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労働資本主義:真の積極財政で全員ウインウインの明るい未来へ⑤

⑤実践!労働資本主義、ジャパノミクス前編

改めて労働資本主義を簡単に説明すると従来の経済学がインフレターゲットでお金の価値を中心に考えてることから脱却して賃金ターゲットで労働者の価値を中心に考えることだよ。

それで前回は、労働資本主義が自由市場の失敗である外部性利益に着目して「民間が得意なことは民間で、政府が得意なことは政府で」って説明したよ。

今回は、どんなところに外部性利益が眠ってるのか、具体的に見ていくね。

たとえば鉄道。

都市部じゃ採算が取れるから民間事業者がどんどん参入して、東京の鉄道網なんて網の目みたいに複雑になってる。
でも逆に、地方の赤字路線は採算取れないから廃線が相次いでる。

利用者だけじゃなく、その地域に住む人全員にメリットがあるのに、事業者には利益が出ない。

これが外部性利益だよ。

こういうところに補助金を出したり、乗り合いタクシーサービスを代替案で提供したり、行政が手当てしないとね。

同じ鉄道でも、都市部は市場が機能してるから政府の出番はないけど、地方は外部性利益が大きいから政府が動くべき。

まさに「民間が得意なことは民間で、政府が得意なことは政府で」だよ。

都市の鉄道と田舎の鉄道


そして、この外部性利益を追及して日本を発展させていくことを「ジャパノミクス」と名付けたよ。

ジャパノミクスは大きく6つの柱から成り立ってる。

一つずつ解説していくね。

カイゴノミクス

まず、介護。

財政負担や税負担がホットなテーマで、高齢者の自己負担を増やせって声が年々大きくなってる。

その気持ちはわかるよ。

でも、もし本当に高齢者が全部自己負担で介護する世界になったらどうなる?

サービスや施設の利用料が跳ね上がって、多くの人が使えなくなる。

家族に介護負担が重くのしかかって、仕事を辞める人も増える。

介護疲れで心を病む人も出てくる。最悪な選択をする人だって増えるかも。

働く納税者が受給者に変わっちゃって、介護で働く労働者も仕事を失う。

経済全体が不景気になるし、徘徊や事故、孤独死が増えれば行政も後手後手で圧迫される。

負担を減らしたつもりでも、結局別の形で跳ね返ってくるんだ。

カイゴノミクスは、この負担を真逆の強みに変えるよ。

介護支援には移動補助ロボットアーム、自動車椅子、パワーアシストスーツ、スマートホーム(音声認識の照明やエアコン)、ウェアラブルセンサー、見守りカメラ、健康モニタリング、遠隔診断、AI診断、遠隔治療、リハビリ支援器具、会話AI、記録自動化AI、音声入力、介護人材育成AIとか、いろんな技術が実用化されてるし、これからも期待されてる。

長くなるから一個一個は割愛するけど、政府が補助金でこれらの導入を促せば、介護の生産性が劇的に上がる。

介護士が一人ひとりに向き合う時間を増やしながら、受け持てる人数も増やせる。

事業者は最終的に介護報酬なしでも継続できるように、介護士も高い賃金が取れるようになるのが目標。

介護を「ただの負担」から「儲かるビジネス」に変えちゃうんだ。

介護支援産業が景気の起爆剤になるし、世界が高齢化に向かってる今、日本がこの分野で世界標準を作れば、日本を牽引するポテンシャルがある。

介護職も利用者も社会全体の負担も軽くなって、賃金が上がれば消費も増える。

これがジャパノミクスの柱、カイゴノミクスだよ。

カイゴノミクス

アグリノミクス

次は農業。

令和の米騒動が起きたくらい、農業はホットな話題だ。

問題の根っこは生産調整。

食料自給率を支える安全保障(外部性利益がデカい)なのに、農家の収入は米の価格に依存して不安定。

作りすぎると収入が減るって矛盾を放置してるから、若手の参入は少ないし、需要の見込み違いで値段が乱高下する。

税金で米を高くしてるようなもので、誰も嬉しくない仕組みだよ。

これをガラッと変えるには、農家の所得補償しかない。

作りすぎを恐れず作れるようにするんだ。

値段が下がれば国民は嬉しいし、輸出もしやすくなる。

日本の農業は世界の食料不足に貢献できるポテンシャルがある。

それがアグリノミクス。

たくさん作る方向に舵を切れば、農業は本当にブルーオーシャンだよ。

だって、これまで日本の農業って「たくさん作る」ことにほぼ無関心だったんだから。

自動運転トラクター、画像育成診断監視、品種改良、農業法人化、規制緩和とか、やるべきことは山ほどある。

これもアグリノミクスだ。

ただ、兼業農家への保護は強すぎるかも。

専業農家に農地を貸し出すとか、生産性を上げる仕組みが必要だね。

農家の安定収入が地方経済を活性化して、賃金アップにつながる。

これがジャパノミクスの柱、アグリノミクスだよ。


アグリノミクス

エデュノミクス

次は教育。

労働資本主義は労働力を最大限有効活用するのが目標。

そのためには優秀な労働力を育てなきゃね。

教師(売り手)と生徒(買い手)以外に、社会全体の利益(外部性利益)が一番大きいのが教育だよ。

優秀な教師を育てるのも大事だし、生徒一人ひとりの個性を活かした教育、これからの日本に必要な人材(AI、プログラミング、ロボティクスとか)への教育も大事。

教師の負担を減らすには人数も必要だし、事務サポートやITツールの活用も欠かせない。そういうとこに手当てするのがエデュノミクスだ。

でもさ、大学の予算、少なすぎるにもほどがあるよ。

優秀な人材が研究者を目指しても、海外に行っちゃう。

ポストが少なすぎる、賃金が低すぎて諦めるしかない、大学生が勉強よりバイトに追われる、企業がその安い労働力を当てにする、研究者が研究より資金調達に奔走する、成果が見込めない研究に資金がつかない…。

国力の衰退は教育から始まってるよ。

教育は国家百年の計。

政治家は今すぐ認識を改めなきゃ。

大学での研究に成果を求めるのは間違いだよ。

成果を求めるのは民間企業の仕事。

選択と集中は民間が得意なことで、政府がやっちゃダメ。

政府は見極めや運に頼らず試行回数が得意なんだ。

大学は9割が成果に繋がらない研究を積み重ねるから、民間じゃできない1割の大成功を上げられる。

優秀な人材が育って賃金が上がれば、経済全体が底上げされる。これがジャパノミクスの柱、エデュノミクスだよ。

エデュノミクス

今回はジャパノミクスの前半3つの柱を解説したよ。⑥で後半戦を見ていくね。

この連載は全10回予定で、毎週日曜18時頃にアップするから、次回は4月6日18時頃ね。

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