気になる方は以下の記事を見ていただけると分かるんですが、どうやらドキュメンタリー番組の撮影でケニアを訪れてライオンに襲われ、それでも特別番組のために現地でロケを続行した結果、今度はヒョウに噛まれたということですね。

特にヒョウに噛まれた際には「第四頚椎粉砕骨折」と診断されたそうです。この症例は「高確率で死亡、良くても首から下が動かなくなる程の後遺症が残る」ほどのものだそうです(ウィキペディアより)。こんな危険を冒してまでもアフリカロケを敢行された松島トモ子さんのプロ意識を思い知らされるエピソードであり、その顛末を知れば文字通り「奇跡の生還」と言えるものだったことが伺えます。

こんな伝説の人がボードゲームの映画化に、それも主演で登場するというのですから、これはもう映画好きのみならず、ボードゲームファンも着目して観なきゃですよ。

戸松遥さんが出るのなぁぜなぁぜ?

いや私、声優ファンでもあるから嬉しいんですけどね。

ここだけの話、戸松遥さんがキャスティングされてるのを見て、私これ秒で観に行くと決めました(本当)。

戸松遥。愛称ハルカス。代表出演作品は「ソードアート・オンライン」(アスナ役)、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」(安城鳴子役)、「妖怪ウォッチ」(天野ケータ役)、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(アイリス・カナリー役)、「響け!ユーフォニアム」(黒江真由役)など多数。

戸松遥といえば「閃光のアスナ」。ある程度アニメ好きな人ならば、彼女を最も代表する役といえばもうこれしかないでしょう。

「ソードアート・オンライン」にて猛威を振るった圧倒的な高速の剣技。その姿は放送後何年も経ったいまでも私の脳裏に焼き付いています。

そして近年ではこれ。

「響け!ユーフォニアム」の三年生篇にて突然転校してきた凄腕のユーフォニアム奏者、黒江真由。観た方は分かると思いますが、よくもあの閃光のアスナにこんな汚れ役を…と、そんな複雑な心境で観ておりました。

それにしても、その戸松遥さんが何故実写で映画に…?と思って調べたら、実は戸松遥さん、サメ映画学会会員になるほどサメ好きなのだそうで。

なるほどねぇ。これもたまたまではなく、必然的に導かれたキャスティングだったってワケか。いやこれまた流石です河崎監督!!

映画の感想について

前置きはこのくらいにして(ここまで前置きだったんかい!)本記事のメインである感想ですが、ネタバレを書くわけにはいかないので、ここで語れることは実はそんなにありません。

チラシ画像

このチラシ画像、そして冒頭に貼った予告編のYouTubeを見てもらえれば、これがどんな話でどんなビジュアルかは何となく分かるかと思います。よくもまぁサメを河崎実風に料理したもので。そこは「へぇ~!!」って思いながら鑑賞しました。私的には非常に楽しめました。

サメの恐怖に震えてください(笑)。仮面ライダーにあんな怪人いなかったかなぁ…いやウルトラマンだったかも(適当)。

随所に昭和レトロネタがブッ込まれてるので、分かる人にはすげー懐かしいです。私は現代の若者だからあんまし分かんなかったなぁ(嘘)。

ハルカス💕

あと松島トモ子が過去に声優やってたとか…(調べたところ事実)。

それと例の歌、いつか「サメポリー」プレイするときのBGMにしたいから、CD出すかネットで売ってほしいです。

ネタバレしない範囲で言える感想はそんなところですが、私はむしろこれ、「ボードゲーム映画化のモデルケース」として受け止めました。

チラシに書いてあるから言っちゃうと、この話で主演の松島トモ子は異空間に閉じ込められてしまうんですね。で、そこに何故かサイコロが転がっていて、サイコロを振ると出目によって別の空間に移動できるってワケ。ここら辺は「サメポリー」の移動の概念を形を変えて表現したといえます。

空間(ゲームで言うところのマス)にはそれぞれ異空間に閉じ込められた人がいたり、サメが襲ってきたりします。人によっては武器を持っていることがあり、これも「サメポリー」のゲーム内容を意識したギミックだと思われます。ラスト近くに登場する○○も実際に「サメポリー」で登場するアイテムのひとつなので、ゲームをやった人はニンマリできることでしょう。

まぁ何せ「サメポリー」のベースはかの「モノポリー」であり、そのゲーム内容は基本的にすごろくなので、それをただ単に映画の文法に落とし込んだところで面白いのかな?という若干穿った見方をしていたのですが、

「プレイヤーがひとりであること」(松島トモ子の物語)
「出目による主人公の変化」(若返りと老化)
「マスで発生するイベント」(登場人物との掛け合いやサメの襲撃)

ここを面白く作り込むことで、すごろく特有のゲームのダレ感を感じさせることがない工夫をしているように思いました。

ゲームの楽しさと映画の楽しさは似て非なるもの。「サメ遊戯」はこの課題に真正面から取り組み、河崎監督なりの回答を出して面白く仕上げた、極めて野心的なエンターテインメントである-これが私の「サメ遊戯」に対する評価です。

これだけの挑戦に対して、単に「面白かった」じゃあんまりですからね。
観るだけの価値が必ずある!と申し上げておきます。

どこに行けば観られるの?

「サメ遊戯」の公演情報は以下リンクで確認することができます。

北海道:
・なし
東北地方:
・なし
関東地方:
・東京都 池袋シネマ・ロサ 4月4日(金)~
・東京都 シネマート新宿 4月4日(金)~
・東京都 ヒューマントラストシネマ渋谷 4月4日(金)~
中部地方:
・愛知県 シネマスコーレ 5月3日(土)~
・新潟県 高田世界館 近日公開
近畿地方:
・京都府 アップリンク京都 4月4日(金)~
・大阪府 テアトル梅田(旧シネ・リーブル梅田) 4月4日(金)~
・兵庫県 元町映画館 4月12日(土)~
中国・四国地方:
・広島県 福山駅前シネマモード 4月4日(金)~
九州・沖縄地方:
沖縄県 桜坂劇場 5月17日(土)~

私の住んでいる東京だと、池袋、新宿、渋谷から選択できるのね…。

ただし上映時間に注意!!例えばこのうち池袋は上映時間が14:15からとなっています。昼間仕事の会社員は有給取らないと行けないじゃん!!新宿は16:50からで、これも会社員はほぼ無理っぽいなぁ…。東京だと渋谷が18:40からなので、これなら会社員でも定時で上がれば何とかなるレベルです(私はここで観ました)。

他の地区にしても、いつの時間帯に行っても観れるというものではないはずなので、観たい方は必ず上映時間を確認してから行ってみてください。各映画館の予約ページは分かりづらいところもあるので、「映画.com」などの情報サイトを調べたほうが良いかと思います。

いつまで観られるの?

上演期間についてはこんな話が…。

ホントにっ!?これほどみんなに観てほしい映画が1週間しか上映されないとか…。まぁ業界には業界の事情がありましょうが、ちょっとそれはもったいな過ぎです。もったいないお化けが映画化されちゃいます(嘘です)。

ということで、この記事をいま読んでいらっしゃる方でどうしても観たい方は、会社の有給を取るとか終わっても行ける時間の場所を探すとか、何とかして作品に触れてみてほしいものです。それだけ苦労して映画館に足を運ぶこともまた、貴重な思い出になるはずですので!!
(了)

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