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中国のお米の品種とは?中国のブランド米のお話

割引あり

はじめに

 中国のお米と言うとあまり良い印象を持たれていない方が多いのではないかと思います。しかし、私が実際に中国で食べたお米は日本人でも白飯のまま食べられるほど美味しく、感激し、本当に米自体が美味しいのかを検証したくて、上海でサービスアパートメントを借りて日本式の炊き方で炊いて確認したのがこちらの記事です。

 日本は自称お米の国なので、海外のお米の情報があまり入って来ません。
しかし世界では違います。世界の米の生産量は、こちらのキッズ外務省の雑学ページに詳しく、2021年のランキングですが、下記の様になっています。

 え?こんな下位なんですか?はいそうです。お米のマジョリティは中国とインドなんです。中国は日本の20倍以上ですね。中国の面積は日本の約26倍です。砂漠や高地も多く、米の生育できない気候・土地の割合も多いので、それを考慮すると面積比以上に水田で生産されているのかなと思います。そもそも稲作自体が、中国から東アジアの広範囲に広まりました。2020年、浙江省浦江県上山考古遺跡から発掘されたの炭化した1粒の「万年米」の調査から稲作は既に今から約1万年前に長江流域で始まった事が判っています。約日本の1万年前と言えば縄文時代…随分と差があります。米自体が日本に入って来たのはその縄文時代らしいのですが、水田耕作の技術は約2,500年前の縄文時代末期に導入され、それにより狩猟生活の縄文時代が終わり、農耕定住生活の弥生時代の幕開けに至ったとされています。つまり、田んぼを含む稲作自体が中国からの技術輸入であり、時代を変えるほどの大革命であったという事です。そうか、これもまた起源は中国ですか。さすが四大文明。
 さて、そんなに米を作っているとなると、知られていないだけで実は中国にも日本と同じようなブランド米があるのでは?ということに気が付くのではないでしょうか?私も最初は料理にばかり目が行っていましたし、麻婆豆腐等食べる時にはコメの美味しさなど気にする話ではないと思っていましたが、上記の記事で中国でもブランド米がある事を知り、ますます中国のお米について知りたくなりました。実際に現地子会社の社員や駐在している日本人から「五常大米」という品種が上がり、それについて実食したのが上記の記事でした。なぜ、五常大米が中国でブレイクしたのかと調べてみると、中国のCCTVの人気番組、「舌尖上的中国(舌先の中国)」の第二季 EP1 时节の回で取り上げられた事によるものだという事が判明しました。

 中国は広大な国であり、地域ごとに異なる食文化が息づいているので、お米もこの品種だけではなく各地の気候風土に合ったものが栽培されているに違いありません。本記事は、中国のお米品種に焦点を当て、それぞれの特徴を中国語でのネット情報から拾い集めたものをまとめて紹介するものです。

1. 中国のお米の基本情報

1.1 お米の種類

 中国のお米は大きく分けて、ジャポニカ種(短粒米)とインディカ種(長粒米)に分類されます。ジャポニカ米は、主に南部や沿岸地域で栽培され、粘り気のある食感が特徴です。一方、インディカ米は北方地方を中心に栽培され、パラパラとした食感が特徴です。ジャポニカ米:インディカ米の比率は3:7とのことですが、計算するとこの3割のジャポニカ米の生産量だけでも日本の生産量をはるかに上回る量という事になります。なお、伝統的に二期作が行われているという事なので、それもまた生産量を押し上げていると思われます。

1.2 中国のお米の栽培地

 中国のお米の主な東北地域、揚子江の上流・中流・下流地域、華南地域です。近年は、特に黒龍江省、江蘇省、安徽省、湖南省、江西省での生産が著しく増加しています。なお、お米は中国発祥で中国から日本に伝来したものではありますが、日本も中国のお米作りに一役買っていることを紹介しておきます。それは、黒竜江省など東北地域の寒冷地での米作り技術です。
 1980年代初頭、日本人農業専門家の藤原長作さんが寒冷地での米作り技術を中国に伝えました。この技術は東北地方の安定した米作りに大きく寄与しました。この事は中国人も下記の様に日本人が読むと感涙するほどの感謝をネットで上げていますので、日本人としては誇りにしてよい事だと思います。

藤原長作、日本の「稲作の王」と称される人物であり、寒冷地に適した「藤原式栽培法」を開発しました。1980年に中国・黒竜江省方正県を訪れた際、当地の稲の収量が1ムー(約6.67アール)あたりわずか100キログラムであることに驚きました。翌年4月、方正を再訪し、先進的な栽培技術を無償で広めました。その年、1ムーあたり347.5キログラムの収量を記録し、翌年には400キログラムを超える成果を上げました。この技術はその後、中国北方の13省や自治区に広まりました。 1989年には、中国建国40周年を記念する特別名誉を授与されました。1998年8月、87歳で亡くなる際に「自分の遺骨の半分を方正に埋めてほしい」という遺言を残しました。その願いに応え、2000年7月、方正県政府は盛大な遺骨埋葬式を執り行いました。
黒竜江省方正県の場所

 私が自分で炊いて食べた「五常大米(ウーチャンダーミー)」も、黒竜江省ハルピン市配下の五常市の産品なので明らかに彼の恩恵を受けたものと考えられます。中国人がこぞって美味しい米の代表として上げるブランド米です。詳しくはこちらの書籍をご覧ください。

2. 主な中国のブランド米

 ここから、中国のブランド米を見ていきたいと思います。

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