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眠ることで助けられてきたんだけど、でも

「普通に夜も寝ているのに、昼寝を2時間もすることがあるんですよ」
「・・・それはあまり聞かないですね」

これは私が小学生だったときの、家庭訪問で。
母が心配して、担任の先生に聞いていた。
小学3年生くらいだったろうか。

わざわざ聞くくらい、変なんだ。
先生も聞いたことがないくらい、おかしいんだ。

ショックを受けた。

でも、そのあともよく寝ていた気がする。
ただ、眠くて。

私は子どもの時、寝るか、本を読むか、どちらかで。
あまり外にも出ないし、運動音痴だった。

1日10時間くらい、平気で寝ていた。日常的に。
もっとかも。

中学に入ったころから、お昼寝は減った気がするけれど。

でも、何か変化があると、よく寝ていた。
高校入学直後。
大学受験のあと。いや受験中も。
卒論を書きながらも。

社会人になった直後は、帰宅後、倒れるように寝ていた。
研修中も。
いや、研修中だったから、寝る時間があったのかもしれない。

家族があきれるほど、よく寝ていた。
赤ちゃんみたいに。

そんな私が寝られなくなった。

入社後、2,3年目で。
仕事の資料を持ち帰っては、うんうんうなって、でもほとんど進まなくて、翌日出社。
そんなことを繰り返していた日。

寝られなくなった。

就職の面接の特技に「どこでもいつでも寝られます」と書いた私が。

寝ようとしても、頭にグルグルと仕事が渦巻く。
気がつくと明け方。
知り合いがよく言う「眠れないってこういうことか」と知った。

相性の悪い、興味の持てない仕事で。

パワハラやセクハラという言葉もなかったころ。
毎日、ちくちく皮肉を言われ、怒鳴られ、時として飲みに連れて行かされ、不快なことをいわれ、肩に腕を回され・・・。

20代で、どう対処したらいいのかわからなかった。
自分がどう悪いのかもわからなくて。

今、思うと「こんな仕事は嫌いだ」と顔に出ていたのだろう。
仕事ができないのに、生意気だったんだろう。
そうわかる。

当時はただ耐えている、つもりだった。

でも。

眠れなくなったとき。
これは、もうだめ、と気がついて。
胃もしくしく痛んでいて。

仕事を持ち帰るのを、やめた。

その仕事はどうしても興味を持てなかったので、部署替えを何度も申し入れて。聞いてもらえなくて。

上司を飛び越して、その上の人に体調不良を訴えて。

休んだ。

眠った。
昏々と。
半日以上。
何日も。

いいのか、悪いのか。


2週間後くらいに会社に戻ったら、部署替えになった。


それから、あそこまで眠れないことはない。
起き上がれなかったことは、あるけれど。

今も、よく寝る。
ショートスリーパーの夫があきれるほどで。

私だって、元気なときは睡眠時間を減らして、他のことをしたい。
読書したり、他の人のnoteを読んだり、片付けたり、創作にいそしんだり。


でも、睡眠にはあらがえなくて。

そして、よく寝ることで、私は助けられてきた気がする。
不調や悩みが、寝ると少し、軽くなっている。
寝られないと、体は重くなり、悩みは深くなる。

だから、いいことにしている。


ただ、息子もロングスリーパーで。
受験生とは思えないくらいによく寝ていて。

私に体質が似てしまったみたいで。

ごめん。

それが今の悩みかも。



※イラストはけそさんにお借りしました。ありがとうございます。


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