[創作大賞感想] 歩行者bさん著『わたしのイカイ地図』/イカと織り成すイカイのイカ略…
歩行者bさんの『わたしのイカイ地図』を読みました。
とても面白かったので感想を書きたいと思います。
ネタバレはしません。
おススメのお話なので、面白そう!読んでみたい!と思っていただけたら嬉しいな。
主人公のミカは目を覚ますと、どこなのかさっぱりわからない、イカだらけの街に来てしまったことを発見します。
私はシュールで不可解な世界が大好きですので、この物語の冒頭でもう心を鷲掴みにされてしまいました。
想像してみましょう。イカの世界を…。
イカなところが本当にいいですね。イカは大変興味深い生き物です。
…いやまて、これは主人公がイカと思っているだけでイカではないのかもしれない…。
このお話に出てくるイカたちは、喋ったり服を着たりして私たちの知るイカとはちょっと違うようです。
身長150cmくらいで四本脚だそうです。
イカとしてはかなりデカい気もしますが、イカって実はデカいのもたくさんいるんですよね。
ちなみに私の身長は 148cmなのでだいたいイカくらいです。
突然イカの世界に来てしまったミカは最初は驚いているものの、わりとあっさりと事態を受け入れていきます。
人間がこれからの時代を生き延びて行くには適応能力と柔軟性が必要なのです。
ここで例えば、「ぎゃーイカぁぁ~お家に帰りたい~」と事態を受け入れることができず、心を閉ざしてしまった場合、主人公の精神はたちまち崩壊し、我々はもっと悲惨な物語の結末へと辿りついてしまっていたことでしょう。
実際にはそうはならなずに、ミカがたくましい精神を持った女性であったため、我々は彼女と共にイカの街を探索することができます。
ミカが目撃したイカの街はとても興味深いものばかりです。
何だかわからんものばっかりwww
異文化に触れた時ってこんな感じですよね。
失われた文明の残した用途不明な産物を前に、あれやこれやと使用方法を考えたりするのって実は全くのナンセンスなんじゃないかしら…ってミカの目を通してイカの街を探索しながら思うのでありました。
ミカと一緒にずっとイカの街を探検したい…そんな気分にさせてくれるのです。
ミカの世話役というか担当になったイカのB氏も魅力的なイカです。
こんな感じで毎日を過ごせたら、イカだらけの街でもミカもきっと幸せに生きられるのでは…と思うのですが物語はそれを許してはくれません。
ここから先はネタバレになってしまうので詳しくは述べませんが、この物語がイカだらけのシュールなお話では終らないことをお伝えしておきましょう。
気が付けば私はミカとイカたちへ思いを馳せて、愛とは何か…イカとは何なのか…と考えてしまうのでした。
読み終えた時に、心の片隅にほっこりと、イカの想いが残るお話でした。
今こうして余韻に浸って感想文を書かせてもらえることに感謝します。
さあ、そのあなた! まだ読んでないのであれば、ぜひ、イカの世界を旅してみてください☆
