[コラム] 私のおススメ:soundwsさんの『きみだけが知らない歌』
Uさんの『ぼっち・ざ・はんと!』に参加します。
TALESの次々と更新されていく膨大な作品の中で埋もれていってしまうお宝作品を紹介しよう!というものです。
ちょうどTALES公式でもシェアキャンペーンをやっているので便乗です。
私がみなさんにおすすめしたい物語はこちらです。
soundwsさんの『きみだけが知らない歌』
こちらは創作大賞に応募されたお話で既にたくさんの方が読まれて♥を付けていますが、完結済の物語ってどうしても埋もれていってしまいます。
私の拡散能力は微々たるものと思いますが、最近つながった人たちも多くいますし、ぜひこの物語を紹介させてください。
soundwsさんはnoteの音楽仲間です。
作詞作曲をする人は物語も書く人も多くいます。一つの世界を作り上げるという意味で、たぶん脳の同じ分野を使っているのではないかなと思っています。
音楽を作る人の小説が奏でるリズム感…とか、小説を書く人の音楽が持つ物語性…とか、総合的に楽しめるところが面白いのです。
『きみだけが知らない歌』は音楽にまつわるお話です。
音楽ライターをしている主人公の “俺” は、ある日、「特定の曲を聞くと気持ち悪くなる」という話を読者の吉田君から聞きます。
その曲というのが、昭和の歌姫 よしんば千秋 のものと言います。
ところが、それだけの大御所にも関わらず、“俺” にはその歌手の記憶が全くなかったのです…。
そんなことってある?? と例の曲を聞いてみると、まるで記憶にない曲なのに、自分も気持ち悪くなってしまったのでした…。
音楽ってタイムカプセルというか、その曲を聞いてた時のことを追体験したり、強烈なフラッシュバックを起こさせるものでもありますよね。
それが、ああ、これはあの時の記憶だ…と思い出すのではなくて、まったく知らない曲で気持ち悪くなってしまったとしたら…。
自分の中に知らない自分がいるみたいでとても怖いと思います。
そういうとても不安なところから物語はスタートし、主人公の “俺” と吉田君が自分の秘密を探っていくお話です。
私が紹介すると身構える人もいるかもしれませんが、ホラーじゃないですよw
とても不思議で面白くて興味深くて愛にあふれた物語なので、ぜひまだ読んでいない人にはおすすめしたいです!
記憶の紛失について
みなさんは記憶がごっそりなくなっていることに気が付く体験ってありますか?
私はあるんです。
大人になってから、小学生のときの写真がいろいろ出てきて見ていたら、まったく知らない子と仲良く映っている写真がいくもありました。
ひとりではなくて、何人もわからない子がいました。こんなに仲良さそうなのに忘れちゃうなんて私は薄情だな…とその時は思ったのですが。
よくよく考えたら、小学生くらいまでの記憶があんまりないことに気が付きました。
私は子供ころとってもぼーっとした子供で半分幻想の世界に住んでいるような感じで、たぶん今思えば幻覚(小人とか)もよく見ていたし、私はこの世界に属するものではないと強烈に持っていたり…とかありました。そういうことはよく覚えている…。
自分の身体が自分のものではないような感じとか。
それが原因なのかわかりませんが、思い返してみると、子供のころの記憶は断片的で、それも本当なのか幻想なのか区別があまりつきません。
家族から話を聞いて記憶している気持ちになっていることも多々ありそうです。
これが、単純に私がぼーーっとしていただけなのか、何か怖いことを封印したのかどうかわかりませんが、とりあえず現在支障はないので放置しています。
だけど、このお話を読むと、記憶がないことに気が付いたあの独特の、自分が自分でないような感じをふと思い出したのです。
音楽ライターをしているのに、昭和の大御所歌姫のことを全く知らない…それはそれは地に足が付かない変な感じがしたことでしょう。
私がこの物語にのめりこむのはこういった理由からです。
しかもその起爆剤が音楽という、またまた共感しかないのです。
音楽を作るsoundwsさんならでは着想だなって思うのです。きっとsoundwsさんも音楽といろいろな感情をシンクロさせてきた人なんだろうなって思うのです。
曲とシンクロする物語
soundwsさんは、各話のエンディング曲を選曲されています。
ぜひこちらも一緒にお楽しみください。
で、ごめんなさい…いまさら気が付いたのですが、『第2話 音楽と記憶』のエンディング曲に、青央さん作曲、私 作詞、菊さん編曲の超絶エモな曲『流星群ラララ』を入れてくれていました。
ありがとうございます。
最後のラララの大合唱すごいんですよ。ぜひ聞いてください。
『きみだけが知らない歌』の曲ではないのですが、soundwsさんのオリジナル曲もめっちゃかっこよいのでぜひ聞いてみてください。
以上が私が推したい物語です☆
