やりたいことをやろうとするのは、わがままじゃない
やりたいことを強くいうと、わがままってことになっちゃいがち。
大人も子どもも。
私が一人旅をするようになったのは、「変なところに」「普通の休みと違う時期に」行きたくてたまらなかったから。
卒業旅行のインドから、それは始まった。
そして、あるとき「どうしてもマチュピチュに行きたい」「行くなら、休みを取れる期間めいっぱい行く!」。
とても誰かに「一緒に行こう」といえなかった。
スケジュールを合わせたら、短いツアーになってしまう。
それはイヤだったから。
自分だけで、行きたいときに行きたいところへ行く。
独身時代は、そんなわがままな旅を続けた。
行きたいところに行けたことは、とてもよかった。
息子が4,5歳の時。
「明日はカンペキな日にするんだ!」
自分で、翌日に着る服を用意した。そんなこと、初めて。
翌朝、自分で着替えて、朝ごはんもまあまあ食べて。
ちょっと遊んだけど、いつもよりすんなりと家を出て、保育園へ向かった・・・
のだけど。
「階段で行く!」
当時住んでいたのはマンションの5階。
手をつないで、階段を降りた。
最後の階段は2段か3段、ジャンプ。
それを繰り返す。
ある階段で、「あ、とぶの忘れた!」
と戻ろうとする。
「次ですればいいよ」といっても聞かない。
しかも一つじゃなくて、折り返して上の上の方に。
2段とんで、降りて
「3段に、する!」
やり直そうとする。
「もう行こうよ」
と時間を気にし始めた私。
「やだ!」
ジャンプ。うまくできなかったようで
「もう1回」
「もう行くよ!」
と強くいったら、わあわあ泣きだした。
困ってしまった私。
結局、泣き止まないで、夫に送ってもらうことになったのだけど、それでますます大泣きに・・・。
カンペキな1日にするはずだったのに・・・。
あとから何度も考えた。
何度でもいうことを聞いてもらえると思われたら、困る。
わがままになっちゃうかも。
一方で。
そんな小さなことくらい、聞けばよかった。
少し時間が遅れても、よかったのに。
(うちの会社は時間に厳しくはないので)
何年かたって、答えが出た。
聞いてあげれば、よかった。
わがままじゃない。
それは彼の願いだったんだ。
私はあの時、彼の「やりたい気持ち」に応えられなかったんだ。
ずっと重い気持ちを持っていたのに、自分で認めたくなかっただけなんだ。
ごめん。
それから何度も思い出した。
もう一度、あの時に戻ってやり直したいって。
できないけれど。
エンジンがかかっていたのかも、しれない。
止めてしまったかも、しれない。
自分のわがままは通したのに。
わがままじゃなくて、主張を通しただけだと思っているのに。
だから。
「やりたい」っていわれたら、なるべく聞きたい・・・
そう思ったけれど。
いつも迷う。
これは、聞いたほうがいいのかどうなのかって。
毎回考えながら、返事をする。
今は、一緒に考える。
本当にやりたいことだったら、やってほしいから。
私もやりたいから。
自分でも、考える。
本当にやりたいことか。
やりたかったら、やろう、と。
※イラストはおくちはるさんからお借りしました。ありがとうございます。

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