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抹茶の入り口は、お盆でもいいと思う――道具が教えてくれたこと



一保堂さんのスターターキットをきっかけに、
私の暮らしにそっとなじんでいった道具がふたつあります。

どちらも、日々の抹茶時間に欠かせないものとなりました。
今日は、そんなお話です。



最近、「抹茶、はじめてみたいんです」というお声を、
よく目にするようになりました。
SNSや記事、あるいは身近な会話の中で、
そんな気配を感じることが増えています。




その流れの中で、よく目にするのが、
一保堂さんのスターターキット。



茶碗と茶筅、個包装の抹茶。
「これさえあれば」という安心感があって、
初心者の方にとって、やさしい入り口になる組み合わせです。




私もこのキットに目を留めたことをきっかけに、
一保堂さんの道具に自然と目が向くようになりました。



その中で、どうしても気になって、
つい手に取ってしまったものがふたつあります。



樹脂製の茶筅と、そしてこの、丸いお盆。



どちらも、スターターキットには含まれていませんでした。
でもどうしても気になって、心惹かれるようにして選んだものです。



お稽古先で見たような、懐かしさを感じる丸いお盆


このお盆はお稽古で通っていた先生のところで、
略盆点前のときに使われていたお盆に、
とてもよく似ていました。



正確に同じものではありません。
でも、似ているだけで、どこか安心する。
きっと私は、
「馴染んでいた形」
に自然と引き寄せられたのだと思います。




そしてもうひとつが、樹脂製の茶筅です。




私はどうしてもこの茶筅を試してみたくなったのです。


つい手が伸びる頼れる道具^^


軽くて、扱いやすくて、洗いやすい。
その上、竹より長持ちしそう。
もちろん、使い方にもよるとは思うのですが。



実をいうと、最初は
「どうなのかな」と少しだけ思っていたのです。
が、使ってみると、思っていた以上に使い勝手がよくて、
すっかり日常に馴染みました。




お店の方も「一回使ったら、もう戻れませんよ」
とおっしゃっていましたが、まさにその通り。
今では、頼りになる一本として、
静かに活躍してくれています。


抹茶の入り口は、たくさんあっていい。
お茶碗じゃなくても、棗(なつめ)じゃなくても。
お盆から始まったって、いいと思うのです。




自分にとって“ちょうどいい一服”の入り口は、
人の数だけ、あっていいのだから。




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光森ちづこ | 表千家教授・仏語翻訳家 最後まで読んでいただきありがとうございます。 よかったらまた遊びに来てくださいね。 スキやフォローしていただけたらとても嬉しいです。 頂いたサポートで良い記事を書いていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします。