英語がストレートなのは嘘?初心者が「失礼」と思われないためのクッション言葉の魔法
「英語はストレートな言語だから、思ったことをそのまま言えばいいんだよ」 「日本人のように空気を読まず、Yes/Noをハッキリさせなきゃ通じない」
英語の勉強をしていると、こんなアドバイスを耳にしたことはありませんか?
真面目な人ほど、これを信じて、「よし、勇気を出してハッキリ言うぞ!」と頑張ってしまいます。 でも、その結果…。
相手がムッとした顔になったり、微妙な空気になったりして、「あれ? 正しい英語を話したはずなのに、なんで?」と落ち込んでしまう。 そして、「やっぱりコミュニケーションは難しい」「私には英語のセンスがない」と、自信を失って挫折してしまうのです。
でも、安心してください。 あなたがうまくいかなかったのは、英語力がないからではありません。 実は、こちらの記事「英語が話せない原因は「勉強不足」ではない?心をラクにする22の考え方」でも解説している通り、私たちが英語でつまずく原因の多くは、スキルの不足ではなく、こうした「言葉の裏側にあるルールの誤解」にあります。 今回の場合も、「ストレート」という言葉の意味を、少しだけ誤解していただけなんです。
今日は、多くの英語初心者が陥りがちな「英語の罠」を解き明かし、相手と良い関係を築くための「本当の話し方」についてお話しします。
「ストレート」=「失礼でもいい」ではありません
確かに、英語は日本語に比べて、結論を先に言ったり、主語を明確にしたりする「わかりやすさ(ストレートさ)」を好む言語です。
でも、ここが最大の落とし穴。 「わかりやすく言うこと」と、「思ったことをそのままぶつけること」は、全く別物です。
初心者の方が陥りやすいのが、 「ストレートな言語なんだから、直接きつく言ってもいいんだ」 と勘違いしてしまうケースです。
たとえば、相手が間違っていると思ったとき。 「ストレートに言わなきゃ!」と思って、こう言っていませんか?
「You are wrong.」 (あなたは間違っています)
これ、文法的には正解です。 でも、ネイティブの感覚からすると、これはストレートどころか、「アッパーカットを食らわせるような攻撃的な言葉」に聞こえてしまうことがあります。
「お前は間違ってる!」と指をさされているような感覚です。 これでは、いくら英語が正しくても、人間関係はうまくいきませんよね。
英語圏でも「思いやり(クッション)」は超重要
「えっ、じゃあどうすればいいの?」と不安になりますよね。 実は、英語圏の人たちも、日本人と同じくらい、あるいはそれ以上に「相手への配慮」を大切にしています。
何かを指摘するときは、直球を投げるのではなく、言葉をオブラートに包んで(クッションを挟んで)、やんわりと伝えるのが大人のマナーです。
先ほどの「間違い」を指摘する場合も、こんなふうに言います。
「That might not be quite right.」 (それは、ちょっとだけ正しくない、かもね)
「I’m not sure if that works.」 (それがうまくいくかどうか、私には確信が持てないなぁ)
どうですか? 「You are wrong!」に比べて、すごく優しくて、受け入れやすい響きになりませんか?
「Might(かもしれない)」や「Not sure(確信がない)」といった言葉を使って、あえて曖昧にする。 これが、本当の意味での「英語のコミュニケーション」なんです。
日本人の「気遣い」は、最強の武器になる
英語が苦手な人は、「英語を話すときは、別人格(強気な自分)にならなきゃいけない」と思い込んでいます。
でも、それは大きな間違いです。 あなたが普段、日本で大切にしている「相手を傷つけないようにする気遣い」や「優しさ」。 それは、英語を話すときにもそのまま使っていいし、むしろ使うべきなんです。
「ストレートに言わなきゃ」と無理をして、心を鬼にする必要はありません。
「英語は、わかりやすく、かつ優しく」
これさえ覚えておけば、トラブルを招くことはなくなりますし、相手もあなたともっと話したいと思ってくれるはずです。
やさしい心のまま、英語を話そう
英語はただのツールです。 そのツールを使う「あなた自身」が変わる必要はありません。
あなたの持っている「優しさ」を、そのまま英語に乗せてみてください。 きっと、今までよりもずっとリラックスして、心地よい会話ができるようになるはずです。
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※この投稿は、英語に苦手意識のある初心者の方を想定して書いています。
正確さよりも「伝わること」「話してみる勇気」を大切にしたちよまる式の考え方を紹介しています。
この記事を書いた人:上田千代丸(ちよまる式 English Quest代表)
▶ 上田千代丸のプロフィールはこちら
ちよまる式は、AI時代における新しい英語学習の形を提案しています。
簡単なコミュニケーションは自分の力で、難しい内容はAIと協力して。
これからの英語学習は、「自力で全てをどうにかしようとする」のでも、「すべてAIに任せきりにする」のでもなく、その中間にある“ちょうど良いバランス”が大切です。
自分で考える力と、AIを使いこなす力——どちらも育てていくことが、これからの時代に求められる英語力だと考えています。
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