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続きのない話#227:空海を読むかい?(732/1000)

「空海知るべし」そんな天啓がおりてきたのは6月も末のこと。
COTEN RADIOの「最澄と空海」を、勧めてくれた友人と一緒に聴いたとき。

単なる知識だった「空海」が、ものすごく興味ある人物となって立ち上がったのだったよ。
8世紀後半から9世紀前半にかけて生きていた人が、今でも活き活きと語られるおもしろさ。

俄然興味が湧いたなあ、なんて話を書いたら、別の友人が「阿・吽」(おかざき真里)が凄いと教えてくれた。他の友人は「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(夢枕獏)がめっちゃいいという。
漫画と小説で描かれるフィクション。
それはいいかも。
ほかには研究書を何冊か読んでみたので、想像で肉付けされた物語を読むことで、空海がもっと身近になるんじゃないかい?

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「阿・吽」は今出ている13巻まで読み終わった。
これ、勧めてくれた姐さんが「その順で読めるのうらやましい」って言ってたけど、まさにその通り。COTEN RADIOを聴いてから読んでよかった。
アウトラインがわかっているので、ストーリーが飛躍してもキャラクターのセリフが難しくても時代背景が省略されて描かれていても、ついていける。
さらに13巻溜まったところで読み始められたのも良きタイミング。
第1巻は2014年刊行だから、そのころから読んでたら途中で内容を忘れて読まなくなってしまっただろうし。
最終第14巻は今年の9月に刊行されるというから、このコーフンを持続したままラストまで読めるだろうし。
いやほんと、この世で一番かんじんなのはステキなタイミング♫ ってことですね。

「阿・吽」の途中から併読しているのが「沙門空海」。
こちらはなんと執筆期間17年だという。
これまた全4巻をまとめて読めるシアワセ。
といっても「沙門空海」が完結したのは17年前だから、「阿・吽」の完結寸前にいっしょに読めることがラッキーなんだな。どちらも初見という立場で読み比べられるからね。
COTEN RADIOで最澄と空海の歴史の概略を知り、「最澄と空海」(立川武蔵)で二人の史実と教義を学んだあと。
「阿・吽」でもう一度二人の若いころからのヒストリーを読むと、史実を取捨選択して紡がれた物語がよりよく味わえる。
それを加味して「沙門空海」を読むと、また違うところにピントが合わされたドラマが展開されて興味深い。

視点を変えて同じ歴史を読み返す楽しさ。
今回、空海の人生を繰り返し味わうことで覚えました。
まあ、1200年たってもそのような素材として扱われる人物も凄いんですけどね。空海と同じ時代に生きていたら、どのように見えていたんだろう?
そんなことを考えるのも楽しいね。


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