【コラム】中国ホテル新時代~”深夜粥"の中国版ドーミーイン「ATOUR HOTEL(亚朵酒店)」宿泊記(3か所)
コロナ前に中国のホテルをTrip(Trip.com Group Limited (NASDAQ; TCOM))で検索すると主に黄浦区など中心部のグローバルブランドのホテルが上がってきました。しかし、コロナが明けた2023年に検索してみると、浦東新区の上海ディズニーリゾート付近のホテルが上位に出てくるようになりました。これは、遠くに移動出来ない現地の人が近場の旅行を充実させた結果と推測しました。郊外に美術館や博物館がやたら出来ていたというのも同じ理由かと思います。それに加え、やたらと「ATOUR HOTEL(亚朵酒店)」という名称のホテルが出てくるようになりました。値段は都市にもよりますが朝食付きで日本円で1万円程度、駅近などわりといい所に立地しています。中国の安い価格帯のホテルと言うと汉庭、錦江之星、如家、全季、秋果等のチェーン店がありますが、私はそこしか無い場合を除き、極力利用しません。理由は衛生面です。ボリュームゾーンが宿泊するとなると色々気になります。しかしATOUR HOTELはその値段より1段上で価格としてはIHGのHoliday Inn Express程度です。ネット検索してみると、急速に増殖して何と2022年11月11日にAtour Lifestyle Holdings Limited (ATAT)としてNASDAQに上場しているという事が判りました。
更に調べると、中国で流行りの映える書籍陳列を取り入れた図書コーナーがあったり、洗濯機の使用が無料だったり、深夜粥という食堂で夜に無料でお粥が食べられるシステムがあったりと気になるサービスがある模様。無料の「深夜粥」?は?どっかで聞いたような…これ、中国版ドーミーインじゃん!ドーミーインは私のお気に入りの日本のビジネスホテルチェーン。毎日21:30〜23:00「夜鳴きそば」と称して小さいサイズの醤油ラーメンを無料で提供する事で知られている。何と、そのシステムを粥で取り入れて急成長してNASDAQ上場とは規模が違い過ぎる!ドーミーイン好きとしては泊まってみるしかないでしょうと、2024年、早速泊まってみることにしたのです。

ATOUR HOTEL宿泊記
(1) Nantong Railway Station Vientiane City Atour Hotel(南通火车站万象城亚朵酒店)
利用日: 2024年4月30日
開業: 2023年

江蘇省南通市に観光に行き、翌日上海に早朝の高速鉄道で戻るので、駅近という事で泊まりました。超無機質な開発中のビジネスエリアにあります。
聞いていた通りのこんな映える図書コーナーが入口にありました。

フロントではいきなり無料の紅茶サービス。

私が日本人と判ると、翻訳アプリで翻訳した文を見せてコミュニケーションしようとします。最初から外国語話す気は無い模様。
こちらはロビーにあるベッドマットレスの断面。
寝心地が良いのを強調。

枕が選べるシステムもあります。どっかで聞いたな。

この水筒もかわいいね。これらは買うことも出来るけど、宿泊ポイント的なものでももらえるみたい。

部屋に向かおうとすると、おっ、ここにもいました、配膳ロボット。ルームサービスを頼むと届けてくれるらしい。

部屋はあっさりした感じで、なかなか良いと思います。





と、部屋のテーブルにはこんなものが!

qi対応スマホなら”置くだけ充電”。
qiか…もうガラケーの時代からあった技術だよね…
私はガラケー時代も充電ケーブル接続部分が頻繁に壊れていたので置くだけ充電使いたくてqi対応のケータイとか買ったけど日本じゃ当時は何故か流行らなかった…ホテルでこれ設置してるなんて進んでるわ…
ドライヤーもダイソン風のいい感じのやつでした。すげーな…勝てねぇ。
そして、聞いてた通り無料の洗濯機と乾燥機が洗濯室にあり、使いました。誰が使っているのか分からない洗濯機で洗濯?って思う向きもあるでしょうけど、旅行が長くなると要るんですよ、洗濯機。汗ばむ時期は特に。洗濯機さえあれば荷物をぐっと減らす事も出来ますしね。
ATOURではお願いすると無料で洗濯の面倒を見てくれるらしい。つまり洗濯機から離れてても従業員の人が出し入れして洗濯機から乾燥機に入れて、さらに終わると袋詰しておいてくれる。サービス満点だな。
私はついでにアイロンをかけようとしたが、日本と違うタイプのアイロンで使い方がわからない…スイッチ入れたら水が吹き出してきたので慌ててやめた。従業員の人に水が出てきたって言ったら、こっち使ってくださいとよくわからない器具を指さした。日本で見た事ない…
使い方が分からないと言ったら教えてくれたけど多分中国じゃ普通なのかも。それは、日本で言うスチームアイロンだが見た目が全く違う。水のタンクは日本ではアイロン本体についているが、これは水のタンクとヒーターは床に置かれていてそこからホースでスチーム吹出口と繋がれている。日本人、古典的なアイロンタイプのしか分からないとは…へこむなぁ
こんな感じのです。皆さんご存じですか?
そして本当に深夜粥ありました!
時間帯は21:30-23:00と、ドーミーインと全く同じじゃん!
粥だけでなく、ちょっとした点心もあります。
日本人ならこれで夕食になっちゃう人もいるかも汗
一応少し食べてみました。






この日は朝食食べる時間がないのが大変残念でした。
こうして私の1st ATOUR HOTELは好印象のまま終わりました。
(2) Atour Hotel (Shanghai Hongqiao National Exhibition Center, Beixinjing Metro Station)(上海虹桥国展北新泾地铁站亚朵酒店)
利用日: 2024年8月10日
開業: 2018年
上海地下鉄北新泾站駅直上のATOUR。ホテルはビル4階分、うち部屋は2階分で、こう見えてかなり部屋数の多いホテルだった。古い建物なので、元は別の名前のホテルだったのではないかと思われます。

入るとペット水を1本くれた。ここでもATOURのホテルのスタッフは最初から英語を話す気は無い。我々は翻訳アプリで文字で会話する。何ら問題ないかむしろ間違えが無い。ホテルマンとしての教育はされていないと思う。これならすぐ開業できるから、新しい形の宿泊施設と言えましょう。
部屋はこんな感じで、日本のビジネスホテルに近い狭さ。


この通路を歩いて、食堂に向かいます。
なお、一番奥に洗濯室があります。サービスは同じく無料で宿のスタッフのサポートあり。

食堂ありました。薄暗い。



さて、「竹居」と書かれている部屋に行ってみましょう。

「竹居」は図書室でした。

石川啄木?無印良品の本?日本の書籍の翻訳書多いね。

ここでも無料のお水が置いてありました。
ちなみに、洗濯室にも置いてありました。
ご自由に水分補給して下さいって感じです。

一夜明けて朝ごはんです。南通市では朝ごはん食べる時間無かったので非常に楽しみ。

朝明るくして見るとこんな感じでした。

料理は…え!こんなに!





この窓口の向こうをにおかあさんたちがいて、麺類はすぐゆでて出してくれます。

多分地元のバイトのお母さんたちが作ってるとみました。マジで中華なべ振って作ってた。そんなビジネスモデルも日本の安いビジネスホテルと同じですね。朝食も合格です!
(3) 上海世博萨和酒店(SHANGHAI WORLD EXPO SAVHE HOTEL)
利用日: 2024年8月11日
開業: 2021年
コロナ前から雰囲気あるホテルだと思ってお気に入り登録していた上海市のエキスポ会場近くのホテル。開業を見ると2021年…?あれ?もっと前からなあったような。そう言えば名前も変わっている。

木製の開き戸が何と自動扉になっていて近づくと開いた。
入ると民俗学博物館のようなインテリア。

フロントのスタッフがすかさずお茶を出してくれた。ん…?

フロントの更に奥の様子。

チェックインしていてフロントの表示で気が付いた。
なんと、ここ実はATOUR HOTELだった…汗

2日連続でATOURに宿泊してしまった訳か…
開業年からして、ここもまた、他から買い取って経営しているのでしょう。どんなに洒落ていても、Atourなだけに、深夜粥、無料洗濯機はしっかりあります。
映える池のライトアップを見ましょう。ミストで演出しています。

茶室的なものが。

皆さん写真を撮りに来ていました。
客室に向かいましょう。

廊下に坪庭的な演出が。

部屋はシンプルですが、自然派の演出がされています。

使いませんでしたが、お香。

いい感じの茶器を置いていますが、お茶はATOUR共通のものでした。

朝です。
洗濯室は屋上でした。ここに至るエレベータは奥側の1カ所でフロント寄りのエレベータは繋がっていないので、迷いました。着くと洗濯機はフル回転。夏場はみんな洗濯したいよね。
屋上にはこんな気持ちの良い見晴らしデッキがありました。

そこからの眺めです。

これまで2軒には図書室がありましたが、こちらは図書室は無くて代わりに1階にヨガルームがありました。

朝食会場はこちらです。洒落ている。

大変素敵にディスプレイされていますが、基本的には昨日のATOUR HOTELと大きく変わりません。






空間がいい感じなので、お茶飲んで長居しました。


こちらは前2件よりややお高めなのですが、内装はそれだけの事はあります。そして雰囲気重視ながらも洗濯機無料のサービスは抜かりが無い。
ATOUR HOTEL 所感
時代の変わり目を感じました。
中国も日式ビジネスホテルの時代すね。
まるで新幹線の様です。
日本起源だったかも知れないけど、
カバン一つで出張行ける気軽さ、便利さを追求したお手頃価格のホテルが大陸で受け入れられて進化してる。
スマートホテルとでも言うかな。
外資に頼らない、中国発の中間層向けホテル。
ATOURの会員になって毎回ここでも良いと思うほどでした。
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